「Paradise」ゲーム感想
PIL/SLASH制作のBLゲーム第5弾(FDを除いて)です。
今作はミステリーではおなじみ、クローズドサークルもの(いわゆる、『密室』系)ということで、楽しみにしていました!!
……の割には、プレイ後にパソコンのを初期化したり(別にParadiseのプレイとは全然関係ないですよ!)して、中断して、その後違うゲームやったりしてたので、プレイするのは遅くなってしまいました。
でも、そのおかげで、Cool-b vol.79(2018年5月号)のDVD付録に収録された、イベントCG追加パッチをあててからプレイすることができたので、結果オーライですね!
コンビニのアルバイトをして暮らしている22歳の青年アヅマは、商店街の福引で南の島のリゾート旅行を引き当てた。
バイトを代わってくれるあてもみつかり、旅先での女の子との出会いを期待しつつ向かった集合先の港で、参加者全員が男だと知る。
ガッカリしつつも、気を取り直して始まった、南の島……無人島での楽園生活。
海や森、自然あふれる中で、一人一棟のこじんまりしたロッジでのアウトドアな暮らしを満喫していたが、やがて思わぬ事態が訪れる。
楽園暮らしが一転、徐々に禍々しい色に染まりはじめる……。
攻略キャラ3人(+α)、主人公総受けのアウトドアでサバイバルな、生きるか死ぬかのBLゲームです。
割とこう、ピルスラのBLゲームはデットオアアライブ感があるものが多い気がしますが、今回は特にそれをじっくり煮詰めました! 感が強いかも。
パッケージ裏のキャッチコピーも『最凶で最虐の悪夢を貴女に――。』ですしね!
原画はことみようじさん、シナリオは休養沢ライチさん。
シナリオの方は、私は未プレイですが、18禁BL同人ゲーム「CAGE」で有名なサークル『LOVE&DESTROY』の方です。
「CAGE」も結構デンジャラスっぽい内容みたいなので、その辺りのテイストを「Paradise」でも存分に発揮されたんでしょうね〜。
メインの攻略キャラが3人といつもよりやや少なめだからか、ゲームの値段もいつもよりやや低めの、税抜き7200円。
ミドルプライスと言うほど安くはないですが、フルプライスよりはちょっと安い……どのくらいのボリュームなんだコレ、とプレイ前に思ってましたが、1ルートで言えばフルプライスゲームと遜色ないくらいやり応えがありました。
1周目にかかったプレイ時間は、ボイスをほぼ飛ばさず聞いて、10時間20分くらい。
2周目以降は、6〜4時間くらいでしょうか。
フルコンプまでにかかった時間は、約26時間くらいでした。
ボイスは、メインキャラ、サブキャラ、ちょい役のキャラまですべてフルボイスです。
スチル総数は、差分抜きで44枚+4枚(Cool-b Vol.79 2018年5月号追加CGパッチ)です。
ゲームではよく見る、アニメ塗りというか、くっきり鮮やかなスチルです。
凄惨なシーンのスチルもすこ〜しありますが、暗めの画像でちょっとわかりにくく描いてあったので、そこは安心でした。
どのスチルも安定して綺麗で、細マッチョっていうか、みんないい身体してるね! って感じで腹筋が拝めました。
エロもいいんだけど、キスシーンのスチルが雰囲気があって素敵でした。
BGMもゲームの雰囲気にあって切迫したゲーム展開をよく盛り上げていました。
BLゲームのお約束ではありますが、エロになると途端にムーディーなBGMが流れるのも好きです(笑)
このゲームは、最初のタイトル画面の左下に、EASY MODEがあって、オンにすると、選択肢にヒントアイコンが表示され、ハッピーエンドにたどりつきやすくなっています。
どうしても自力でプレイしたい! という方以外は、EASY MODEを使って最初は確実にハッピーエンドを迎えることをお薦めします。
ハッピーエンドでさえ、たどりつくまでに、相当気力をそがれるというか、ゴリゴリ精神をけずられる感じなのに、初めて行き着いた先がバッドエンドだと相当へこむので、最初は何がなんでもハッピーエンドを見た方が、心の平安のためには、絶対いいと思います!!
