水晶振動子 (Xtal 1-d)

自己満足の ガラクタ 博物館  (0608)

【 何とも 珍しくない ガラクタたち! ラジオパーツに 留まらないのが 珍しい 】 

平形が水晶振動子の標準型になってきました。
軍用品も種類が多くなり自衛隊に於いても米軍と装備の共通化が図られた時代です。

DC-34
米軍用です。BC-669用と記載されています。左は頭頂部に蓋があります。右は平形の標準で前面が開きます。
太い丸ピン足で3/4インチピッチです。

size  35(52)X35X13

703A
イカリのマークが付いていますので米海軍用でしょう。
このユニットは3本足ですがケースには2種類の水晶が封入されています。
筐体に表示されている周波数を計算してみますと送信は24逓倍、受信は10.7MCの第1IF用の周波数が組み込まれています。
使用周波数の変更を手際よく確実に行う為の工夫です。 アメリカの無線機にはこのように送受信セットにしたユニットを使っているモノは少なくありません。

size 31(44)X30X19


CR-1A/AR
米軍用です。いくつかのバリエーションがありますが頭頂部に蓋がついています。 上段右の製品は側面に蓋がある珍しいモノです。写真の製品は足が改造されています。
下段は日本で生産された同モデルの製品です。右端は自衛隊用ですが他は自衛隊か民生用か定かではありません。 足は丸ピンで1/2インチピッチですがFT-243より太いタイプです。

size 31(47)X29X11

DC-31
米陸軍用です。外形は上のCR-1Aと同じですが丸ピン足が細くFT-243と同じです。

size 31(42)X29X11


FT-241  左端はAX-2
この製品はワイヤマウントです。
上段は米軍のジャンクとして戦後大量に秋葉原に出回りました。 原発振周波数がIF周波数に近いモノがあったのでクリスタルフィルタとして利用されました。
下段は同型式の国産品です。中央はまさにフィルタ用として作られた製品です。
取扱が悪いと電極が剥離するなど故障も多かったように記憶しています。

size 22(33)X29X11 (AX-2)
size 29(39)X29X11

これらは右端を除いてアメリカの民生用と思われます。 形状は若干の違いがありますがほぼ同じでピン径間隔は同じです。
しかし型式名はすべて違うのが面白いです。発展期に良くあることですが好き勝手に型番を付与したのでしょうか。   size 36(53/55)X30X15
左から
1,2,JAMES KNIGHTS/F/H4
3,  Motorola/FMT-1MAO  ケースの裏にはJKのマークが付いています。(JK製)
4,  RADIOMARINE/R-6 足の構造が違いますが基本sizeは同じです。
5,  BLILEY/MC7 ケース等の造りは4と同じ
6,  SUNSET CRYSTAL/CM-1 ケースが若干薄手です。
7,  RSMC/1041 これは民生品ではないかも知れません。

TELEFUNKEN (ドイツ)の製品です。
ほぼ真四角のベークライトケースです。ハンダ付タイプの端子です。
ケースの素材から考えると大戦後と思われるのですが周波数表示が130kHzとなっています。 

 ドイツではいつ頃からHz表示になったのでしょう。
*ISOで制定されたのは1960年ですが各国で実際に使用されるまで可成りの時間を要しています。

130 kHz
type QL30  size 39(55)X39X12

 

 SIEMENS(ドイツ)の製品です。
最近日本ではシーメンスと呼ばれていますが以前はドイツ語読みのジーメンスと呼んでいました。
特徴有る四角のベークライトケースです。マルピンの足はFT-243と同じサイズでソケットは兼用できます。
このXtalの周波数は28.50MHz、51,3660MHzでどちらもアマチュアバンドです。これがアマチュア局向けに作られたモノかどうかは不明です。
この製品も周波数表示Hzなので比較的新しいモノと思われます。 

28.50MHz (右)
51.3660MHz (左)
FT-243とソケット互換
size 18(39)X18X8 型式・不明

 

CZ (ZCでしょうか?)のロゴマークが書かれていますがメーカは不詳です。
カマボコ型のベークライトケースです。ハンダ付タイプの端子です。
ケースの底面に固定用のビス穴(3mm/ISO)があります。周波数表示がHzで有ること、ビス穴がISOとなっていることなどを考えるとそれほど古い物ではないようです。
周波数表示はHzです。

6008.3 kHz
6033.3 kHz
size 38(36)X24X12 型式・不明