「DRAMAtical Murder」ゲーム感想



DRAMAtical Murder -通常版-DRAMAtical Murder -通常版-

Nitro+CHiRAL 2012-04-27
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脳内クラッシュADVって一体……?
それってクラッシュしていいものなんですか!?
キャッチコピーから内容を推察しづらい、ニトロプラスキラル作品第4弾です。
初回生産版を予約購入して、さほど間をおかずにプレイしたんですが、気がつけば一年近く経過……FD発売前には!ということで、今頃になってようやく感想です〜。


今よりずっと先の未来、日本の南西に位置する碧島。
「東江財閥」に買い取られた島は、約3分の2が豪華な会員制の娯楽施設「プラチナ・ジェイル」になっていた。
強引な開発の末、元の島民たちは「旧住民区」に追いやられ、裕福とはいえない生活を余儀なくされている。

旧住民区の若者たちの間では2つのゲームが流行していた。
1つはチームを作り、肉弾戦で縄張り争いを繰り広げる「リブスティーズ」(リブ)。
もう1つは、仮想世界を舞台にした、電脳オンラインゲーム「ライム」。

旧住民区にあるジャンクショップ「平凡」でアルバイトをしている主人公・蒼葉(あおば)はどちらにも興味はなく、祖母のタエとのんびり暮らせればそれでいいと思っていた。
だが、彼の平穏な日々を揺るがす異変は確実に起こり始めていた――。



今作からインストール時にネット接続によるオンライン認証が必須になって、ディスクレスでプレイ出来るようになりました。
公式サイトから修正パッチ(アップデートファイル)が出てますので、今からプレイするからはお忘れなく〜!
通常版発売後にも更新されてます。2013年3月時点で、最新のパッチは2012/05/09に更新されたVersion1.11です。
(私がプレイしたのはVersion1.10です。最新パッチは当ててない…)

基本的なシステム周りはこれまでのキラル作品と同じで、特に問題なくさくさくプレイできました。
(セーブ、ロード、コンフィングなどは右クリックでメニュー画面を出すか、ショートカットキーで操作)
エクストラで見られるオマケは、CGライブラリ、メディアライブラリ(音楽鑑賞&OPムービー)、リコレクション(シーン回想)、グロッサリー(用語集)の4つ。
リコレクションで確認できるのがエッチシーン回想のみなのも今までのキラルゲー通り……。
せめてエンドシーンもリコレクションに入れて欲しいです。
それか、エンドリストを……! わかりやすいエンドタイトルが欲しい〜!
ぱっと見ての一番の違いは、ゲーム画面がワイドになったことですね。
1024×576の横長サイズになって、美麗なスチルが大きく表示されて見応えがありました。
選択肢を選んで進んでいくAVGなのも変わらずですが、今回は最後の選択肢がちょっと凝っていて、攻略キャラごとにそれぞれ変化があります。
ここはぜひプレイして確認して欲しいところ。
クリアするたびに、タイトル画面に攻略キャラのドット絵が追加されていくのも可愛かったです〜!

未来の日本が舞台ですが、ブランド第一作の「咎狗の血」のような荒廃した都会ではなく、雑然としつつも活気にあふれた南の島が舞台です。
架空の場所ですが、プレイしているとモデルになったんじゃないかと思う場所は何となく推測できます。
蒼葉のばあちゃんが作ってくれたドーナツあたりでw
そんなドーナツ作りが上手なばあちゃんと島で平和に暮らしていた蒼葉ですが、「リブ」をやっている親友のミズキから、最近のリブでの不穏な状況を聞かされます。
しかも、こちらの意志とは関係なく強制的に「ライム」に引き込まれる「辻斬りライム」にまで遭遇。
蒼葉は否応なく騒動に巻き込まれていき、やがて『ブラチナジェイル』を舞台に、さらなる陰謀、そして蒼葉自身の秘密を知ることに……という展開になっていきます。
プレイ前は謎だった『脳内クラッシュAVG』の意味も、1ルートプレイするとわかります。
なるほど、だからこのキャッチコピーだったのか、と。
コレ、実は内容直球なコピーだったんですね!

