和風伝奇モノが好きなので予約購入しました。
新ブランド『澪』からの第一弾です。
OPデモの歌が好きだったので、特典にサントラが付くオフィシャル通販でゲットしました〜。
オフィシャル特典には、初回限定版に封入されているものとは違う、単体動作ゲーム(分岐無しの一本道ノベル)もついていて、豪華特典でしたv
退魔師をしている、高校二年生の伊織沙耶。
彼女は夏休みに、情報屋の東雲の斡旋で、泊り込みの依頼を受けることになり、相棒の妖である祇王と共に、山間の田舎町である伊那砂郷へ向かった。
依頼主は、伊那砂郷の郷長。
沙耶よりも一つだけ年上のその青年、八重垣薙羽哉は、初めて逢ったはずなのに、何故か懐かしい印象を受ける。
郷では、二年間顔を合わせていなかった、血の繋がらない従兄妹や、仇の妖を追う退魔師の後輩とも出会う。
依頼は、ごく簡単なものであるはずだった。
しかし、それは謎の妖の登場で、一変する……。
公式から、修正パッチが配布されていたので、まずはDLして、あててからプレイしましょう。
パッチ、途中であてるとセーブデータが使えなくなる場合があるそうなので、最初にあてておきましょうね〜。
マップ画面で、お目当ての攻略キャラに会いに行き、イベントが起きれば選択肢を選んで進むタイプのAVGです。
初回は、郷長の薙羽哉狙いでプレイしました。
そのベストエンドを見るまでにかかった時間は、声を飛ばさずに聞いてプレイして(ちなみに文字送りはノーウェイトです)、8時間40分ほどでした。
ほぼ、薙羽哉以外のイベントは起こさず進んだのですが、途中で1つだけ、祇王関係のイベントを見ました。
時々、ステータスチェックしたりもしてたので、1周目にかかった時間は8時間半ほどだと思います。
2周目以降は、既読スキップ使って、1キャラ大体、4時間前後程度でしょうか。
攻略キャラがメイン5人、サブキャラ2人(メイン6人、サブキャラ1人かな?)と、合計7人もいるので、総プレイ時間は30時間は越えたと思います。
条件がそろえば、おまけからプレイできるミニゲームも出現しますし、ボリュームはかなりありました。
DVDロム1枚で、最近のPCゲームではめずらしく、ディスクレスプレイ可です。
主人公の名前は、苗字は変更できませんが(従兄弟と同じ苗字という設定上)、下の名前は変更できます。
デフォルトネーム呼びはありません。
ここのメーカーのゲームをプレイするのは初めてでしたが、システムは軽く、使いやすかったと思います。
クイックセーブがあれば便利だったのになーと思いました。
セーブ数は、1ページに12個の10ページの120個とたくさんあります。
ゲーム立ち上げて、最初にロード、セーブするとき、必ず1ページ目に戻っているのは、地味に不便でした……。
そして、セーブ数が多くて便利なのはいいのですが、1ページずつめくらなければならなかったので、画面の右上に、セーブページの番号ふってあって、ページ番号クリックしたらそのセーブページに行けるとよかったです。
あと、最新セーブにはチェックがつくと更によかったな〜。
ちょっと不満だったのはそのくらいで、後は既読スキップも速いし、ショートカットキー操作も出来て、使いやすかったです。
ボイスは、主人公以外脇役まで含めてフルボイスです。
個人的には、どのキャラも違和感なく入り込めましたー。
主人公の前世の声だけ、ちょっとロリっぽいなーと最初違和感あったのですが、聞いてるうちに慣れました。
スチルは、グラフィック鑑賞のマス目を数えると、差分抜きで83枚です。
が、キャラ別で分けられているスチル鑑賞で、高虎と壱人で2枚かぶっているので、実際は差分抜きで81枚です。
割と多いのですが、ゲームが結構長いので、もう少しあってもよかったかも。
可愛らしい絵柄で、塗りも綺麗でした。
ちょっと透明なアニメ塗りっぽい感じでしょうか。
背景も、綺麗でした。
立ち絵も綺麗で、場面に合わせた立ち絵の動かし方もよかったと思います。
主人公の立ち絵や、テキストウインドウ枠横の顔グラフィックはありませんでした。
主人公ビジュアルは、スチルのみでの登場です。
退魔師モノなので、妖とのバトルシーンもたびたび登場します。
その退魔シーン(戦闘シーン)での、画面エフェクトが、凝っていてよかったです。
アヤの登場シーンで、たくさんの蝶がぶわっと舞うエフェクトは、綺麗なのに妖しさも出ていて、よかったです〜!
