● 「ひとりの帝国〜ひのちゃまにあ〜」ドラマCD感想  ●

ブログで感想を書こうと思っていたのですが、聴いてみたら思ったよりもツボだったので、記事が流れない、サイトに感想をあげることにしました。
日野聡さんが一人で七役を演じ分けている、乙女系ボイスドラマCDです。
一般流通しているCDではなく、同人CDです。
入手できる場所が限られていますが、イベントや、委託ショップ(委託先は公式サイトをご参照ください)で購入できます。


ここは『ファンタジア』という不思議な世界――。
登場するのは、この世界の力によってあなたの『萌え』が具象化され、『ひとりの帝国〜ひのちゃまにあ〜』という形に収束した七人。
『ファンタジア』に生きる彼らはあなたのことが大好き!
個性的なそれぞれのやり方であなたへアプローチしてきます。
夢中で求める愛。優しく見守る愛。中には、少し困ってしまう愛なども……?
あなたに――彼らのすべてを受け止められるか?
(以上、CD裏ジャケット『STORY』より引用)



限定版と通常版の2種類があり、限定版では日野聡さんのフリートークCD(2分半程度)と、ドラマの脚本とキャラ設定(イラストラフ付)のオフィシャルワークス(小冊子・表紙込み36ページ)が付きます。
限定版はお値段が500円ほど、通常版よりも高いのですが、オフィシャルワークスで脚本を確認しながら聴けて楽しかったので、限定版の購入をお薦めします。
フリートークCDは、収録の感想とか、まあ尺にあった普通のフリートークでした。


ドラマCDは、豪華2枚組みで、かなり聴き応えがありました!
1枚目が約45分、2枚目が約40分ほどでした。
キャストは、先に書きましたように、日野聡さんという声優さんが、お一人で七役すべてをこなしていらっしゃいます!
それぞれに違うキャラを、ちゃんと、違うキャラに聞こえるように演じ分けられていたのは、圧巻でした!
実は声優さんのことは、全くと言っていいほど知らず、この企画サイトでCDの告知を見て、
『一人で七役……乙女系……なんか面白そう!』
という、衝動っぽく、期間限定で行われていた公式通販予約に申し込んでしまったので、聴いてみるまで、はたしてそれが吉と出るかそうじゃないのかわからなかった(^_^;)のですが、結果、買ってみて正解でした!
予約する前に、とりあえず声優さんのボイスを確認すべく(まだその時、公式サイトでサンプルボイスがあがっていなかった)、日野さんの所属事務所サイトの紹介ページで、数パターンのお声を確認し、割と好きなタイプの声だったのが後押しにはなってたんですけどね。


公式アナウンスによると、「物語性は低い」とのことだったので、ネオロマンス系のCDの『語り』みたいなものなのかなーとか思っていたのですが、実際聞いてみると、思ったよりもストーリー性がありました。
何かの派生で作られたドラマCDではなく、これ単体として初めて聴くことになるドラマCDですので、ある程度のストーリー性はやっぱり必要ですよね、うん。
でも、起承転結がはっきり付いたお話ではありません。
言うならば、乙女ゲームの恋愛イベントシーンのみを抜粋したようなものです。
いきなりイベントシーンだったら前後の展開が不明だし、よくわからないんじゃないの……と、思われるかもしれませんが、シチュエーションはわかりやすく設定されていますので、1シーンを切り取ったようなお話でも、ちゃんとそのシーンを楽しんで聴けるよう作られていました。
最初に、水先案内人がここは『ファンタジスタ』という特殊な世界で、あなたのことが好きな人に会える、みたいなことを軽く説明してますので、そういう世界なんだな〜くらいの認識で、「いきなり恋愛イベント」に入り込めると思いますよ!
世界観は、大まかに、たぶんリスナーが『高校2年生の女の子設定の現実世界』と、『お姫様でお嬢様な中世風ファンタジー世界』の2つに分かれています。
あと、水先案内人のいる謎の萌え宇宙(笑)
キャラクターは水先案内人のほかは、執行部長でツンデレな先輩、王国近衛隊長な騎士、小悪魔な後輩、オカマ、執行部長の双子の弟のヤンキー、ヤンデレな執事の七人です。
一人もキャラ被ってないですよ!
シチュエーションも、勉強を見てもらったり、お城を抜け出してデートしたり、後輩に迫られたりと、様々です。
一人当たり、キャラによってバラつきがありますが、10分〜15分くらいの長さでした。
そのキャラの前に、主人公(この場合はリスナー。乙女ゲーだったらプレイヤー)がいる、という設定で進みますので、語りかけられているような感じです。
なので、ヘッドフォン推奨です。(私はイヤホンしかもってないのですが、あったらヘッドフォンの方がいいと思います〜)
ホント、乙女ゲー気分で聴けて、きゅんきゅんしました!
労せずして恋愛イベントに突入できるんですから、ホント、こんなに美味しいことはないですよ〜!
お気に入りは、騎士のランスロットかなv
ベタですが、主従モノで身分差な恋って萌えるんですよね〜!
丁寧口調なんだけど、強引なとこもよかったですv
ラブ度がかなり高かったのもポイント高し。
あと、きゅんきゅんしたのは、後輩の御影由宇くんですね。
後半の怒涛の告白っぷりがvv
一見とっつきにくそうな不良、でも実は可愛い、執行部長の双子の弟の楢崎陽哉もよかったです。(尺は一番短かったけど)
兄の、楢崎愁哉も、お堅い優等生かと思えば、意外にユニークな一面もあったり、ぽろっとデレな部分を見せてくれたりと、萌えでした!
オカマの蓮は、お友達になりたいです(笑)
執事の響は…響は……(ランスロットと同じ設定の世界の人なのに、何故漢字の名前なんだろう……?)、思ったよりもヤンでした。
ってか、デレはどこですか!?
最後にちょっとあったのが、デレだったのでしょうか。
想像以上にヤンな、ヤンヤンデレ執事でした。
それをよりにもよって、ラストにもっていってるっていうのも、何だか新しい……?


最近プレイする時間がないんだけど、乙女ゲームに飢えている!という方にはうってつけの、『耳で楽しむ乙女系ボイスドラマ』でした。
バラエティーに富んだキャラが、様々なシチュエーションであなたに愛を囁きます。
手軽に恋愛イベントを楽しみたい方は、ぜひ、聴いてみてくださいv

『ひとりの帝国〜ひのちゃまにあ〜』応援中!

2008/5/4

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