● 「ラティリカ」ゲーム感想  ●

プリンセスクラウンさんの同人乙女ゲーム第2弾をプレイしました。
アンジェリーカー(元)な人間なので、ちょっと郷愁を覚える(笑)、異世界ファンタジー作品です。
何と、今作では、パートボイスですが、攻略キャラにボイスが付いてます!!


16歳の誕生日を迎えたアミュリア王国のプリンセス・カロリア(名前変更可)は、国の至宝である『ラティリカ』継承の儀を行うが、失敗してしまう。
『ラティリカ』を継ぐためには、決定的に足りないものがあると、神官長のノルンに言われたカロリア。
2か月後に再び行われる継承の儀まで、日々の学習に励み、他国の王子たちとの交流を取りながら、カロリアに足りない”何か”を探すことに。
果たして、カロリアは『ラティリカ』を継ぐことが出来るのだろうか……?



異世界ファンタジー作品ですが、少女漫画やライトノベル、ファンタジーな商業乙女ゲーム(アンジェリークとか、アルバレアの乙女とか、王宮夜想曲とか、あの辺り)に慣れ親しんでいる方なら、すんなりと入れる世界観だと思います。
少女向けラノベで言うなら、ビーンズ文庫っぽい雰囲気でしょうか。
前向きで頑張りやなお姫様を主人公に、美形ぞろいの王子様&従者がより取り見取りです(笑)


システムは、今回もおなじみの吉里吉里で、動作も軽く、プレイは快適です。
初回ロット分には修正パッチが出ていますので、プレイする前にサイトからDLしてあててからプレイしてくださいね〜。
セーブは40箇所、画面キャプチャ付きでセーブされ、コメント記入も出来ます。
クイックセーブ&ロードもあります。
ゲームを起動すると、ランダムで攻略キャラのお出迎えボイスが流れます♪
この辺は、商業ゲームみたいで、「おおっ!」と思いましたです。
フルボイスではありませんが、主な恋愛イベントでは攻略キャラにボイスがついてます。
ボイス付きの同人ゲームをプレイするのは初めてですが、やっぱボイスがあるといいですね!
プロの声優さんではなく、いわゆる同人声優さんたちがあてているのですが、皆さんお上手ですよ〜v
恋愛イベントに声がついていると、俄然盛り上がりますね!


シナリオは、基本、主人公の一人称です。
イベントが進むと、たまに攻略キャラ視点のモノローグが攻略キャラ一人称で入ったりもします。(主人公が知らないエピソードをプレイヤーに見せるための演出として使われていました)
割と読みやすい文章なのではないでしょうか。
ただ、文字表示をノーウェイトにしていても、時々、1行目と2行目が表示されるのにちょっと間があいたりして、そこでクリックして文章を飛ばしちゃっう時が……。
メッセージ枠1ページに表示される文章は、常に一括表示して欲しかったな。
既読スキップも速くて便利ですが、スキップ時は文字が消え、立ち絵と背景しか表示されないので、見たい文章でぴたっと止める事は出来ません。
これもちょっと惜しい。
背景スチルは、EDロール見た感じでは、背景素材サイトのものを使用しているようですが(オリジナルもあるのかな?)、雰囲気に合っていてよかったです。
立ち絵も綺麗でした。
メインでない立ち絵(メイドや、兵士など)は、明らかにタッチが違ったのが気になったのですが、あれも素材サイトから借りたものだったのでしょうか……??
主人公は立ち絵はなく、メッセージ枠左横に、表情差分があります。
目パチが可愛いです。
攻略キャラの立ち絵の表情差分も結構あって、中々表情豊かでよかったです。
主に恋愛イベントで表示される1枚絵も、塗りも明るくくっきりとした感じで、綺麗でした。
主人公との絡み絵(いや、全年齢ですけど。二人一緒に描かれている絵という意味です)も、雰囲気があって、素敵でしたv
タイトルメニューから見られる、おまけ機能も、商業ゲーム並みに充実しています。
スチル回想、シーン回想、音楽鑑賞、エンドリストの他に、キャラ攻略後に見らる「おまけ」で、エンド後のエピローグも見ることが出来ます。
まさに、痒いところに手が届く親切設定です……!


