● 「水の旋律」ゲーム感想  ●

水の旋律 (通常版)水の旋律 (通常版)

キッド 2005-09-29
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KIDの初めてのオリジナル乙女ゲームです。
店舗特典(ボイスCD)が豊富なので、どこで買うのか悩みましたが、オフィシャルサイトでサンプルボイスを聴き比べた(笑)結果、明月圭役の、遠近孝一さんのボイスCDがつくTUTAYAで通販しましたv
ドラマCDのつく初回限定版をゲットです。



親の海外転勤により、寮のある高校に入学するため、10年ぶりに幼い頃住んでいた町に戻ってきた陽菜。
懐かしい町は、昔とは変わっていたけれど、幼馴染とも再会し、楽しい高校生活になりそうだと思っていた。
そんな矢先、陽菜は何者かに襲われ始める。
自分の周りで、一体何が起こっているの――!?
そして、悲しいことがあると、必ずといっていいくらいに、振り出す雨は……。



序盤に物語に関わる選択肢を正しく選ぶことで、マップ画面に移り、キャラ攻略が出来るようになります。
なので、最初を失敗すると、即バッドになったりするのですが、正しい選択肢には鈴の鳴るような音がするので、すぐわかると思います。
システムは一通りそろっていて快適です。
大概どのボタンにも機能がついているので、適当に押してたらうっかり強制スキップになっちゃったりするので、最初に取扱説明書で確認しましょう(^_^;)。


攻略基本は、マップ上で、とにかく落としたいキャラに会いに行けばいいので、そう難易度は高くないと思います。
八百比丘尼の人魚伝説がモチーフとなっており、物語に関係するイベントには!マークがついています。
が、攻略したいキャラに!マークがついてなくても、気にせず同じキャラに通い続けてオッケーです。
マップイベントは、上記した物語に関わるものと、デートイベントの二つです。
トルゥーとグッドの二種類のエンドがあり、デートイベントでの選択肢での好感度状態でどちらかに分岐します。
まあ大体、相手の反応を見ればわかるので、トルゥーに行くのも難しくないと思いますー。
トルゥーはスチルつきのエピローグがあり、グッドにはエピローグがありません。
内容自体はどっちもそんなに変わらないものが多かったかな…。
ちなみに物語の展開としてのオチは、どれもほとんど共通です。


絵は、エピローグのスチルは原画のひだかなみさんが描かれているのでキレイなのですが、他のイベント絵はひだかさんが描かれてないものも結構あるので、バラつきがありました。
そして立ち絵がちょっとイマイチだったので残念でしたー。
あとこれは触れておかねばならないということは…

イベントスチルがランダムイベント。

…であるということでしょうか。
一回のプレイで集められません…。
トルゥーエンド見て、グッドエンド見る際に見てないのを回収しました。
クイックロードがこんなにも大活躍したゲームは他にありませんでした…。


キャラエンドで一番好きだったものは、意外にも最初敵だった片瀬哲生でした。
彼のルートは泣かせる系のシナリオでしたよ〜!
よかった…!
キャラとして好きなのは、幼馴染の新野憲吾くんでしょうか(笑)
主人公大好きっぷりが、もう可愛くて!
サンプルボイスが一番好みだった圭も、丁寧語キャラでよかったですー。
でも彼は、一日の終わりに見られるキャラ同士のやりとり『マルチプル』
(アンジェリークで例えると、「きゃ!守護聖さまの夢を見ちゃった☆」っていう、アレ)
での、同居している同い年のご主人様の加々良愁一とのやり取りの方がよかったです。
ってか、マルチプルはどれもよかった…!
本編以上にお薦めかも(笑)


乙女ゲーとしての甘さは、ネオロマに比べたら甘さ控えめなのですが、このくらいの甘さが却って新鮮でよかったです。
トルゥーエンドのラブラブはスチルあわせてどれも大変よい感じでしたv


最初は、どうなんだろ〜って感じでプレイ始めたのですが、一人落し、二人落ししていく内に、段々ハマっていきました。
結果、結構やりこんでしまいました。
シーン回想が出来ないのがちょっと残念だったかな。
クリアリストで、スチルやエンドだけじゃなく、既読テキストや既読選択肢のクリア率も出るので、やりこみたい方にはお薦めかも。
私は既読シーン・選択肢までは、コンプしませんでしたけどね(笑)


2005/10/14