● 「Under The Moon」ゲーム感想  ●

Under the moonUnder the moon

シュガービーンズ 2006-12-15
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ほぼ発売日どおりに購入したUTM、ようやくプレイしました。
当初、購入予定ではなかったのですが、『???』役の中の人の声目当てで購入しました。
いやだって、遙かの某平家の人だったので……(^_^;)
それと、ときめきトゥナイト(第一部)のような設定、魔界、双子の兄弟……に弱いのも購入の際の大きな決め手となりました。


魔王のひとり娘、アーシェ(名前変更可)は、純粋培養の箱入りのお姫様。
現魔王の魔力が弱まったため、魔王交代の時期が近づいていたが、魔力の弱いアーシェはその座を引き継ぐ事ができない。
新しい魔王候補は、人間界にいるようだという知らせを受けた直後、反体制派に攻撃され、使い魔の猫であるカイルと共に城から脱出する際に、人間界へ通じる穴に落ちてしまう。
人間界に来た途端、魔力を失ってしまったアーシェは、次期魔王候補の双子の兄弟、レニとセイジュの家で暮らすことに。
魔王になる気がないという二人を説得するためにも人間界に残る事にしたが、折り悪く人間界では悪魔狩りが始まり、魔界への門も閉ざされてしまい……



システムはウィル系なので特に不自由なく使いやすいです。
基本的な操作は一通りそろってますし。
セーブ数が40というのが、ちょっと少ないかな?ってくらいです。
CG回想、シーン回想、音楽鑑賞、とおまけも一通りそろってます。
エンド数を確認できるエンディングリストもついていて、プレイ状況も確認できます。
ボイスありで、主人公から端役に至るまでフルボイスです。
主人公のボイスオフ機能アリ。
他は、「その他のボイス」として括られているので、個別で特定キャラのボイスオフは出来ません。
主人公の名前変更可。デフォネーム呼びは無しです。
ディスクレスプレイも不可です。

魔力の弱い魔界のお姫様が、人間界で次期魔王候補の双子の兄弟のマンションに同居し、魔界への帰還と魔王就任を願う、というのが主なストーリーです。
一応、魔王になって!という目的がありますが、あまりそこに執着したストーリー展開にはなりません。
大事な建前ではありますが、それよりも、攻略キャラ個人と仲良くなる過程がメインです。
魔王云々は、仲良くなって、その結果……という感じ。
愛憎ルートと、純愛ルートに分かれています。
純愛ルートは、その言葉通り、ラブラブルートだと思っていればオッケーなのですが、愛憎ルートは、それよりも多少ハードでビターな展開になっています。
……実は、この愛憎ルート、てっきり鬼畜陵辱ルートだと思ってました……。
18禁とはいえ、乙女で陵辱ルートはキッツイなあと戦々恐々としていたので、愛憎ルートに入って、あれ?と思いました。
予想していたようなルートでなくてよかったです。
キャラによっては、愛憎も純愛も、さほど差が無いように感じられました。(特に瀬名)
愛憎ルート、純愛ルートに分岐するまでは、普通にこう、お目当てのキャラとちょっとずつ親しくなる感じで、おなじみのAVG系の乙女ゲーなのですが、ルート入りしたらこのゲームの本領を発揮します。
ずばりエロが……!
多いです。
回想シーンが、ほとんどその手のシーンで埋まって、いっそ清々しいくらいに、てんこもりです。
クライマックスに一回、とかぬるいことは全然無く、エンドに到達するまで、複数回あります。
1ルートにつき、3、4回程でしょうか。
そしてその一回一回も結構、濃ゆく、バリエーションも豊富です。
スチルでのお姫様の胸がやや(?)大きいのが特徴ですが、こう何度も見ていると、段々慣れてそうでもないかな?という気持ちに次第になってきました(笑)
声優さんの演技も熱演ですが、効果音もすごいですよ。
姉妹ブランドでもそうなのですが、ウィル系って、H効果音が激しいですよね……。
これも、ようやく慣れてきました……。

前作、 『Love Dorops』に比べ、ボリュームもUP、特にエッチのボリュームが大幅UPで、プレイし甲斐がありました。
主人公も含めて、ボイスも絵やシナリオと合っていて楽しくプレイできました。
スチルも、量・質共によかったと思います。塗りも綺麗でした。
お話も、箱入りなお姫様が恋に戸惑う様子がよく現れていて好印象でした。
エッチに入ると結構積極的だったりするギャップも中々よかったですv
愛憎・純愛ルート、共に数多い(笑)エッチを通じて親しくなっていく過程がしっかり描かれているのは、18禁乙女ゲームの本領発揮といったところでしょうか。
主人公のデフォネーム呼びがなかったのが残念でした。
ややロリ風味な絵を見たら予想がつく通り、主人公に感情移入して楽しむタイプの乙女ゲーではないため、主人公にもボイスがあるのなら、ぜひデフォルトネーム呼びもつけて欲しかったですね。

個人的にお気に入りのキャラは、双子の兄・レニと、声目当てでもあったのである意味本命だった、ルート入りして名前が出てくる『???』でしょうか。
レニは、主人公が忘れてしまった過去につながりのあるキャラなので、他キャラルートでも、
『お前が幸せなら、俺はそれでいい……』
的な、切ない言動をするので、大変ツボなキャラでした……!!

ボリュームたっぷりに、甘くて切なく、エッチも満載で展開する、「Under The Moon」、18歳以上の乙女ゲー好きの方ならきっと大満足の作品だと思います。
多少の乙女回路を持ち合わせている方なら、男の人がプレイしても楽しいのではないでしょうか。

☆Under The Moon☆応援中!


2007/7/15
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