「花帰葬」ゲーム感想
花帰葬
HaccaWorks 2006-10-20
売り上げランキング : 255
Amazonで詳しく見る by G-Tools2003年末に発売された、全年齢向けファンタジーアドベンチャーです。
アニメイトで再販を見て、花帰葬副読本(設定・攻略・コミック)と共に、衝動買いしました。
HaccaWorksさんの、同人ゲームです。
この世界はどうすれば君に償えるんだろう―――。
暦の上では春だというのに、世界は雪に閉ざされていた。
それは、人の命が、人によって、あまりにも奪われすぎたため。
白く塗りこめられる終焉をまぬがれるための方法は、たったひとつ。
一人の人間を、一人の人間が、殺してしまうこと、だった……。
これも吉里吉里で制作されており、動作は快適。
セーブポイントは30個。ギリギリ足りるかなって数でした。
CGギャラリー、EDシーン回想、そして今回はバッグログもついてましたー!!(嬉)
魔王の為に世界を裏切る勇者様、が基本コンセプトだったそうで(副読本参照)、
世界を終わらせる役割を持つ『玄冬』(くろと)に、彼を殺すことで世界を繋いでゆく『救世者』の花白(はなしろ)を軸とした、切ない系のファンタジーアドベンチャーです。
もっとボーイズラブな感じのものだと、プレイ前は思っていたのですが、世界の危機と、それに関わる玄冬と花白がどう動いていくか…がメインとなるため、ほとんどBLな印象はありませんでした。
しいて言うなら、玄冬×花白オンリー、って感じで。
花白は、玄冬が好きだ好きだ言ってますが、友情にも取れるからなぁ…。
個人的には、玄冬×銀朱(ぎんしゅ。第三兵団隊長)とか(←え?)。ED数も結構多く、14個あります。
ベストED(ED1花に捧ぐ)を見ると、おまけシナリオが見られるようになるので、かなりボリュームがあるんじゃないかなぁと。
EDは、話が、世界が滅ぶとか滅ばないとか、滅ぼすとか滅ぼさせないとか、そういう話ですので、ベストED以外は、エンドレスリピートな感じのやら、思いきりバッドなのやら、やるせないのやら、悲しいのやら…、そんな印象のものが多いです。
が、ベストより、むしろ、悲しい感じのラストの方が、余韻があって好きなものが多かったり…。
好きなEDは、『ED6.白花埋葬』と『ED.2銀の螺旋』かな。ベストは別格として。
でも、銀の螺旋の、ED回想…。
個人的には、燃え盛る部屋の中での二人の会話が好きだったのですが、そこは回想シーンには含まれないんですよねー、残念。
主人公の玄冬は、記憶を失っているのですが、このルートでは結局記憶が戻らなくて。
この二日だけでも結構楽しかったから、今までの記憶が戻らなくて残念、って花白に言ってるとことか、凄く好きで〜。生まれ変わって、また逢えるのも楽しみ、って言うとこなんかも。
花白はズルイって言ってて、確かにそうだよなーって、思うのですが…。メインキャラ二人の他の、主要キャラもそれぞれ個性的でよかったですー。
黒鷹とか黒鷹とか黒鷹とか……(笑)
スチルも綺麗でした。
オープニングもよかったです。
歌が付いてるとは思わなかったのですが、透明で綺麗な曲で、作品世界によく合ってるなあと。
サントラも買おうと思います〜。
おまけシナリオ、初代救世主たちの話も本編をやったあとだと感慨深く…。
コミカルな王子シナリオ(?)も面白かったです。ショップ委託買いだったので、少々割高にはなりましたが、それでも充分なくらい、遊び甲斐がありました!
約6時間半で一気にコンプしました…(^_^;)
ちなみに、副読本の攻略をがっつり見ながらプレイ。05.2.12