その他にも、画面を揺らしたり、ぼやけさせたり、お風呂シーンでは湯気がもくもく出てたり(笑)と、細かい演出が丁寧に入れられていたのが、好印象でした。
特に、
従兄妹の愁ちゃんの登場シーンは、スチルと共に火花がぱちぱち爆ぜていて、いかにも、
「遅れてきたヒーロー!」
……といった風情をかもしていて(笑)、カッコよかったです!
お話は、主人公が退魔師として伊那砂郷にやってきて、謎の妖に遭遇して〜というのが基本ストーリーなのですが、前半の共通ルートを過ぎて、キャラルートに入ると、展開がそれぞれに変化し、ラストもキャラによって全く変わってくるのが面白かったです。
いわゆる、
絶対的な真相、というものはなく、攻略キャラによって、目的がそれぞれ異なるわけです。
全キャラ攻略することで、真相が見えてくる〜というものではありませんので、攻略制限がかかっている一部のキャラを除けば、好きなキャラから攻略することが出来るのがいいですね。
キャラルートに入るのも比較的、早かったです。
攻略キャラが出揃うまでにも、初期から登場しているキャラには個別イベントがあったので、プレイ前に予想していたより、キャライベントが充実していました。
シナリオも、郷の結解が…とか、追ってきた妖しが…とかそういう、各キャラの最終的な目的(?)となる部分はシリアスなのですが、攻略キャラ同士のやり取りはむしろコミカルで、そういう意味では、全体的にメリハリのある展開で楽しめました。
コミカルな笑える部分と、シリアスで切ない部分、どちらもよかったです!
攻略キャラも、それぞれに見所が違って、意外なとこがあったり、見たまんま(笑)だったりと、どのキャライベントも萌えでした〜!
個人的には、メインヒーロー(の、ハズ)の薙羽哉(前世イベントが読み応えがあって良かったです!)と、
予想以上に駄目駄目な従兄妹の愁ちゃん、腹黒だけど意外に純情な後輩、高虎がお気に入りでした。
高虎は、バッドエンドでのヒントコーナーにも出演していて、爽やかに黒く、適切なヒントを教えてくれて、バッドエンドを1つ見るたびに好きになって行きました(笑)
ちなみに、バッドエンドでは、スチルはないですが結構グロいものもありますので要注意です……。
ゲーム本編以外にも、一定の条件を満たすと現れるミニゲーム(5種)が、結構難しく、面白かったです。
ミニゲームはクリアしたからと言って、何かごほうびがあったりするわけではありませんが、思わずやりこんでしまいたくなるミニゲームでした。
また、ゲーム本編でのさまざまな条件を満たすことにより、称号がもらえるのですが、それが本編のゲームを見るよりも難しかったです……。
簡単に取れる称号もあるのですが、何周もしてもわからない、自力じゃ絶対無理だった称号もありました。(清掃班)
これも、称号コンプしたからといって、何かあるわけではないのですが、空きがあると気になるので、全部集めました……。
キャラのベストエンドを見ると、自己紹介やメッセージ的なおまけボイスが聴けるようになるのが、嬉しかったです!
あと何故か、インストール時と同時に、猫またの姉妹、ぶちとまだらのタイマーもインストされてました。
意外なやりこみ要素もあり、和風伝奇モノがお好きな方なら、かなり楽しめる作品だと思います。
退魔モノならではのエフェクトも、見ごたえがありました!
全体的には切なく、でも攻略キャラ同士のやりとりはコミカルで、ルート入りすれば甘い雰囲気もあるメリハリの効いた展開で、お薦めの乙女ゲームです。
もしコンシューマー化するとしたら、次はぜひ、郷長の家の有能素敵執事ポジションだった、
安綱さんも攻略可能キャラ
で、お願いします……!!
2008/9/8