● 「ふしぎ遊戯 玄武開伝 外伝 鏡の巫女」ゲーム感想  ●

~ふしぎ遊戯 玄武開伝 外伝~ 鏡の巫女(通常版)~ふしぎ遊戯 玄武開伝 外伝~ 鏡の巫女(通常版)

アイディアファクトリー 2005-06-23
売り上げランキング : 1773

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


ベストセラーの少女漫画を原作に使った、漫画とは違うオリジナルストーリーで進むゲームです。
原作の大ファンなこともあって楽しみにしてました〜!


内容は、前述していた通りに、オリジナル展開です。
何せ、玄武開伝、まだ終わってませんしね。
本編の主人公とは違う、現代の女子高生の真理子(名前固定)がプレイヤーキャラです。
家にあった、年代ものの手鏡を持ったまま、母親と喧嘩して家出してしまうところからはじまります。
この辺の出だしはふし遊っぽいですよね。
居合わせた年上の幼馴染み、匠も行きがかり上、真理子の家出に付き合うことに。
電車を乗り継ぎ、たどり着いた先で、玄武洞という洞穴に入った二人は、鏡の中に吸い込まれてしまって…。
と、いう出だしです。


アドベンチャー、プラス戦闘で進んでいきます。
戦闘のモードは、最初に、ノーマルとハードが選べるようになってました。
もちろん私は簡単な方でスタートです。
戦闘は、サークルの中を高速で動くアイコンを、タイミングを合わせてボタンを押して消したり防いだりする…というもの。
慣れたらそう難しくありません。
必殺技を出すと、スチルも表示されます。
(一人につき二枚。マックスの攻撃だと、真理子と二人の絵が表示)


アドベンチャーは、普通に選択肢を選んでいきます。
正解を選ぶと、相手キャラの後ろからピンクのもや(笑)が出ます。
愛キャッチシステム、というらしいのですが、好感度のあがりが一目瞭然で便利でした〜。
好感度は、一日の終わりにも確認できます。


ゲーム内期間が、10日と短いため、落せるキャラは多喜子も入れて7人と多くはあるのですが、ボリュームは少なめでした。
恋愛の方も、原作をご存知の方ならお分かりかと思いますが、『元の世界に戻る』ことが一応前提になってますので、このゲームでもそのセオリー踏まえているので…。
恋愛は、どっちかというと、


ひと夏の恋。


…って感じになっております。
恋愛も、匠をのぞいて、別れが前提の恋、になってますので、どれも甘酸っぱくて切ない仕上がりになっていました。
原作付きだからこその展開なのですが、こういう展開の乙女ゲーってあまりないので、なんだか新鮮な気持ちでした。
短いながらも、どれも大変丁寧な作りだったと思います。
まあ、多少駆け足なのはしょうがないとして…。
幼馴染み(オリジナルキャラ)の匠と七星士に加え、敵キャラが落せるのもよかったです。
紫義と、修羅(オリジナルキャラ)、すごくよかったですよ〜〜!!
女宿はアレだ…。

「多喜子よりも、先に出会っていれば……オレは、お前を……」

がなかったら、よりよかったんです け ど ね…。
そこはゲームなんだから、

「多喜子よりお前を…」(女宿)
「言わないで…っ!」(真理子)

みたいなお約束をベタでもやってほしかったなあ。
ここだけの展開なんだからさ。


このゲーム、今まで私がプレイした乙女ゲーの中でも、

随一の絵の美しさ

を誇るゲームだったのも、嬉しかったです!
原画は原作者の先生とは違うのに、よく似ていました。スゴイ。
ここぞという恋愛シーンのスチルが、美麗〜。
抱きしめスチルとか、ドキドキしましたよ〜。
そこはかとなく色っぽいのもポイント高し(笑)


メインキャラはフルボイスなのですが(主人公は声なし)、それもまた豪勢でした。
声目当てで買っても損なし、です。
福山潤さんのファンには特に薦めておきます〜!


短いながらも、原作ファンだったら、十二分に楽しめる作りだったと思います。
原作知らなくても、たぶん大丈夫ではないかと思いますので、美麗なスチルの乙女ゲーを堪能したい方は、ぜひプレイしてみてくださいね♪


2005/7/11