「神学番長」ゲーム感想



ピルスラッシュの、2011年の1日だけのエイプリルフール企画としてDL出来たゲームの、パワーアップバージョンです。
タイトルからわかるように、同ブランドの、「神学校」のパロディ作品。
東日本大震災チャリティー企画作品として発売されました。
売上金は、復興支援の義捐金として寄付されるそうです。


私立誠夜刃禰学園。
かつては名門校だったが、今は見る影もなく荒れてしまった。
それを嘆く風紀委員の舞蹴(まいける)は、『伝説の長ラン』を手に入れる決意をする。
学園を「おはよう」の挨拶が爽やかに響き渡る学園に変えようとす、数番長たちに戦いを挑むが……!?



学園名の『禰』の部首はホントは『ネ』の方ですが、漢字を変換できませんでした……。
ぱっと見、何ていう学校名?って感じですが、これは元が「セントヨハネス学園」なので、そのまんまを当て字にしたんだと思います(笑)
主人公の舞蹴(まいける)を筆頭に、皆そんな感じで、夜露死苦(よろしく)なみに漢字変換されていました。
この作品、先述したようにピルスラッシュのエイプリルフール作品で、当日クライマックス部分のゲームをDL出来たのですが、うっかり見逃してしまい、悔しい思いをしたものです……。
(エイプリルフールページは、日付変わって1時間以内に更新して欲しいと思うの……じゃなきゃ見逃してしまう〜!!)
後日、同人誌即売会イベントの企業ブースから、震災チャリティー作品として発売されると知った時、ツイッターで、

「エイプリル見逃したんで、嬉しい!」
「……でもイベントはいけない………」
「通販するよね!?」

等とつぶやいていたら、哀れに思ってくださったのか、『ラディカルステップナンセンス』の星野マナミ様が代わりに購入して、送ってくださいました〜!!
マナミ様、ありがとうございますー!!
これを書いている現時点(2011年5月11日)では、まだ始まっていませんが、公式のスタッフ日記に通販予定もあると書かれていましたので、私のような地方在住の方も、ご安心を。

システム周りは、パロディ元の「神学校」と同じです。
ディスクレスプレイ不可。
起動した後は抜いても大丈夫ですが、今までのエイプリルフール企画がディスクに収録されていて、それはディスクからしか閲覧できません。
今年(2011年)の他に、去年と一昨年のエイプリルフール企画が見られます。

ゲームは、キャラクターをそのままに、昔懐かしいノリで、設定を番長が支配する(?)学園モノにしたものです。
エンド数は2つで、プレイ時間は35分程。
ボイスはありませんが、校長のあひゃひゃひゃ笑い声や、某キャラは、それHシーンの時の……?というボイスを効果音として使っているのがおかしかったです。
SEも、本編使用されたやたらホラーチックなものを場面転換に使われているのが大仰で笑えました。
立ち絵はほぼすべて、番長バージョンの衣装にチェンジされているので、それだけでも十分笑いがこみあげてきます。
スチル鑑賞などはありませんが、ざっくりとした塗りながらも、要所要所では、ちゃんと新たに描きおろされている(!!)スチルが表示されました。
内容は、あらすじに書いたように、伝説の長ランを求めて、舞蹴が、番長と次々に戦っていき、番長の大ボスの正体は実は……!?
と、そういう感じの話で、全編ギャクです。
清々しいくらいに、笑うところしかありません。
そして、微妙に本編のネタバレ要素を含んでいるのがニクイ。
本編をプレイしなくても楽しめると思いますが、本編フルコンプ後だと、ニヤリとすること請け合いです。
本編は18禁ですが、こちらは全年齢向けなので、エッチなシーンはナシ。
EDロールでは、あの荘厳なOP曲が、番長バージョンに生まれ変わって、作曲者自ら歌っていますので、それも必聴です!
サントラ発売(するよね……!?)の暁には、ぜひこの番長バージョンも収録して欲しいです。

とにかくもう、プレイ中は笑いっぱなし、って感じなので、「神学校」をフルコンプした方には、ぜひプレイして欲しいです。
一部のキャラへの、見方が変わるかも……?

『神学校-Noli me tangere-』

2011/5/11




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