「迷家の檻〜マヨヒガのおり〜」ゲーム感想
迷家の檻
マリンハート 2005-04-29
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相変わらずハイペースな制作で、嬉しいような哀しいようなマリン新作です。
今回もメッセ特典付きでプレイ。
外部から閉ざされた、山間の村。
母子家庭に育った春は、村の慣習による偏見で、差別されながら育った。
そんなある日、春は山の中で、村の伝承にある、”迷い家(マヨヒガ)”を見つける。
そこにいた亨と名乗る少年は、春の幼馴染みだと言うが、記憶にはない。
だが、不思議な安堵感を覚える。
村に戻った時に、我が身に起こる、過酷な運命も知らずに―――。
システム・絵・塗り等、いつものマリン。
シナリオは一人称、特に癖はなく読みやすかったと思います。たぶん。(←たぶん!?)
いや〜、も少し発売ペース落として、システムと塗りは進化を…!!
って、思うんです が ね……。
閉鎖された村で、因習に捕らわれた少年が、山の中で不思議な家に辿りつく…。
ちょっとミステリーっぽい感じ?と、楽しみにしていたシナリオ。
金田一(読んだ事ないけど←オイ)っぽい感じなのかな〜ってのは、プレイ前予想。
実際プレイしてみて…、う〜ん、確かに、ミステリっぽい雰囲気は充分あったのですが、色々消化不足だなぁ……って感じでした。
春が差別されている設定はまだ、シナリオの中で説明されていたのですが、『閉鎖された村』の設定が……。
かなり特殊な状況下(テレビがローカル放送&昔の再放送しか入らない、極端に外部との接触がない)である理由が、結局コンプしても、はっきりとした理由がわからなかったので…。
たぶん、村の外部は、滅んでるか滅んでるに近いような状況じゃないかな?って思ったのですが…、あれはどうなってああいう状況になったんでしょう。バイオハザードとかそんなん??
……と、世界観含む全体のシナリオは謎の多いまま終わってしまったのですが、それをあんまり気にしないのなら、キャラ別のシナリオは、結構面白かったです〜vv
意外にBLゲームでは少ない、兄弟モノ、しかも…
弟攻め!
…があったのが嬉しかったですvv
最初から、お兄ちゃんスキスキ光線(笑)を出してる会話もよかったし、切羽詰って行動に及ぶ(いわゆる、ゴー○ンってヤツですが…)とこも萌え〜でした!亨もよかったですが、幼馴染みのいじめっこの弓弦もグッドENDでは微笑ましい感じで好きです〜。
あと、弓弦の兄、敦矢…最初にバッド系を見まくったせいか、グッドENDでは思わず、
胸きゅん
なキモチに(笑)。
許婚まで勝手に決められちゃう、外面はイイ、旧家の鬱屈とした跡取が好きな人(長い上にマニアック設定だ…)にはお薦め!
ハーフで主人公と同じように、、色眼鏡で見られている香一のルートもよかったです〜。
『普通の子』よりも少し外れた位置付けをされた人物(主人公、敦矢、香一)の描き方が上手かったなあと思います。(心理面とか、そういうの…)
前回ほど声を大にして、お薦め!とは言えないのですが(謎がはっきり解明しなかったから)、暗くて少し寂しく、幻想的でミステリーチックな雰囲気(…どんな雰囲気だソレ)が好きかも、という方ならプレイしてみてはいかがでしょうか。
今回のメッセ特典は、山の神様の視点から、冬樹(弟)、亨、弓弦の視点で、ゲームが始まる前のシナリオです。
う〜ん、今回はそこまで美味しい話じゃなかったかなあ…。
冬樹の切羽詰り具合、亨と弓弦では、春のちっちゃいころ、と自分的には、そこそこ見所はありましたが。
ちょっとプレイしてみたいだけなら、特典は見なくてもいいかな、という感じです。
05.5.2