プレイ時間は1周目の紅雀バッドエンドにかかった時間が、テキスト表示速度ノーウェイトで声をほぼ飛ばさず聞いて、6時間半くらいでした。
(さらに紅雀ベストエンド見るのに、途中からロードして約50分くらいかかりました。1周目は一応自力で頑張りました)
2周目以降は、共通部分を超速スキップで飛ばして約2時間半〜3時間半くらいでしょうか。
フルコンプするまでにかかった時間は約18時間半ほど。
エンドは各攻略キャラグッドエンドとバッドエンドが1つずつ、プラス脇キャラエンドで11個。
スチル枚数は、1キャラに付き差分抜きで15枚前後(キャラによって枚数が違います)。
総枚数は背景スチルは除外して、差分抜きで106枚でした。

攻略キャラは、全部で5人。
幼なじみで兄貴分、リブをやっている紅雀、『ライム』のプレイヤーのノイズ、謎のガスマスク男・クリア、ドレッドヘアでちょっとおっかないミンクの4人、+αです。
(攻略キャラではありませんが、エッチシーンのある脇キャラもいます)
ボイスは脇役に至るまでフルボイスです。
グッドエンドを見るために何回かやりなおしたりもしましたが、攻略自体はさほど難しくなく、頑張ればなんとか自力でフルコンプ出来るのではないかと思います。
(私はどうしても詰まったところを攻略サイト様探してプレイしました)
グッドエンドは、どの攻略キャラもタイトル通りにまさにドラマチックでした。ベタだけど、そこがいい、みたいな……!
バッドエンドもこだわって作られていて、グッドエンドでは共通のEDテーマがバッドエンドでは攻略キャラごとに違います。
逆じゃないんだ〜とプレイ直後には思ったのですが、バッドエンドって攻略キャラの内に秘めた願望や欲望が表出したものなので、キャラのエンドごとに曲を変えるのなら、バッドエンドの方がよりキャラの特色が出てるんだよな〜と後に思いなおしました。
ちなみに、その攻略キャラの秘めたる願望に蒼葉が干渉することで、エンドがグッドかバッドに分岐します。

個別ルートに入ってからが思ったよりもちょっと短かったかな。
攻略キャラによっては、展開がだいぶ駆け足状態でした。
そこはキャラの口から説明するんじゃなくて、何かエピソードでもっと詳しく見せて欲しかった〜!と思う箇所がちらほらありました。
テキストが蒼葉の一人称で進むのでその辺の縛りがあるかと思いますが、そこだけ視点を切り替えて幕間っぽく演出するとか……。
美味しい設定をちりばめて、語りきらないまま終わってしまうのはキラルゲーではよくあることですが、もったいないなといつも思います。
真相ルートでそれまでのキャラ攻略で疑問に思った部分のあらかたは解決してすっきりしましたが、それでもなお疑問に思う設定の矛盾や謎は多少残りました。
だけど攻略キャラとのやりとり自体はそれぞれ違う萌えがあって、もう少し攻略キャラの背景に踏み込んで欲しかったー!とは思いつつも、結果的にどのルートも楽しめました〜。
主人公の蒼葉が歴代キラルゲー主人公の中ではめずらしく(?)エッチに対して積極的と言うか能動的な受けだったので、プレイしててなぜか動揺しましたw
でもそんな蒼葉、いいよ……!

見た目はペットな、どこでもいっしょなおしゃべり出来る人工生命体(ネットサポート機能付き)のオールメイトが可愛くて、これホントにいつの日にか製品化されたらいいのにな〜と思いました。
青い小型犬(スピッツ風)の蒼葉のオールメイト、蓮のもふもふっぷりがもう辛抱たまらんくらい可愛かったです。男前な声とのギャップもイイ…!


ところでキラルゲー4作目プレイにして今回改めて気づいたことがあるんですが、私はどうやらキラルゲーでは常に食事シーンがお気に入りのようです。
いやバッドエンドなグロ的な意味じゃなくて。
キラルのゲームに出てくるキャラって、美味しそうと言うよりも楽しそうに食事してるなあって。(蒼葉のばあちゃんのドーナツは文句なしに美味しそうでしたが…!)
男子がじゃれながらごはん食べてるシーンって、もうそれだけで微笑ましくて和みます。
そんなことしてる場合じゃないんじゃ…、と思いながらもやっぱり萌えるっていう(笑)
今回の一番のお気に入り食べ物シーンははノイズのたこ焼き&クレープ食べ歩きでした…!


発売間近のファンディスク、DRAMAtical Murder re:connect [ドラマティカル マーダー リコネクト] も、楽しみです。
俺たちの……「それから」。
って、今度はずいぶんストレートなキャッチコピーですね〜!




2013/3/12
※先にちるちるに投稿した感想を修正して載せています。




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