水晶振動子(Xtal 1-c)

自己満足の ガラクタ 博物館  (0608)

【 何とも 珍しくない ガラクタたち! ラジオパーツに 留まらないのが 珍しい 】 

初期の平型製品です。封印がされたりかなり厳重に作られています。この中にはアマチュアの手作り品もあります。

これは上の写真左から4番目までのグループで足のピッチは7/8インチバナナ足です。 5番目からは足のピッチが違い3/4(6/8)インチです。
左2個がRCA・Vcutと呼ばれるモノで陶器ケースです。右側の封印は切られていますがチャント動作します。 右側3種はtypeR-1、右端1点だけ構造が違い頭頂部から水晶片を組み入れます。 右端の製品は周波数表示のしかなくメーカその他不明です。多少の構造的違いは有りますがいずれも圧接電極です。
これらを同じグループとしたのは7/8インチピッチというのは他には見られないからです。 その他の製品は現在でも測定機などで標準的に使われている3/4インチピッチです。
使用温度は35℃で高めですが恒温槽で使用したとは思えません。真空管使用の通信機の温度環境を考慮したモノと推定します。 面白いことは米国の製品でありながら摂氏温度で表記されていることです。
サイズは左側から56(75)X39X20、44(75)X39X44ノブ付、53(72)X42X20右端

これは FT-171-B の仲間です。
US.ARMYのBC-610用と書かれています。ノブのところにも周波数表示があります。足ピッチは3/4インチバナナ足です。 BC-610は終段が250THの400W送信機です。
右二つは銘板が明らかにおかしいのです。使用機種名はT-91/VRC-4となっています。 この器機がどんな機器かは調査していません。気になる銘板を外してみると正規の銘板を裏返しにしてあります。 廃棄品を再利用のため書き換えたのではなく使用機器変更のため正規の作業として銘板を反転させ使用したと思われます。 その理由は裏返し銘板の製品はINSPECTのシールが貼られています。 別々に入手した製品ですが日付は皆同じJUNE54となっています。(正規品には日付はありません)
朝鮮戦争(1953年7月終結)と何らかの関係があるのでしょうか。
size 55(75)X38X20 ベークライトケース

DC-11-A  U.S.ARMY
ベークライトくり抜きケース頭頂部に蓋があります。
BENDIX製

size 45(62)X40X18

陶器ケースに両面から金属カバーを取り付けています。
GE製 

43(56)X32X14

表面のパネルは6mmもある厚手のモノです。
Motorola   1150kc

49()X38X27 

LINK-RADIO(USA)
ベークライトのケースでノブ付もあります。ほぼ同年代の製品と思われます。

size  43(63)X29X16(L)  46(71)X30X16

FABERADIO(USA)
ユニークなベークライトの丸形ケースです。両面から金属カバーを付けています。
入手した時点で足が無くピン間隔などからバナナ足があったモノと推定しレストアしたモノです。7220KC発振します。
銘板には刻印でなくけがき針で7220の線書きがあります。
ブランク水晶を研磨したモノと推定されます。

その後(2007年2月)e-bayオークションで同型のものを見つけました。
欠落していた足はバナナ足ではなく丸ピンであったことが判明しました。
私の補修方法は間違っていたことが判明したのですが現在丸ピン足は入手困難です。敢えて間違った補修としてこのままにしておこうと思います。

type  36   size  45φ(63)X10

自作品?
ベークライト板を4角にくり抜き裏にはベークライト板を張り前面には真鍮板を貼っています。 真鍮板に周波数が書き込まれているのでこちらを表としましたがこの書き込みは新しく作者が記入したモノではないようです。

size 40(60)X40X8

これは何に使ったのだろう!
これは手作り品ではない。偶然にベークライトフレームと陶器フレームの2個手に入れたのですが残念ながら1個は発振しない。 密閉構造でないから水晶片が汚れたかも知れないとあけてみることにしました。・・・何と水晶片が入ってない! 白い陶器絶縁物の間に水晶片を入れるのだがそれがない。
上の陶器フレームは表示はなにもないが465KCで発振しました。
これをIFフィルタなどの筐体に組み込んで使ったのだろうか?いずれにしてもよく判らない代物です。

size 36X36X8

*陶器:通信関係ではタイト、セラミックスなどの言葉が普通です。