「恋色の絵具」ゲーム感想
恋色の絵具
マリンハート 2005-09-22
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今回のマリンは、ちょっとお久しぶり?の学園モノです。
たゆとき、催眠以来ですね。
ぬかりなくメッセ特典ロム付きでプレイ。
学園の寮で暮らす真琴は、画家である父との暮らしから孤独に慣れて育ったため、寮生活を息苦しく感じていた。
そんなある日、真琴のクラスに一人の転校生がやってくる。
明るくはつらつとした彼を、最初は疎ましくも感じた真琴だが、彼の存在が、少しずつ真琴と周囲の関係を変えていって…。
プロローグの話の感じからは、「揺蕩う刻」に近い印象。
でも、たゆときよりも全体の印象が爽やかで癖がなく、良い意味で万人向けのBLストーリーだったと思います。
エッチも、基本はベストエンドにしか存在しませんし。
(一部のキャラに陵辱系バッドあり)
過去をひきずっていたり、捕らわれていたりした少年が、主人公の真琴とのふれあいを通し、前向きに未来に向かっていく、真琴とふたりで…。
そんな感じでしょうか。
友情が、愛情へと変化していく過程も、小さなエピソードを通して、丁寧に語られていたと思います。
少年たちの、成長物語でもありました。
お話の展開的にも大きな矛盾はなく(ちょっと、ん?っていう箇所はあったけど…)、ラストまで、きれいにまとまっていたと思います。
…と、シナリオには中々満足したのですが、絵。
いつもマリンは、残念ながら、絵がな……って感じだったのですが!
今回は違いましたよ!
塗りが安定
してました!
あくまで、主観、なのですが。
いやいや、今回のマリンは絵も頑張ってた!と思ったのですが、どうでしょう。
少しくすんだ感じの、アニメ塗り(?)で。
水彩でぼやけた感じよりも、マリンの絵にはこういう感じの塗りの方が合うと思うので、これからもこの路線でいってほしいです。
今回は、マリンにしてはラストにしかエッチシーンがなく、しかもノーマルなものだったので、その辺を求めてる方には少し物足りないかも。
でも、スチルが付かないような、小さなエピソードがとてもよかったです〜。
調子に乗りすぎて、真琴を怒らせてしまった隆志が、プリンをもって謝りに来るシーンとか。
スチルはないけど、絵を想像したらなんだか可愛くって、和みましたv
後輩の雄介ルートだと、隆志(転校生)と修也(委員長)が仲良くなってるのにも、萌えでした(笑)
そして今回の女装(マリンといえばコレ!)は、文化祭の仮装喫茶での、
猫耳メイド
…でした。
最近猫耳流行ってるのかしら(笑)
メッセ特典ロムの内容は…、
ルームメイトの先輩、
晴
《
せい
》
の従兄で教師の間宮桂人の視点で、晴と弟の
陽
《
ひなた
》
と桂人の過去の話、
修也の家庭教師との過去の話、
隆志の、真琴との出会いの詳細な話…
の、三本でした。過去話メイン。
あと一人なんだから雄介も入れて欲しい…。
でも雄介は特に過去の話はないからなー。一人だけその後ってダメか…。
近親モノスキーなので、先生のが一番美味しかったです。
学園モノ好き、BL初心者さんにお薦め、爽やかBLでした。
2005/9/23