ゲームの進行は、「育成パート」+「選択肢によるアドベンチャーモード」で成り立っています。
平日の育成シミュレーションパートでは、『学問』『武術』『教養』『美容』の4つの項目と、育成することによって溜まっていくストレス値を下げるための『休養』を、午前2回、午後2回に組み込みます。
育成パートは週6日で、8週分あります。
それぞれの攻略毎に、必要なパラメーターや量が異なっていきますので、ステータスをこまめにチェックして攻略していくのがポイントです。
パラメーターは、それぞれ10上がるごとに、ラティリカLvが1上がっていきます。
グッドエンドを迎えるためには、ラティリカLvを4まで上げる事が条件です。


休日は、週に1回で、朝・昼・夜と行動できます。
アドベンチャーモードはこちらで進行します。
どの場所に誰が居るのかは、マップに顔アイコンが表示されていてすぐわかります。
お目当てのキャラだけではなく、占い(おまじない)で好感度をあげてくれ、パラメーターUPのアイテムをくれるノルンにも会いに行きましょう〜。
誰もいない場所でも、5枚集めれば1つの絵になりおまけシナリオが見られる「絵のかけら」が拾えたり、シーン回想に収録される攻略キャラ同士のやりとりが見られたりもします。
ので、クイックセーブしておくといいかも。
アドベンチャーパートは、休日に会いに行って正しい選択しを選び、ノルンに占いで好感度をあげてもらったりすると、平日にもお目当てのキャラとのシナリオが進行します。
選択肢の正否は、正しいものを選ぶと、ハートがぴろり〜んと飛び出すので、すぐわかります。
乙女ゲでよくある、便利機能ですね。
育成パートでラティリカLvをあげ、アドベンチャーパートでキャラとの好感度を上げていけば、グッドエンドに到達するのは、それ程難しくないと思います。
最初の1周にかかった時間は、パートボイスを飛ばさず聴いて、3時間ほどでした。
2周目以降は、既読スキップで2時間〜2時間半程度でしょうか。
攻略のポイントをまとめた、攻略メモはこちらです。参考にどうぞ!

そしてようやく、内容の感想に入ります〜!
攻略キャラは、王子様3人、城内関係者(執事、騎士団長、神官長)3人の、合計6人です。
下は12歳、上は24歳までと、結構年齢がバラけてる方でしょうか?
(王子様たちは皆10代後半ですが)
容姿も性格も美形と言う点を除けば(笑)、皆違うので、どの攻略キャラのストーリーも、大変楽しくプレイできました。
どれもよかったんですけど、一番好きなのは、幼馴染スキーなので、やっぱりツンデレのディオスでしょうか〜。
ツンデレって言うか、ツンデレデレという感じで、何故気付かない主人公!ってくらい、初期から好意全開(ただし本人には届いていない)だったのが、可愛かったです〜v
でも、ツンデレって言うのなら、騎士団長(最年長キャラ・24歳)の、ハミルの方が、ツンツンしてたかも。
ふっと見せるデレ部分が美味しかったでーす!
ストーリー的に好きだったのは、フェインです。
なんかこう、ビーンズ文庫辺りにありそうな雰囲気で、仮面の怪盗やってるところがツボでした。
主人公に惹かれていく過程もよく出ていてお話しに入っていきやすかったです。
国の掟で成人の儀まで女装しているルディーは、女装時・女装後のギャップがよかったですね。
男の子の格好のルディーに戸惑うカロリアも可愛かったですv
執事のロイズは、幸せの青い鳥はすぐ傍に……、という雰囲気がいいですよね〜v
ロイズの過去のエピソードの見せ方も上手かったと思います。
最年少の12歳で、ハミルの実弟でもある(よく見たらカラーリングが一緒だ!)の神官長のノルンは、ルートで判明する生い立ちが切ないだけに、幸せになってよかったな〜!と思いました。
そしてノルンは、クリア後に見られるおまけシナリオのスチルが、お約束ながらもとってもツボでした!
ショタキャラの醍醐味的スチルでしたvv


お姫様気分で、美少年や美青年の、王子様や執事や騎士団長や神官長に、甘〜く囁かれながらプレイできる、中々やりごたえがある(でも、難しすぎない)異世界ファンタジーゲームで、フルコンプするまでとても楽しくプレイできました!
攻略キャラだけではなく、主人公のお姫様の戦うカッコイイ勇姿、儀式に望む神秘的な姿も見られたのも、好感触です。
守られるだけのお姫様じゃない、迷い悩みながら前に進んでいく、カロリアの成長譚としても楽しめて、お薦めですv



2008/1/7
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