MUSEUM for junk  雑品館
捨てられずにしまってあったゴミのようなモノです。

自己満足の ガラクタ 博物館

【 何とも 珍しくない ガラクタたち! ラジオパーツに 留まらないのが 珍しい 】 

V バイブレータ
  

外観は真空管と同じくらいの大きさです。
38φX82(98)
内部写真では判りにくいのですが黒い部分にコイルが巻かれ電磁石を形成します磁石の下側は電流を開閉する接点です。

接点はブザーと同じように振動を続けます。
電源に接続されたトランスに断続電流を流し2組ある接点を利用して整流機能も有ります。
真空管時代にバッテリなどで使用する移動無線機などの高圧電流を作るための使われました。
機械的接点のため寿命も短く無線機等が半導体化されると共に使われなくなった部品です。
最近ではこの振動接点をFETなどの半導体に置き換えて使われています。 インバータ、コンバータ等と呼ばれるのも入出力の電圧が違うだけで動作原理は同じです。
振動する機械接点は故障が多く厄介な部品でしたが半導体SWを使うようになってからは信頼性が高くなり電圧変換、 周波数変換がカンタンに出来るようになり蛍光灯、エアコン、 さらに工場で使うような大型のモノ、鉄道車両などいろいろな場面で使われています。

新たな用途拡大の要因は交流モータの回転数が周波数に依存しベルトやギヤを使って回転数を変えていましたが インバータの周波数変換機能を使うことにより交流モータの回転数を連続的に変化させることが可能になっています。

名称の区分けはハッキリしない部分もありますが交流(直流も可)から交流に変換するモノをインバータ、 直流(交流も可)から直流に変換するモノをコンバータと呼ぶことが多いようです。
写真の製品は沖電気(昭和19年(1944年)12月製)ですが1970年頃にはすべてのメーカで生産が終了していたと思われます。

(ja1cvf 0708)