MUSEUM for junk  雑品館
捨てられずにしまってあったゴミのようなモノです。

自己満足の ガラクタ 博物館

【 何とも 珍しくない ガラクタたち! ラジオパーツに 留まらないのが 珍しい 】 

S シャシパンチ
  
(真空管用の取り付け穴を開ける工具)

真空管が一部のマニア以外使うことが無くなった今、使われなくなった工具でしょう。

その昔、手作りのラジオやアンプなどアマチュアが作るときアルミや鉄のシャシに真空管用のソケットを取り付けるために使われました。
真空管のソケットは特別な物を除きST管(だるま管)、GT管は30mmの穴を開ける必要がありました。ST管より古い物も概ねこのサイズです。
シャシにドリルでシャフトが入る10mmの穴を開けダイスを上下から入れてネジで締め上げ穴を開ける物です。
手回しドリルとシャシパンチでの作業はかなりキツイ物でした。
MT管は20mmと16mmの穴が必要です。中段はダイスを両面から使えるようにして30、20両用です。下段は30、20、16の3種類が開けられます。

シャシパンチはとても高価な物でヤスリでゴリゴリやるのは常識でした。こんな手作業ですから穴位置がずれるのも当たり前みたいな作業でした。
当時良く使われた物にテーパリーマと云う物があります。これは便利でヤスリより早く綺麗に加工できます。今でも時々使っています。

最近では電気ドリルやホルソーを使って開けるのが主流です。

(ja1cvf 0702)