● 「星の降る刻」ゲーム感想  ●

星の降る刻(通常版)星の降る刻(通常版)

アイディアファクトリー 2005-09-22
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アイディアファクトリーのアイエフ乙女いとブランド作品、「ふしぎ遊戯玄武開伝 鏡の巫女」に続く第二弾は、完全オリジナル作品です♪


小学四年生の時に、美しい女性から輝く宝石を託された、支倉茜はせくらあかね
だがその宝石も、女性も幻のように消えてしまったため、ずっと夢だと思っていた。
それから七年――。
流星群の訪れを控えた頃、それが夢でなかったことを、茜は異世界からやってきたと言う男達から聞かされる。
その宝石は、異世界で世界を統治するのに使われていた、二つの宝石のうちの一つだというのだ。
愛を与える宝石、ライトジェム…。
だが、茜はその宝石の、半分しか持っていない。
残りの半分は、茜が誰かを愛し、愛されることで完全なものとなるという。
ライトジェムの対の宝石、ダークジェムが流星群の訪れと共に覚醒し、世界を闇と絶望に包む前に、残りのライトジェムを探し出さなければならない…。



このメーカーの前回の作品のふし遊も絵が美しかったのですが、今作も大変美しかったです〜。
原画を描いた方、ふし遊で原画を描いた方と同じなんですね!
どうりで納得!のクオリティです。


シナリオは、まさに乙女チックファンタジー、という感じ。
異世界からやってきた素敵な男性キャラとの恋愛を〜というお話なのですが。
ふし遊の7日だって、短いな〜と感じだったのに、今回更に短くて、


四日間の出来事


…となっております……。
や、Yo-Jin-Boだって、実質三日間の出来事なんですが。
あれは敵から逃げつつの三日間だから、凝縮の日々〜という感じがまだしたんですけど、これは…。
日常生活を普通に送りつつ、学校帰りに危険な目にあったり、という感じで、イマイチ緊迫感にかけて…なのにこの日数。
いくらなんでもちょっと短すぎ…。
せっかくのオイシイ設定が、もったいなかったです。
話自体は、どれもちゃんとまとまっていて、面白かったのですが、恋愛の過程が弱かったのが残念。
主人公が攻略キャラを意識するのはわかるけど、それに対するアクションが少なすぎて。
元々幼馴染み、とか、喫茶店のマスターで以前から顔見知り、とかのキャラはまだわかるけど、その他のキャラはどの辺で茜を好きになったんだろう〜という感じがしなくもないです。
夜に相手を想うだけで好感度あがっちゃうしね(^_^;)


あと、要注意なのは、一種類ずつしかキャラエンドがないにもかかわらず、明らかにこれバッドでしょ、というキャラエンドが2つあります…。
悲恋がダメってわけじゃないけど、もう少し、余韻とか救いとか欲しかったなあ…。
しかもこれじゃ、世界も一緒に滅んでおります…。


などと、不満点ばかりあげているようですが、その不満を全て払拭するような、


ハーレムエンド


…が御座います!
正確には、ダブルストーリー、というもので、(たぶん)二週目以降に現れます。
本命以外とも満遍なく少しずつ好感度をあげたら、途中でダブルストーリーにいく選択肢が現れます。
本編とはずいぶんノリが変わっていて…ギャグっぽいのですが、皆が幸せになれる(?)エンドなので、お薦めです♪
このエンドだけで、十分元が取れました(笑)
もちろん、キャラエンドでも、好きなのはありますよー。
異世界の男性陣の仲間同士の微妙な関係なんかも、結構萌えましたし。
短くても平気、限りなくバッドっぽいキャラエンドがあっても大丈夫、という方はプレイしてみてくださいね。
いやホント、ハーレムエンド見るだけでも、このゲームやってみてもいいんじゃないかと思いますよ!
攻略キャラに一斉に告白されるので、かなり気分がよかったです!
茜は戸惑っていましたが(笑)


2005/10/2