「花帰葬」ゲーム感想


花帰葬花帰葬

HaccaWorks 2006-10-20
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by G-Tools

 2003年末に発売された、全年齢向けファンタジーアドベンチャーです。
 アニメイトで再販を見て、花帰葬副読本(設定・攻略・コミック)と共に、衝動買いしました。
 HaccaWorksさんの、同人ゲームです。

 

 この世界はどうすれば君に償えるんだろう―――。
 暦の上では春だというのに、世界は雪に閉ざされていた。
 それは、人の命が、人によって、あまりにも奪われすぎたため。
 白く塗りこめられる終焉をまぬがれるための方法は、たったひとつ。
 一人の人間を、一人の人間が、殺してしまうこと、だった……。

 

 これも吉里吉里で制作されており、動作は快適。
 セーブポイントは30個。ギリギリ足りるかなって数でした。
 CGギャラリー、EDシーン回想、そして今回はバッグログもついてましたー!!(嬉)

 

 魔王の為に世界を裏切る勇者様、が基本コンセプトだったそうで(副読本参照)、
世界を終わらせる役割を持つ『玄冬』(くろと)に、彼を殺すことで世界を繋いでゆく『救世者』の花白(はなしろ)を軸とした、切ない系のファンタジーアドベンチャーです。
 もっとボーイズラブな感じのものだと、プレイ前は思っていたのですが、世界の危機と、それに関わる玄冬と花白がどう動いていくか…がメインとなるため、ほとんどBLな印象はありませんでした。
 しいて言うなら、玄冬×花白オンリー、って感じで。
 花白は、玄冬が好きだ好きだ言ってますが、友情にも取れるからなぁ…。
 個人的には、玄冬×銀朱(ぎんしゅ。第三兵団隊長)とか(←え?)。

 ED数も結構多く、14個あります。
 ベストED(ED1花に捧ぐ)を見ると、おまけシナリオが見られるようになるので、かなりボリュームがあるんじゃないかなぁと。
 EDは、話が、世界が滅ぶとか滅ばないとか、滅ぼすとか滅ぼさせないとか、そういう話ですので、ベストED以外は、エンドレスリピートな感じのやら、思いきりバッドなのやら、やるせないのやら、悲しいのやら…、そんな印象のものが多いです。

 が、ベストより、むしろ、悲しい感じのラストの方が、余韻があって好きなものが多かったり…。
 好きなEDは、『ED6.白花埋葬』と『ED.2銀の螺旋』かな。ベストは別格として。
 でも、銀の螺旋の、ED回想…。
 個人的には、燃え盛る部屋の中での二人の会話が好きだったのですが、そこは回想シーンには含まれないんですよねー、残念。
 主人公の玄冬は、記憶を失っているのですが、このルートでは結局記憶が戻らなくて。
 この二日だけでも結構楽しかったから、今までの記憶が戻らなくて残念、って花白に言ってるとことか、凄く好きで〜。生まれ変わって、また逢えるのも楽しみ、って言うとこなんかも。
 花白はズルイって言ってて、確かにそうだよなーって、思うのですが…。

 メインキャラ二人の他の、主要キャラもそれぞれ個性的でよかったですー。
 黒鷹とか黒鷹とか黒鷹とか……(笑)
 スチルも綺麗でした。
 オープニングもよかったです。
 歌が付いてるとは思わなかったのですが、透明で綺麗な曲で、作品世界によく合ってるなあと。
 サントラも買おうと思います〜。
 おまけシナリオ、初代救世主たちの話も本編をやったあとだと感慨深く…。
 コミカルな王子シナリオ(?)も面白かったです。

 ショップ委託買いだったので、少々割高にはなりましたが、それでも充分なくらい、遊び甲斐がありました!
 約6時間半で一気にコンプしました…(^_^;)
 ちなみに、副読本の攻略をがっつり見ながらプレイ。

【花帰葬/HaccaWorks*】
せっかくなので、巨大バナーを貼ってみました♪

05.2.12