chapter.Jake End-B
ジェイクに返事を打ちこもうとしたら、画面が真っ黒になった。
今回の、特殊イベントはこれで終わりと言う事なのだろう。
まだ、もうちょっと、ジェイクと話していたかったな……。
名残惜しい気持ちで、僕はリアブレをログオフして、パソコンをシャットダウンした。
すると、傍らに置いていた携帯の着メロが鳴った。
ジェイクからだ……!
「今回の特殊イベント、終わるの唐突すぎだよな!」
「だよね。僕もちょっと、びっくりした」
「予告しろって話だよな〜。俺まだ、フユと話足りなかったのに!」
「うん。僕も」
「そっか。相思相愛だな、俺ら!」
「それは違うと思う」
「相変わらず、フユさんって、クールだよね……」
「そう? 普通だと思うけど」
「その認識の違いは置いといて。学食のきつねうどんで思い出したんだけど。フユ、知ってる?」
電話の向こうからは、ジェイクの楽しそうな声が聞こえてくる。
それに、同じくらい心を浮き立たせながら、僕は声を返す。
それからしばらく、僕たちはとりとめもない話を、気が済むまで続けたのだった。
END.
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