chapter.Macto End-B
だけど、最後まで文字を打ち込むことは出来なかった。
モニターの画面が切り替わって、屋上も、マコトのアバターも視界から消える。
タイムアウト。時間切れだ。
「マコト、僕は……」
メッセージウィンドウにではなく、言葉に出して、僕は呟いた。
僕は再び、マコトとパーティーを組みたいのだろうか。
もう遅過ぎるようにも思えるし、やり直すことが出来るのかもしれない、とも思う。
自分でも、よくわからない。
わからないけれど……。
戸惑ってはいても、今の気分は、悪くなかった。
ドラゴンを倒した時の爽快感が、まだ続いている。
マコトとこなした、学校によく似た場所でのイベントを、楽しかったと思う僕がいた。
今のところは、それで良しとしようと思う。
END.
|