「オメルタ CODE:TYCOON」ゲーム感想
「オメルタ〜沈黙の掟〜」の、ファンディスクというか続編です。
ファンディスクなのに、フルプライス? と初めは思ったのですが、プレイしてみればフルプライスなのも納得の盛りだくさんなボリュームたっぷりな作品でした!
今作からプレイする方はあまりいないだろうとは思いますが、一応軽く前作の内容に触れられているので、いきなりこの作品からプレイしてもぎりぎり大丈夫かと思います。
ところでオメルタCT、ちゃんと発売日に予約してさほど間をおかずにプレイし始めたのにもかかわらず、エクストラのおまけシナリオまで終わらせフルコンプしたのは2015年の11月だったりします……。
本編7割くらいプレイしてから、その続きを数か月ごと間を開けてプレイしたらこんなに時間がかかってしまいました。
気が付いたらPSPVita移植版が発売されようという日が近いと言う……それまでにコンプ出来て良かったです!(って、移植版のプレイ予定はないのですが)
冷たいコンクリートの監獄でJJは意識を取り戻した。
ここがどこで、自分の身に何が起こったのか、何も思い出せない。
だが全身は傷だらけで、陰惨な暴行を受けたことだけは察しがついた。
やがてJJは自分には大事な人がいたことを思い出す。
JJは囚われていた他の男と協力し、監獄を脱出、海の孤島だったその場所から船で逃げ出し、湾岸へと向かう。
大事な人と再会し、巻き込まれた事件と相対するために―――。
選択肢が時限制で、選択肢でセーブできないという謎仕様だった前作オメルタ。
今回、その点に変更が見られ、通常セーブはできませんが選択肢でクイックセーブが出来るようになってました!
クイックセーブといっても、クイックセーブ枠が20個あるので、十分足ります。
シーン転換場面は通常セーブ、選択肢はクイックセーブと使い分けてプレイしました。
それ以外は前作と同じで、快適にプレイできました。
が、環境によっては強制終了するエラーが出ます。修正パッチは出ておらず、公式サポートによると、コンフィング画面でエフェクト設定をOFFにしてくださいとのことです。
私はエフェクトをOFFにするほどではなかったのですが、霧生ルートで一度だけ強制終了が出ました。(やり直したら問題なくプレイできました)
冒頭が記憶喪失、というベタな設定で始まるオメルタCT。
でもそれは一時的なもので、自分自身に何が起きたのかはともかく、自分がだれで大事な人がいる、ということはすぐに思い出し、囚われの場からの脱出します。
そこで一緒に逃げた男が、今回の事件のキーマンでもある、嵐風 丈(あらかぜ じょう)。
嵐風が、JJが囚われた理由、そしてその後に巻き起こる事件に大きく関わっていきます。
JJが島の監獄から脱出、湾岸に戻ってきて、思い出した自分の大事な人(選択肢で選べます)と再会する場面が、すでに私にとってはクライマックスでした!
早いなオイ……! って感じですが、JJと再会したそれぞれの攻略キャラたちが、大事に可愛がってたワンコ突然がいなくなって、探しても見つからず嘆き悲しんでたところに、行方不明なワンコがひょいと戻ってきて狂喜乱舞……って感じで、なんかもうそれだけで胸がいっぱいに……!!
記憶喪失ネタは、攻略キャラによっては展開にさほど関係ありませんが、展開にいかされているキャラもあってよかったです。
続編だから当たり前なのですが、ゲームスタート時点ですでに恋人同士なので、そのあたりもやっぱり美味しいなあと思いました。
恋人としての立ち位置で、相手との関わりや巻き込まれた事件について迷ったり悩んだりしながら否応なく進んでいかなくちゃいけない、そんなJJが可愛くもかっこよくも見え、どのルートも本当に楽しくプレイできました。
特に今回、前回は攻略できなかったJJの育ての親(?)でもある、密林の虎が攻略できたのも面白かったです。
突っ込みどころも多々ありましたが(それは前作も同様ですがw)、スピード感ある展開で、爽快感がありました。
今回のメインとなる出来事に関わってくる新キャラ(嵐風じゃないキャラ)、どのルートでも必ず悲しい結末になっちゃうので、これは不変なのかなあと毎回地味にへこんでたのですが、1ルートだけだけ、辛うじて違う展開があったのでほっとしました〜。(まあ、それでもその先無事なのかと言うと、それはそれで微妙だったりするのですが……。一応、本編終了時点では大丈夫だったので)
恋人らしいいちゃラブもスチル付きで見られたし、本編だけでもがっつり満足なオメルタCTでした!
初回プレイにかかった時間は声を飛ばさず聞いて5時間半ほどで、2周目からは3時間半ほどでした。
1キャラ攻略するのにかかった時間は4〜5時間くらい、本編フルコンプにかかった時間は36時間半くらいでした。
本編以外に、おまけシナリオが6本見られるエクストラがあり、それらを全部見るのに7時間半くらい。
本編+エクストラ、合わせるとフルコンプまで44時間費やしたことに……!
プレイ前には予想しなかった大ボリュームでした。
特に、おまけシナリオがバラエティー豊かな内容で1本30分以上はあり、シナリオによってはキャラ分岐もあってかなりの読み応えでした。
スチルは差分抜きで141枚、1キャラ差分抜き16枚(梓だけ17枚)でした。
エクストラの6本あるおまけシナリオ、内訳は、2本がサブキャラカプ(王×魚住、おそらく石松×パオロ)、1本がJJ×梓のパラレル、1本が紫苑オールキャラ、1本が学園オメルタ(各キャラ分岐あり)、1本がまめるた(ちびキャラ)です。
サブキャラカプは、王×魚住は、エロがしっかりありましたが、石松×パオロはエロなしです。
なので、たぶん石松×パオロだろうと思いますが、もしかしたら逆という可能性も捨てきれない……(笑)
王×魚住は、まるで純情中学生のようで、この二人がマフィアだということをプレイしている最中忘れそうでした。
このカプをエロ付きで見られただけでもオメルタCT買う価値ありと思いますよ!
長さとしては40分弱くらいなんですけど、最近のBLゲームでエロあり脇カプってほぼないですから、そういう意味で大変貴重なおまけシナリオです。
出来れば石松とパオロのエロも見たかったですね……!!
他のおまけシナリオもどれも面白く、学園オメルタはキャラ分岐まであって、全部みたら4時間くらいあるという予想外のやりごたえでした。
学園パロってありがちですけど、ドラマCDではたまに見かけても、ゲームでっていうのはほとんど見たことないんですよね。
立ち絵差分とか描きおろさないといけないからだと思いますが。
学園バージョンだとJJとキャラとの関係が本編とは若干違ったりもして、シチュエーションが変わると色々違ってくるもんだなあと興味深かったです。
ちなみに学園オメルタには全キャラ、エロもあります!
ボリュームたっぷり、おまけシナリオ含めてやりごたえ満載の、「オメルタ CODE:TYCOON」。
本編をプレイしたのなら、ぜひとも続けてプレイして欲しい作品です。
2016/1/25
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