● 「星色のおくりもの」ゲーム感想  ●

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拓洋興業 2007-11-08
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TAKUYOの乙女ゲーム初挑戦です!
どちらかというとコメディ路線(?)というイメージもあり、今までプレイしたことがなかったのですが、今作は小学館とのタイアップ作品ということもあって、作風が少女漫画チックで好みだったのでGirl's Styleのモニターに応募して当選したのでプレイとあいなりましたv
ドラマCD付きの、初回限定版をプレイしました。


由本桜衣(よしもと あい 名前変更可)は来春で廃校が決まっている高校の3年生。
東北地方の小さな村で、幼馴染でもある、明戸紳(あきと しん)と鳴滝誠悟(なるたき せいご)のたった二人のクラスメイトと最後の学年を過ごしている。
進路をどうするのかは、まだ決めていない。
七夕の夜、桜衣はいつも一人で星を眺めている丘にいると、見知らぬ少年から話しかけられる。
「なにを、されているんですか?」
無数の星空の下で、穏やかな微笑みを浮かべる少年。
翌日、幼馴染たちにそのことを話すが、夢でも見たんだろうと取り合ってもらえない。
そして、夏休みも終わった9月。
やってきた転校生は、あの七夕の夜に出会った少年だった―――。



選択肢を選んで進んでいくAVGで、基本的なシステムは一通り揃っており、プレイは快適です。
セーブ数も40個と、PS2ソフトにしては割りと多い方ではないでしょうか。
クイックセーブ&ロードもあります。
バッグログで音声を再生することもできます。
既読スキップも結構速くて便利でした。
キャラエンドを1つでも見ると、メニュータイトルから『想い出』が開けるようになり、アルバム(スチル回想)、シナリオ回想、音楽鑑賞、プロフィールが見られるようになります。
シナリオ回想は、エンディングや、スチルのあるシーンだけではなく、章ごとにスチルのない場面でも細かくシーン再生が出来て便利です。
プロフィールでは、攻略を済ませたキャラはボイス付きの一言メッセージも聴けるようになってます。
おまけ機能が充実していました!
シーン再生から新たに見られるおまけシナリオもありますv


攻略キャラは、ちょっと少な目の4人です。
幼馴染の明戸紳と鳴滝誠悟、転校生の稲船隆志(いなふな たかし)、主人公たちの通う高校の、校長以外の唯一の教師で担任、誠悟の実兄でもある鳴滝宗哉(なるたき そうや)です。
キャラが少ないからと言うのもあるのですが、攻略キャラのうち半分が眼鏡で、半分が幼馴染(見方を変えたら、75%幼馴染とも言える)というのは、中々ピンポイントな設定ですね。
1周は、ボイスを飛ばさずにプレイして、6時間程度。
2周目以降は、既読スキップを使って、2〜3時間程度なので、ボリュームはそこそこ、といったところでしょうか。
個人的なプレイ印象では、短期集中連載の少女漫画を読み終わったような気分でした。
短すぎる、とは思いませんでしたけど、長い話をじっくりプレイしたい、という方にはちょっと物足りないかもしれません。
でも、読後感はどれも爽やかでよかったですよ〜。
バッドエンド系はありません。
エンドは、1キャラに付き1つです。
宗哉兄さんにだけ、何故かノーマルエンドがありましたが。


お話は、先にも書きましたが、少女漫画風です。
タイアップしているのは小学館ですが、小コミというよりも、集英社の別マを思い出させるような作風でした。
割と昔懐かしい雰囲気でしょうか。
(って、どっちも最近読んでないので、勘で言ってますが……)
星のきれいな田舎を舞台に、進路を悩む女の子が、高校生活の最後を誰と過ごすか……という、オーソドックスですが爽やかな青春恋愛物語でした。
攻略キャラは少ないですが、前半の、隆志が転校してきて天文部を作って〜という共通ルートを過ぎて、個別ルートになれば、それぞれ違った展開になるので、どのルートも楽しくプレイできました。
まあ、あと一人くらい攻略できるキャラが居てもよかったんだけどな、とは思いましたが。
主人公は村でその年頃では唯一の女の子、ということもあって、割と最初から皆優しく、好意的に接してくれます。
ので、ツンデレとかそういうのは期待できません〜。
愛され感を堪能してください(笑)
その中でも、紳は割とフツーに(この場合は、好意的過ぎない、というくらいの意味です)に接してくれたかな……?
紳ルートは、紳の家族も絡んできて、じんわりといいお話でした。
転校生の隆志は、かなりピュアです。
プロローグからポエットで、ラストまでポエットなので、プレイ前に乙女モードを搭載してプレイしてください(笑)
汚れきった身としては、そのイノセントぶりが眩しいキャラでした。
誠悟は、クール系のキャラと見えて、ルート入りすると中々熱いキャラでした。
他キャラよりも早く恋愛モードに入った印象があり、より少女漫画な気分を味わえました。
唯一の大人で教師な宗哉兄さんは、大学は町に出ましたが、それ以外では村にいるので、彼も幼馴染にカウントしてもいいかも。
宗哉兄さんは、ルート入りすると、他の同級生キャラとはずいぶん違ったテイストを楽しめました。
一言で言うと、昼ドラ?(笑)


絵は、少女漫画家の藤間麗さんが担当されていて、どのスチルもキレイでしたよ〜。
スチル枚数も差分含まず59枚と、これもPS2ソフトにしてはそこそこあるほうではないでしょうか。
背景も、お話にあった素朴な感じでよかったです。
立ち絵は、中サイズと小サイズの2種類。
アップで迫ってはきませんでしたね(笑)
主人公はスチルのみで登場、立ち絵や表情差分はありませんでした。
BGMも、ゲームに合っていてよかったのですが、特にOPとEDの歌が素敵でした!
OPとEDのフルバージョンが初回限定版のCDに入っていたのが嬉しかったですv


システム面では、このゲームならではの機能として、『星占い』がありました。
これは、ゲームが進行していくに従って、占える項目が増えていきます。
いつでも見られる、というものではなく、シナリオの区切りのいいところ(?)で、寝る前に見られました。
最終的に、「未来」「運勢」「恋愛」「相性」「進路」「二人の未来」の6つが見られます。
が、占い場面では、セーブできない上に1つの項目しか見られないんですよね〜。
主に便利なのが「恋愛」で、パーセントで攻略キャラとの恋愛達成度が確認できるので、攻略の目安になります。
「未来」と「運勢」は、うっすらとその先のネタバレを拾うことにもなりますので要注意……。
キャラルートが確定(章の始まりのアイキャッチでキャラが表示され、セーブ画面でもキャラアイコンが表示されるようになります)する段階になると、「二人の未来」が見られるようになります。
ここまでくれば、よっぽどの事がない限り、狙ってるキャラとのベストエンドが見られると思います。


初回限定版のドラマは、OPとEDのフルバージョンが入って、48分程と、中々聴き応えがありました。
攻略キャラ4人の、日常生活が垣間見れ(聴け)ます。
主に、カレー作りですが(笑)
ドラマの内容もほのぼのしていてよかったので、ぜひ、ドラマCDが着いてくる初回限定版が販売されているうちの購入をお薦めしますv
昔懐かしい少女漫画テイストなお話が好きな方に、特にお薦めの乙女ゲームです!


2007/12/16
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