K　桂化木と石炭

桂化木とは木の化石です。木化石とも云われますが土砂等に埋もれ圧力と年月を経て石化したモノです。
上の二点は岩手県の民家の庭先にあったのを頂いてきました。
上段はかなり石化が進み全体をみて木の一部であることが判る程度です。
中段は小枝が土砂に埋もれた様子がよく判ります。周りは土砂が変質して砂岩となっています。
この様な変化は強大な圧力と時間が成せる自然の技です。

下段は石炭です。
最近はこれを知らない人も多くなりましたが黒いダイヤとも呼ばれ石油以前の化石エネルギ源として使われたモノです。
桂化木と同様樹木が土壌の圧力と時間により変質したモノです。桂化木が珪酸の影響で２酸化珪素に近い状態になったのに比べ石炭は酸素や水素の少ない状態で炭素濃度が上がり炭化したモノです。

石炭は現在石油にエネルギ源としての地位を譲っていますが埋蔵量も多く再び注目される時が来るかも知れません。
しかしながら採掘や搬送に手間が掛かるのが最大の欠点です。

私が小学校中学校の頃はポピュラなエネルギ源で蒸気機関車や学校でストーブの燃料などに使われました。

(ja1cvf 0807)