「紅い夜、星の囁きを聴け」ゲーム感想

紅い夜、星の囁きを聴け

MOON PARROT 2003-12-01
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よそ様でレビューを拝見して、面白そうだったので、発売から数週間遅れて購入。
ノエルの２ルートの内、１ルートをクリアして休止。
１年後に２キャラ攻略して休止。
さらに１年後に残りをコンプリート。
何故か２年もかけて長～く楽しませてもらいました(笑)

大学入学と共に一人暮らしを始めた彰人は、ある日、古びた日本家屋で一人の男と出会う。
和風な家屋とは不釣合いな、妖艶な銀髪の外国人…。
やがて彰人の周りで奇妙な事件が起き始める。
それはまるで、『吸血鬼』が起こしたかのようなもので―――？

２年がかりでプレイしてしまったため、最初にやったノエル過去エンドあたりは、すでに記憶がうっすらとしております…(汗)。
雰囲気を盛り上げる荘厳な音楽をBGMに、美しく哀しい吸血鬼が描かれ、しっとり読ませるお話で面白かったです。
後半の展開は本当に胸に迫る展開でした！

ノートのWin９８でプレイしたのですが、パソコンが古いのと、おそらくこのゲームとパソコンの相性が悪い(?)せいか、動作がちょっと重かったんですよねー。
画面の切り替わりでちょっとフリーズしたり、選択肢の前になると、音楽が途切れて動かなくなったり、とか。
(そして動き出すと選択肢を飛ばして進んでしまい…ま、待って！！)
せっかく音楽がいいのに、ぷちぷちと途切れがちだったので、が、頑張れ！BGM！と思いながらプレイしてました(笑)

システムは、オーソドックスなシナリオの途中に現れる選択肢の他に、『行動選択』ってのがあって、終盤でルートが確定してしまうまでは、一日の最初に行動選択を選んで進めるようになっています。
この『行動選択』、選択肢が一個しかなくても、選ばないと進まないので、久しぶりにプレイするたびに忘れてて、「あれっ！？動かない！？」と思うことしばし…(^_^;)

お話は、メインが吸血鬼のノエルの、『過去エンド』『存在意義エンド』で、長く生きていても寂しがり屋の吸血鬼との、切ないラブストーリーが堪能できるのですが、吸血鬼事件がほとんど絡まなくなるその他のルートもそれぞれよかったです～！
主人公の彰人、私は結構好きですが、最初の方は思わず突っ込みたくなるくらいには、金持ちのボンボンでした。
彼の成長もこのゲームのポイントだと思うので、初めは温かく見守ってあげましょう(笑)
お目当て攻略キャラ、実は、『お目付け役で主人公と一緒に暮らしている』弥彦だったりしたんですが、ゲーム開始すぐの、朝ごはんを二人で食べてるシーンですでに微笑が止まらない自分が。(早いよ!)
二人で買い物に出かけて、空模様が怪しくなって、干してた布団が濡れちゃう！と帰っちゃうくだりとか…日常のちょっとしたシーンに大変弱いです(笑)
親友の高木も、告白前の甘酸っぱさがたまりませんでした～！
だけど、このゲームで一番萌えたのは、意外にも、

「お願いっ…先生…！」

な、庵野先生でした(汗)
(18禁なシーンも一番見所が…！)

絵もお話に良く合って(どっちも同じ方がやってるからでしょうね～)、雰囲気のある綺麗な絵でとても好きだったので、これでもうすこーしスムーズに動いてくれたら、もっとよかったのになあ、と思いました。
(※これは私の使用したパソコンでは、という話です～)

2003年秋発売の作品ですが、今やっても十分に面白いと思います。
ホラーで切ない雰囲気(ホラーって言っても、怖くないですよ)が好きなら、お薦めですよ！

○「紅い夜、星の囁きを聴けサウンドトラックPLUS」感想

これも発売日(2004年春)通りに買ってたのですが、本編が終わるまで～！と封印していました。

といっても、タイトルからも分かる通り、メインはゲーム本編で使用されたBGMのサントラCDです。
音楽トラックの他に、エクストラ・トラックとしてパソコンから見られるプログラムと、壁紙、スクリーンセーバー、デスクトップ時計がついています。
プログラムには、本編の古本パート(ノエル過去エンドで見られるもの)に、”カミーユとの出会い”編を追加されたもの(絵はありませんでした～残念！)ものと、オフィシャルHP上で公開された年末年始SSが収録されています。

CDの他に、全124ページのファンブック(大きさは500円前後の漫画本くらいのサイズ。A5変形)がついています。
販促に使われたカラーイラストや、イベントCG、キャラ設定に加え、彰人×攻略キャラのSS集が収録されています。
SSはオフィシャルHPからの再録もありますが、ゲームエンディングのその後の話が全キャラ分入っていたのが～～！！(もちろん、ノエルは過去エンド、存在意義エンドふたつ分)
ゲーム終了後すぐに見たので、すっごく嬉しかったですー！
(※２キャラのみですがプログラムのおまけで、Hシーンのイラストが見られます)

本編が好きなら、ぜひ一緒にPLUSも！
サントラとしてもお薦めです～！

2005/12/23