「Laughter Land」ゲーム感想



Laughter LandLaughter Land

郎猫儿(ランマール) 2006-10-27
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数はそこまで読んでませんけど、海外児童書ファンタジーが結構好きです。
『Laughter Land』、内容は全然違いますが少年たちだけのお話と言うと『どろぼうの神様』とか髣髴とさせるなあと、まず設定に惹かれました。
公式サイトのキャラ紹介をにらめっこして、己の萌えそうなカップリングを予想(笑)し、グレッグ×デッィクのドラマCDが特典のメッセで予約しました。
今からプレイする方は、公式サイトで配布されている修正パッチDLをお忘れなく。
機種によっては頻繁にゲームが強制終了されるバグがありますので。
コピープロテクトのエラーらしいです。私のノートPCはほとんど支障なくプレイできたんですけどね。
半分ほどプレイしたところで一応、修正パッチ当てました。(ちなみにデータは引き継げますのでご安心を)


村祭りで出会った、ピエロのような格好をした少年ギュレットに連れられ、
主人公のディックは『Laughter Land』(ラフターランド)という不思議な場所にやってくる。
そこはある一定の条件を満たした少年だけが入れる、ジェムと言う赤い石の力で願い事が叶う世界だった。
願えばどんな願いも叶う、機械仕掛けのおもちゃのような楽しい国。
だが、願えば願うほど、知らずディックは大切な何かを失っていって……。


郎猫儿(ランマール)作品は『絶対服従命令』に続いて二度目のプレイ。
02年にすたじおみりすから発売された『神無ノ鳥』のライターさんと原画さんコンビによる作品で、
神無にハマった方には特にお薦めの、切ない系のダークファンタジーADGです。
絶対服従命令とは趣がずいぶん異なりますが(原画も由良さんじゃないですしね)、唯月さんの絵に郎猫儿の透明感のある明るい塗りが良く合っていて、キレイでした。
スチル枚数も(神無に比べて)多くて嬉しかったです……!
少年たちがメインですが、ショタ属性がなくても十分楽しめる作品だと思います。
というか、外見がショタでも内面は……という作品なので『見た目ショタなのはどうしても守備範囲外』と言う人以外は大丈夫です!たぶん(?)
(むしろショタ狙いで購入すると思ったよりショタじゃなかった、という作品だと思います)
ディックは基本的に攻めですので、主人公攻め好きにもお薦め。
普段の会話でもディックはツッコミ役です(笑)

ディスクレスプレイ不可、右クリックでシステム画面が呼び出せなくなったりと、絶服の時とはシステムが多少違っていました。
ショートカットキーでシステム画面呼び出せたり、セーブやロードが出来るようになってますが、ついくせで右クリしちゃうんですよね。
(もちろん、ウインドウ枠の下にもセーブやロードなどのボタンはついてます)
セーブ数は95、オートセーブ数(選択肢で勝手にセーブしてくれる)が4つ、クイックセーブ数が1つと、保存数が多いです。
選択肢が結構多いからありがたかったです。


魔法使いの弟子ヨアンの家にいる、理屈っぽい犬のぬいぐるみと、愛に生きるオカマちっくなホウキとのやりとりに笑いつつ、
ピーターパンとロビンフッドを足して割った(?)ようなロディと楽しく空を飛んでみたり、
家を建てろと言われて、迷わずお菓子の家を選択してみて建てられなかったり(アリに食べられました)、
時々ジェムの力も使ってみたりして、とメルヘンな世界を思う様満喫している内に、