最初はわきあいあいと、楽しく無人島生活を満喫していただけに、ある出来事を境に、徐々にそれが奪われ、均衡を失っていく様が、もう本当にツライです。
心が折れそう……と何度思ったことか。
それでも、先が気になって、プレイをやめることはできないんですけどね。
そんな中でも、感度抜群、生まれながらの受け体質(あんまりよく感じてるので、何かそういう理由でもあるのかと思ったら、単に素質があるだけっぽい。受けの鑑でした)の主人公、アヅマと攻略キャラとのエッチシーンは、段階を踏んで1ルート4回ずつくらいあるので、その辺は大変楽しめました。
ってか、エロシーンが楽しめなかったら、もう辛いばっかりの無人島生活だよ!!
エロもこう、お互いを意識して……という感じで始まるのではなく、ちょっとした弾みで始まっちゃうのが、開放的な旅行中のエロ、っていう感じでよかったです。
無人島で、さしたる用意もなく始まっても、アヅマが感度良好総受け体質なので、初めてでも全く痛そうじゃないので、その辺も安心して堪能できました。
エロ以外で痛いシーンいっぱいあるので、せめてエロくらいは気持ちいいばっかりでいて欲しいよね、うん……。
そんなわけで、うっかりエロいことやっちゃって、サバイバル生活を協力して生き延びて行く最中で、段々お互いを好きになっていく……という感じでしょうか。
状況が状況なだけに、甘い雰囲気とかはあんまりない(そんな場合じゃないっていう)ですが、相手を助けたい、お互いに生き延びたいと切望する気持ちが恋愛にも繋がって行く展開です。
なのでプレイしているこっちも、恋愛の成就よりもまずは、
「この二人助かる? 生き延びる!? 島から無事に脱出できるのー!!??」
という思いで、ひたすらエンドに向かってプレイしている感が強かったです。
なので、繰り返しますが、どのキャラルートも、最初は絶対ハッピーエンド推奨です!!
ちなみに、攻略制限があり、某キャラは他の二人をプレイしてからでないとプレイできません。
二人攻略した時点で、もううっすらとだけなら察せられ、いわゆる真相ルート扱いだとは思うのですが……。
これ、ハッピーエンドでいいのかな??
いえね、この最後に攻略できるキャラだけ、合意のラブらぶなエロが…エロが……。
展開的にそれは無理だろうってのはわかるんですが、それでも最後にねじこんで欲しかったですね!
アヅマなら真相知ったあとでも、いくらでも、持って行きようで、合意でエロいことができたと思うんですよ……。
それが見たかった!!
でも、ファンディスクの発売が、もう今月(2018年10月)に迫ってるので、それもすぐに見られるんですよね!!
これも遅くプレイした利点ですね。
後日談のドラマCDはもう各キャラごとに発売されてますが、そちらは購入してません。
もちろん聞いてみたくはありますが、ちょっとドラマCD3枚とファンディスク2枚(来年ファンディスク2弾が発売予定)全部購入するのは、私の懐事情的に厳しいので……。
まずは今月発売の後日談ファンディスクを堪能したいと思います〜!
このゲームも(というか、こっちが時期的には先)クラウドファンディングで資金を集めて、ドラマCD3枚とファンディスク2枚の発売が決定したのですが、それだけじゃなく、コンセプトカフェもいずれ開催されるようです。
そっちももちろん行けませんが、公式や行った方のレポートを楽しみに拝見したいと思ってます。
スチルをフルコンプすると、「Congratulations!」と全キャラ集合な、おめでとうスチルが出るのですが、攻略制限を鑑みるに、多くのプレイヤーがおそらく、攻略制限のあった某キャラのバッドエンドを見た後にこのおめでとう画像を見た方が多いのではないでしょうか?
だから、
「コングラッチュレーションじゃねーよー!!」
って画面に向かって突っ込んだのは、私だけじゃない、ですよね……?
2018/10/11