「Lamento BEYOND THE VOID」ゲーム感想



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猫耳だ……!!


ファーストインプレッションから大変楽しみにしていました。
だ、だって猫耳ですよ!猫しっぽですよ!可愛いじゃないですか、ねっ!
(イマイチ開き直りきれないオタクな自分)


人類が滅び、猫たちが暮らす世界、祇沙しさでは『うつろ』と呼ばれる謎の現象に脅かされていた。
火楼かろうの村では重度の食糧難に陥り、村猫の中から生贄を選び、喰らうまで追い詰められていた。
そんな末期的な状況にある村に暮らすコノエだったが、ある日、体に変化が現れる。
黒い痣の様な文様が浮かび、耳と尾が黒く染まったのだ。
それは、言い伝えにある呪いの証だった。
コノエは村を飛び出し、呪いを解くために藍閃らんせんを目指し旅に出るが……。



動作保証外のノートパソコンでプレイしましたが、特に大きな問題なく動きました。
修正パッチは当ててからプレイしています。
(強制終了等のバグがあるようです。パッチ当ててもたまに強制終了しましたけど、サポート対象外だしね…)
システムは、前作の「咎狗の血」とほぼ同じですが、文章履歴から音声再生が出来るようになってたのが嬉しかったです〜!
セーブ数は60箇所と結構ありますが、もう少し多くてもよかったかな…。
要求されるPCのスペックが高いのは、良く動く背景と、立ち絵の演出のせいなんでしょうね。
漫画のコマ割のように立ち絵が表示され、慣れない内はどこに目線をやればいいのか迷いますが、プレイしているうちに慣れました。
動きのある漫画を読んでいるようで新鮮でした。
立ち絵の耳が感情の変化に合わせてぴくぴく動いているのが、とっても可愛かったですv
絵は、立ち絵だけなじゃく、一枚絵も背景も大変美麗でした…!


選択肢が少なめで、オーソドックスなAVGですが、シナリオが大ボリュームで読み応えがありました。
コノエが村を飛び出すまでも結構シナリオ量があります。
イメージとしては、コンシューマーのRPGゲームで、パーティーが集まるのに時間を要するのを思い浮かべてもらえれば。
王道、定番の旅モノファンタジーです。
村の中のシーンで、行商の猫、トキノとのやりとりが微笑ましくて萌えでした。
親愛の表現で頬(鼻だったかも)をすり合わせてたりするのが、ホント、猫がじゃれてるみたいで可愛かったです。
村の状況、コノエにかかった呪いの前フリがきちんと描かれていたのが好印象でした。
もっと、さらっと流すだけかと思っていたので。
村を逃げ出し、虚ろの森を通って藍閃を目指すまでのRPGな展開にもワクワクしました。
もしもこれがRPGだったら、森で雑魚キャラ倒してレベル上げし、かつアイテム探して拾ったりしてストーリーを進めなきゃいけないところですが、AVGなので、読み進めるだけでストーリー進みます。
手間がかからなくて楽々です。
賞金稼ぎのライ(美猫)なんてこっちのレベルが低かったら、登場してくれなさそうな気がしませんか?(笑)
前半の藍閃につくまでの旅の話は、本当に楽しかったです。


各キャラルートへは、後半、藍閃についた後で分岐します。
……これはもう、私の勝手な期待だったのですが(と、先にお断りしておきます…)、このお話、

旅を通じて仲間たちとの絆が深まり、共に困難に立ち向かい、呪いの謎、世界の深遠に迫っていく

…って感じなのかしら、と思っていました。
キャラルート入りしたら藍閃の街の周囲からほとんど動かず、二匹の猫のお話に焦点が当てられ、心情を追っていく展開になったので、

旅をしないんだね…

と、ちょっと残念に思いました。
でもよく考えてみたら(いや、考えるまでもなく)、二匹の心がよりそっていく様子を丁寧に描くことの方が大切ですよね。
これ、ボーイズラブゲームなのですし。
期待する方向を明らかに間違えているのは、確実に私のほうです(汗)
そんな訳で初回プレイでは、萌えながらしょんぼりしたという、複雑な気持ちでプレイしたのですが、
段々世界観やら何やら細かいところが気にならなくなってきてからは、


溢れ零れんばかりの萌えシチュエーション


…を、心ゆくまで堪能しました!
キャラの個性がはっきりと出ていて、生き生きと描写されているので、どのキャラもとても魅力的です。
あなたのお気に入りのにゃんこ(悪魔でも可)がきっと見つかりますよ(笑)
しかも言葉に言い表せない部分を、耳や尻尾の動きで表現していて、ホントに可愛いんですよ〜v
ブラッシングとか毛づくろいなど、

にゃんこならではの萌えシチュ

もてんこもりですv
一匹で健気に生きてきたコノエが、それぞれに悩みや辛い過去を抱えた猫と心を通わせ絆を育み、
迷いながらも相手を信じ、自分を信じて敵に立ち向かっていく姿は、王道な展開ながらも心に響きました。
二匹のその後が分かる、幸せなエピローグもたっぷり描写してあったので嬉しかったですvv
至る所にときめきが詰まったにゃんこボーイズラブでした…!



2006/11/12




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