水晶振動子(Xtal 1-m)

自己満足の ガラクタ 博物館  (0608)

【 何とも 珍しくない ガラクタたち! ラジオパーツに 留まらないのが 珍しい 】 

このページの水晶は使用目的が少し違います。

RESONATOR 共振子 
発振子としての使い方ではなく共振回路のLCのような使い方です。

水晶振動子を共振子として使うことが出来ます。
水晶振動子は基本の振動周波数とは別にいくつかの寄生振動周波数を持つことがあります。 発振子の場合それらの周波数は本振動に引き込まれ障害になることは少ないのですが、 共振子としてフィルタ的使い方の場合寄生振動周波数はフィルタとしてのとしての特性に大きな影響を与えます。 寄生振動除去には各メーカのノウハウが有るようです。
実際には水晶単体のフィルタは帯域が狭すぎ少々使いにくいモノが多かったように記憶しています。 最近では複数個の水晶を使用しフィルタとしての帯域を調整しています。

左から
NG-6286 420KC STK 32φX48(61) 昭和30年8月
F  450KC STK 22φX37(44) 昭和33年11月
FT241-A 562.4KC NDK 27X29X12
R-455  455KC,456.5KC   KSS  13X26

複数の水晶を使いフィルタとしての特性を改善した製品です。
現在では帯域周波数など自由に作ることが可能となっています。(0608)

左から
10H30A 10.7Mc MEW 1964-6

SXFBO-1 10MC KSS S38-12

YG-3395S TRIO

これはNSBクリスタル(NSBクリスター)と呼ばれた商品です。 一般の消費者向けに作られた数少ない商品でしょう。
NSBとは日本短波放送(ラジオたんぱ 2003年日経ラジオ・ラジオNIKKEIに変更) を受信する時ダイヤルを合わせるのが難しいことから考えられた商品です。 短波放送は中波放送に比べダイヤルを合わせるのが難しい為局部発振回路に水晶(クリスタル)を付加して同調をしやすくしました。
放送は同じ周波数帯に2波づつ(第1プロ、第2プロ)有りましたので第1プロ用、第2プロ用と2種類発売されました。
第1プロ 受信周波数 3.925MHz、6.055MHz、9.595KHz
第2プロ 受信周波数 3.945MHz、6.115MHz、9.760MHz
実際のクリスタル周波数はこの周波数より455kHz高い周波数(局部発振周波数)となっています。
このNSBクリスタルをラジオに組み込みダイヤルを回してNSBの周波数に近づくと 自励発振の局発信号が水晶の周波数に引き込まれて発振します。 このクリスタルの面白いところは3MHz帯、6MHz帯、9MHz帯の 三つのクリスタルが一つのパッケージに組み込まれていることです。
NSBクリスタルを取り付けていると日本短波放送の受信が楽になる反面この周波数に近い放送は受信できません。 隣接した他の放送を受信する時はこれを外さなければなりません。 左側の三菱の場合必要に応じてプラグを抜き差しするユニークな方法でやっています。

これはSONYの製品です。写真を撮り忘れてしまいましたがクリスタルの裏側には周波数が書かれています。
さらにケースの裏には第一プロと第二プロの周波数が表示されています。

SONYのNSBクリスタル

それによりこれは CSR-2H 型であることが判ります。 オプションとして販売されたようです。

NSBクリスタルはとても便利なモノでしたがラジオの高機能化により局部発信のPLL化が進み同時にNSBクリスタルは使われなくなりました。

明電舎のNSBクリスター(第一プロ)

セットメーカ向けと思われますが裏表に10個ずつ20個入りです。第一プロ・東洋通信機製

これも第一プロp型、東洋通信規制ですが綺麗なケースに入れ組み込み用の回路図も入れてあり個人自作ユーザ向けと思われます。
NECと東洋通信機の両社名が入っています。

【 参考資料 】

NSBクリスタに関する資料はほとんどありません。
この資料にはS型P型の違い使用法などが説明されています。本来著作権のあるモノでこのような掲出は気になります。個人適修理や研究のための参考として掲載しました。不必要な大量コピーや転送はご遠慮下さい。