Close encounter―real blade―


chapter.Jake End-A


 そこで、画面が真っ暗になった。
 ゲームクリアしたし、イベントから強制ログオフされたのだろう。
 全部、メッセージを打ちこめなかったな……。
 そう思っていたら、傍らに置いていた携帯が、ぶるぶると振動した。
 音を切って、バイブにしてたんだっけ。
 確認すると、メールが一件。
 ジェイクからだ。

『ラーメンは、学食より駅前のがオススメ。学食のきつねうどん、たまにオバちゃんが、おあげを2枚入れてくれる時があるらしい。2枚入れてもらえると、ラッキーなんだって。俺まだ、入れてもらったことない。フユは?』

 僕は、リアブレをログオフして、パソコンをシャットダウンした。
 携帯を操作して、メールを送信する。

『あるよ。1回だけ』

 速攻で、返事がきた。

『(≧◇≦)エーーー! うらやましいっ!!』

 僕は声をあげて、笑った。
 そして、今度はメールじゃなくて、電話をかける。
 思いっきり、ジェイクに自慢してやろうと思って。


END.





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