「DRAMAtical Murder re:connect」ゲーム感想



DRAMAtical Murder re:connectDRAMAtical Murder re:connect

Nitro+CHiRAL 2013-04-26
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ニトロプラスキラル作品第4弾「DRAMAtical Murder」のファンディスクです。
意外なことにキラルがファンディスク出すのはこれが初!
咎狗やLamentoの時に、タイピングソフトやバラエティーディスク(ミニゲームやデスクトップアクセサリー詰め合わせ系)は出してましたが……。
てっきりAVGを収録したファンディスクは出さない主義のブランドなのかと思ってました(笑)


本編ドラマダと同じく、インストールする時にネット接続によるオンライン認証が必須で、ディスクレスでプレイできます。
そのままプレイする分には支障ありませんが、一部演出やシステムを調整したアップデートファイルが公式から出ています。
(2013年7月時点で、最新のパッチは2013/05/17に更新されたVersion1.01です)
メインのAVGパートとミニゲームの他に、細々したスペシャルコンテンツが収録されています。
公式サイトで過去にやっていた四月馬鹿企画や蒼葉誕生日企画、雑誌媒体等が初出のCGギャラリー、2012年に開催されたキラルナイト(公式ライブ)のドラマダ関連のミニドラマ映像、PVなど。


ミニゲームはゆーぽんさんのちみキャラ絵が可愛い、神経衰弱なキャラカード合わせです。
辻斬りライムならぬ、辻斬りカードバトル。
プレイヤーの蒼葉が攻略キャラやサブキャラ(男限定)に一対一でカード合わせを挑んでいくという、ちょっとしたストーリー仕立てになってます。
一人クリアするごとに対戦相手のキャラカードがもらえて、カード合わせで使える必殺技をゲット。次の対戦で使えるようになります。
神経衰弱苦手なのでクリアできるか心配だったのですが、対戦が進むにつれ増えていく便利な必殺技の使用でなんとかなりました〜!
よく使った必殺技は、暴露後バージョン紅雀の「咆哮」。
これで場のカードをバサーッと半分に減らせばかなり楽になります。
ただし、東江には使ってはいけない……。(紅雀必殺技で3回負けた)
東江にはグッドエンド後バージョンのミンクの必殺技「故郷の風」がお薦めです。
ミンクさんが魔法少女ちっくに必殺技使うカットインスチルも可愛いv
無事クリアできたのは必殺技の力も大きかったのですが、どのキャラも割と蒼葉に甘い(?)ので攻略はさほど難しくないんじゃないかと思います。
「うわ間違えた! これ次で取られるな…」と思った時も、結構な確率で次のターンで対戦相手も間違えてくれるという……。
「そうか! 蒼葉が可愛いから皆こっそり手加減してくれるんだね!?」と思ったミニゲームでしたw


AVGパートは各攻略キャラ別で、本編のグッドエンドの後日談と、本編バッドエンドの補完ストーリーが収録されています。
最初のメニュー画面がRPGのマップ風になっていて、キャラのイメージカラーなダンジョンに入ると、キャラのキーアイテムが色違いで2つあり、左を選ぶとグッドエンド後日談、右を選ぶとバッドエンド補完が読めるという遊び心のあるものになっています。
前回と同じくキャラを攻略するごとに、攻略したキャラのドットが現れます。
メニュー画面にドットキャラが増えてくのが楽しかったですv


プレイ時間は文字表示ノーウェイト、ボイスほぼ飛ばさず聞いて、グッドエンド後日談が(エロ差分含めて)それぞれ約1時間20分前後、バッドエンド補完話が約30分前後くらい。
メインキャラ攻略後に読める話も合わせて、AVGパートのフルコンプまでにかかった時間は約10時間くらいでした。
スチル枚数は差分含めないで、各キャラ8〜9枚、その他スチルが3枚(フルコンプスチル含む)で53枚。
背景スチルはリコネクトで初めて出てきた背景スチルのみで、差分抜きで19枚。
キャラスチルは、ほとんどがエロスチルという潔さですw


AVGパートは、ほぼ一本道のキャラ別ビジュアルノベル。
グッドエンド後日談にだけ、エロ差分のための選択肢が1つだけあります。(バッドエンド補完話は選択肢無し)
本編の時はバッド後に流れてたキャラ別エンディングのテーマソングが、今回はグッドエンド後に流れており、それが各キャラの話の雰囲気とあっていたのが凄くよかったです〜。
グッドエンド後ということで、いちゃいちゃエロがたっぷり見られて楽しかったです。
特に、本編で合意なエロがなかったミンクさんと、「そ、そんな状況下で……!?」とエロに萌えるよりも心配になったクリアの二人は、ようやく落ち着いた平和状況でラブラブなエロが見られて感無量でした……。
紅雀、ノイズ、蓮も、本編のエピソードを踏まえてしんみりさせつつも、糖度増量、エロ倍増(キラル比)で、ゲームの尺自体はそれほど長くありませんが、お腹いっぱい、ご馳走様でした……! という気分になりました。
ただ、テキスト上は結構キスシーンがあるのに、スチルでは一部を除いてほとんど確認できなかったのがちょっと寂しかったです。
キスシーンにもスチルを! スチルをください……!!


バッドエンド補完(後日談ではない)は、本編でさらっと流したキャラ別バッドエンドを、攻略キャラの視点や本能蒼葉の視点からじっくり描いたもの。
攻略キャラ視点を読むのは結構好きなので、切々と語られる攻略キャラの心情を知ることが出来て興味深かったです。
どうせなら本編でここまで描いてくれてよかったのよ…? と思ったりもしましたが。


ウイルス&トリップは、本編で彼らのエンドが1つしかなかったからか、その補完ストーリーが1本だけ収録されています。
本編では二人まとめて1つのエンドだったのが、今回、途中の選択肢でウイルスルートとトリップルートに分岐して、それぞれの個別エンドが見られました。(その代わり3Pエンドはなかった……!)
本編のウイルス&トリップエンドを補完する形なのでグッドエンドにはならないんですけど、ウイルスとトリップの生い立ちや関係、思ったよりずっとやんちゃしてた蒼葉のライム時代がわかって面白かったです。
メインの攻略キャラ(ウイルス&トリップ含む)の話を全部読むと、新しい話が読めるダンジョンが2つ出現します。


ドラマダ本編をプレイした時に、気になった部分や物足りなく感じた部分がこのファンディスクでおおむねフォローされていてスッキリしました。
ミズキへのフォローもあったのがすっごく嬉しかったです……!!
今からプレイする方は、ドラマダ本編とFDあわせて一気にプレイするのをお薦めします。
ところで本編の時も思ったのですが、各エンドにタイトルを付けて欲しいです。
キラルはそろそろエンドリストも作ってください〜!




2013/7/14




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