「Qualia〜クオリア〜」ゲーム感想


 初!シェアウェア同人BLゲーム、です。
 Ware-Suikaさんから発行されている”本格伝奇BLサウンドノベル”です。(※18禁)
 サイトからダウンロードできる、体験版をプレイしてみて、面白かったので、メッセで購入。
 買うのが遅かったので、サイトでの通販は終了してたのでした…。
 ショップ委託なのでやや割高になってますが、それでも商業ゲームに比べたら全然安く、ボリュームもりましたよ♪

 

 夏休み、田舎に帰省していた高校教師の主人公の元に、教え子から遊びに来ないかとメールが届く。帰省先から近い事もあり、気軽に訪ねた教え子、霧島隻(きりしませき)の実家は、地元でも有名な、資産家だった。当主にあたる隻の叔父・霧島智久(ともひさ)と共に暮らす隻には、離れで暮らす、雰囲気の異なる双子の弟、伏見蒼(ふしみそう)がいた。
 周囲では、姿の見えない、獣らしきものに襲われ、人が殺されている事件が相次いでいて―――。

 

 吉里吉里で制作されており、動作は快適。セーブポイントも多く、CG回想(一緒にシーンの回想も可能)もあります。欲を言えば、メッセージの巻き戻しがあったらなぁ…ってくらいで、不満はナシ。

 

 一つのEDを見ることで、他のルートが開いていく…といったサウンドノベルです。
 なので、ルート制限が。最初はバッドEDしか見られない仕様になっているようです。(最初のバッドEDまでが体験版で見ることが出来ます)
 私は、バッド→隻→智久→蒼の順番でコンプしました。話の流れ的にも、はじめに現れるモノローグ(夢)的にも、この攻略順になってるんじゃないかな〜と。(隻と智久は、もしかしてどっちが先でも見られるかもしれないけど、隻と蒼では、蒼が後で見られるようになってるんじゃないかな〜と)

 

 内容は、高校教師である仁科峻介(にしなしゅんすけ。名前変更可)の一人称で進み、仁科×誰か、となります。落とせるのは、双子と叔父さんの三人です。
 丁寧に作られており、読みやすく、音楽も場の雰囲気にあっていて、絵もキレイです。
 双子の誰か、または叔父さんと親しくなる過程で、伏見神社の由来や、謎の獣による惨劇事件の真相に迫りつつ、BLな展開も…といった感じで、読ませる内容です。
 シナリオは面白いのですが、BLな展開はちょっと早い…かな?別に、唐突とまではいきませんが、もう少し、突っ込んで欲しかった気も。

 あと、アレの処理は、スケルトンよりモザイクの方が好きです。
 どうでもいいから………!!(汗)

 

 ルートによっては、あんまりハッピーな感じじゃなかったり、可哀相なことになったり、とするのですが、読後感はよいです。
 個人的には、蒼が好きかな。キャラ的にも、ルート的にも。隻があれですが…(涙)。

 

 三人しか落とせないのですが、お医者さんも落とせたらよかったのにな〜と思いました。
 …ってか、落とせるものだとばかり…。残念。

 

 BL的な萌えは少なめでしたが、シナリオ展開が面白いので、ちょっと暗めの、和風な伝奇ファンタジーが好きな方にはお薦めです♪

04.12.27