禁止地区に辿り着けないいままタイトルメニュー戻る……。


え!?終わり!?
って感じでした、ファーストプレイ…。
ちょっと(?)遊びすぎたかと反省し、真面目に家屋建設に励んでみたのですが、またしてもタイトルメニューへ。
これ、かなり難しいです。自力でプレイできた人は凄い。
ルート制限もありますしね…。(一周目では誰も攻略できません。ヨアンは攻略できる?らしいけど未確認…)
ネット漁ってヒントを見るまでは、ノーマルエンド(というか、尻切れトンボなエンド)をぐるぐるしてました。
羊皮紙リストと、ジェムの色が肝だったようです。
前半部分を潜り抜け、禁止地区まで辿り着く為には、羊皮紙リストの名前を消さないようにする事と、とジェムを使わない事がポイントです。
羊皮紙の方は何となくそうなのかなと思ってやり直してましたが、ジェムの方は気付かなかった…。
ようやく、禁止地区に辿り着けた時は本当に嬉しかったです。
グレッグの登場に感激しました〜!(大げさ)
(それだけ、メルヘンな統制地区をぐるぐるしてたって事で…)

禁止地区(ジェムで何でも願いの叶う統制地区と壁で隔たれたスラム街)に入ってからは、メルヘンから一転してダークファンタジーな展開に突入します。
ゲーム起動時に、犯罪行為警報が出てくる意味がわかりました…。
暴力表現が苦手な人にはキツイと思われるシーンが出てきます。
スチルはないんですけど、台詞だけでもアレだった…。
エロがなくてもクスリと暴力で結構18禁だったと思います。
ちなみに攻略キャラとのエッチには陵辱系はありませんが、ストーリー展開上主人公のディックと脇役の少年アビー(攻略対象外)には輪姦、陵辱があります。
でも展開はメルヘンな統制地区との落差がある、禁止地区に入ってからに入ってからの方が加速して面白かったですよ〜!
『Laughter Land』は、謎や伏線が2周目以降に繋がっていく、ループものになっています。
なので、タイトルメニューに新しいルートが出現すると『開いた〜!』という達成感がすごくありました。
真相エンドは、全キャラ攻略しなくてもクリアできるそうですが、全キャラ攻略後に見るのをお薦めします。
見ないと『Laughter Land』設定や各キャラの背景が謎のままですので。
ギュレットをラストに攻略して、それから真相を見るのがベターだと思います。


攻略はカップリング萌え予想(笑)を立てた、グレッグから攻略しました。
面倒見のよいお調子者な兄貴、グレッグ……結果は、予想以上でしたv
なんせ、前々からいっぺん見て見たいと思っていた、


同一ルート上でのリバ


が見られたから、もう……!
ゲームでのリバって、選択肢でA×Bを見たら、B×Aは見られない(存在しない)ってものがほとんどですよね?
そうじゃなくて、A×Bの後にB×Aが見られる、っていうリバを!
ずっと見て見たいって思ってたんですよ〜!!
今回その念願が叶って 大 満 足 です。
俺が下?と慌てるグレッグが超絶ツボでした。ありがとうグレッグ!
グレッグ役の鳥海さんは、攻めても受けてもお上手でした。ご馳走様でした…v


個人的嗜好によりグレッグルートに大変萌えましたが、お話の基本は最初にあげたように切ない路線な為、
攻略キャラによっては胸が詰まるような、やりきれない気持ちになるエンドも。
真相ルートでは思わずちょっとだけ泣きました……。
私の涙腺は老人(微妙に真相ルートネタバレにつき反転)が出てくると途端にゆるくなるので、


ギュレット役の下和田さんのミラクルな演技にぐっときました……。


真相ルートだけではなく、ホント、ギュレット@下和田は全ルート通して凄かったですよ。
下和田さんファンならずとも、必聴のいい仕事でした…!
……真相エンドの最後のスチル(シーン)は少し唐突な印象だったので、何だか微妙な気持ちにならなくもなかったですけど、皆が(特にロディが)幸せならそれでもういいじゃないか、とも思いました、うん…。


真相エンドその後のノベルスが、11月24日に太田出版から発売される旨のチラシが入っていたので、それも購入予定です。
ここまでプレイしたら読まずにはいられないですよね……?
アフターストーリーも嬉しいですけど『Laughter Land』とジェムの詳しい設定が知りたいので、その辺フォローしたファンブックもぜひとも出して欲しいです!



2006/11/2




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