2001/03/18 異種格トーク2001 第1回 ゲスト:宇野 薫

音楽というリングで戦う福山雅治が、己のプライドとアーティスト生命を賭けて異なるリングで戦う戦士達とガチンコ・トークバトルを繰り広げる新企画「異種格トーク2001」

栄光の第一回挑戦者をお呼びしました。まさに異種格トークの名にふさわしい選手です。肉体・精神ともに「強さ」を追求しているこの男をゲストにお呼びしました。

(宇)どーもこんにちわーっす。
(福)フリと違ったこの柔らかな登場(笑)宇野薫君です! どうもお久しぶりです、宇野君!
(宇)お久しぶりです。
(福)というわけでですね、まず自己紹介したいんですが、宇野薫選手はですね、高校時代にアマチュアレスリングをやっていて格闘技の世界へと足を踏み入れ、現在25歳の総合格闘家でございます。
(宇)はい。
(福)独身ですよね?
(宇)はい。独身です(笑)
(福)出身はどこになるんですか?
(宇)出身は神奈川、横須賀になります。
(福)現在、所属は、和術慧舟會に所属しています。その、ラジオを聴いている方で最近ね、格闘技ブームなんで知らない方あまりいないと思いますが、説明しておくと総合格闘技と言うのは噛みつき、とかはいけないって事ですよね?
(宇)はい、それは道徳的に(笑)。
(福)でもそれ以外に打撃だったりパンチとかひじとか頭突きとかは?
(宇)ひじとか頭突きとかは駄目な所もあるんですけど。・・駄目な所は多いですね。
(福)関節技、組技は何でもあり?
(宇)そうですね。
(福)一番なじみ深い大会はプライドですか?
(宇)一番大きな大会で規模がでかかったのはやっぱりプライドですね。認知度もそうですし、桜庭選手なんかも出てましたし、グレイシー選手なんかも出てましたよね!
(福)宇野選手はですね、元シュート・ウェルター級のチャンピオン! 最初に宇野選手に聞いてみたかったのは中・高校時代に宇野薫選手のアイドルだった選手って誰?
(宇)自分がやっぱり好きだったのはパンクラスの舟木選手ですね、自分の高校が横浜高校だったんですけど、その先輩に鈴木みのるさんがいらした関係もあってパンクラスの舟木さんが凄い好きでしたね。
(福)なるほどねー。まぁ、今25歳ですけども格闘技以外にもTシャツ作ったり、してますよね?
(宇)はい。洋服が好きだっていうのもあるんですけど、Tシャツとか出るときは作らせてもらってます。
(福)いつも着させて頂いてます(笑)シドニーでも着てたし。
(宇)あ、ありがとうございます!
(福)あと何とラジオ初登場ということで!ラジオ出るの初めてなんだ!?
(宇)はい!初めてなんですよ。
(福)今日はテーマを設けまして、テーマに沿ってお送りしていきたいと思っています。 じゃぁ、早速最初のテーマはこちら!

〜ラウンド・ワン 『痛い』〜
(福)男たるモノ痛いという事を知ってなんぼ、という(笑)これは痛かった!っていうの何かあります??
(宇)試合中は興奮してるんであんまり痛くないんですよ。試合終わった後が地獄ですね。
(福)喧嘩してる時気が付かないみたいなものですよね?それと試合当日までに自分の体を作っていく、ストイックさっていうか結構あったりするんですよね?
(宇)前は減量とかなくて、何でも食べてて、そーゆーのでストレスを無くしたりしてたんですけど、今はあります。自分がやってたトレーニングは油分を無くしてタンパク質を多めに取る、だから魚とかを多めに取るって感じですね。そうすると筋肉を維持できるんですよ。
(福)いい話し聞いたね。これはダイエットにも?
(宇)ダイエットには結構難しいかもしれない。飽きてくるし。
(福)私の痛かった話もしないといけないんですか??俺はね、初めて2000人ぐらいのホールでライブをやった時、ステージが2段になってて、ライブも終盤にさしかかってて、自分もかなり興奮してる状態で拳を振り上げてたわけですわ、最後の大エンディングの時に飛んだんですよ。普通に飛べば良かったんですけど、上に飛んで下に着地したんですよ。そしたら踵から落ちて凄い踵が痛かったっていう思い出があります。

〜ラウンド・ツー 『ビューティフル』〜
(福)男の意外な一面に関してトークする、第二ラウンド。「ビューティフル」をテーマにトークします。宇野薫選手はですね、選手以外にも、モデル、デザイナーとしても活躍。しかも自分で大会も主催。自分の美学ってあります?俺は肌には気を遣ってるんですけど、肌弱いんですよ。
(宇)あっ!俺もなんですよ。
(福)俺はいつも肌のしっとり感にだけは気を遣っているんですよ。
(宇)自分も結構リングだと裸になるんで・・・そういうのは気をつけてます(笑)
(福)でも見栄えってういか、その肉体がステージ衣装じゃないですけど、っていう効果ってありますね。
(宇)日焼けとか必要ですよね。
(福)割合白いですよね?
(宇)そうなんですよ、僕白くて、あとちょっと黒くなると二割り増しじゃないですけど強く見える。
(福)そうですね、強く見える!!
(宇)後は、ダメージを食らった時に白いとダメージを食らってなくても赤くなってダメージ食らってるように見えるし、印象的に良くない、判定とかね。
(福)でもね、焼き過ぎると男優みたくなっちゃうからね(笑)小川選手はちょっと焼き過ぎかな?って思うんですけど。
(宇)僕はちょっとノーコメントです(笑)
(福)でも、やっぱり肉体大事ですよね。
(宇)後は、綺麗に試合を決めたい、おもしろい試合をしたい、見せられる試合を目指したいですね。
(福)自分がリラックスするっていうのは大切ですよね。
(宇)ロープ行くんでも一息おくっていう意味で大切な事ですよね。
(福)最後に男たるモノステージに立つにはただ真面目にやるんではなく、チャーミングになることも執拗じゃないかってことですよね。

〜ラウンド・スリー 『弱点』〜
(福)男たるモノ弱さも持って男らしいと。・・強引ですけどね。僕の弱点はねー、若い女の子に弱い10代とか。なんか全然違う生き物の様な気がしてオドオドしちゃう。後はね、高い所が駄目。高所恐怖症。宇野君は何かあります?
(宇)虫とか苦手ですね、あんまり好きじゃない。
(福)毛虫とか?
(宇)もう全然駄目ですよね。
(福)じゃぁ、一番嫌いな虫は?
(宇)蛾ですかねー。
(福)あっ粉系が駄目なんだ。
(宇)粉系だね(笑)あの下にいたらなにか降りかかってくるんじゃないかって思う。
(福)俺ね、虫だったら「足」が弱いね。ムカデとかがすごい駄目。
(宇)俺も駄目!
(福)足多いでしょ!?とにかく足は8本まで!タコとかイカとかでも10本だから10本までが限界。
(宇)虫とか、後は皮膚が弱いんで道場とか自分で掃除しちゃいますね。
(福)あー汗とか殺菌とか貯まりやすいからね。
(宇)マット菌って呼ばれてる菌があるくらいですからね。
(福)大変ですね、格闘家も。自分で道場の掃除までしなくちゃいけないんだから。俺も仕事柄ファンデーションとか塗られる機会が多いじゃないですか。やっぱり男たるモノ肌も強くなきゃいけないんですよ。免疫力付けましょうね、お互い。
(宇)はい、頑張りましょうね。

 
(福)初ラジオ、ということでね、どうでしょうか?
(宇)緊張しています。
(福)いやいや、初めてあったのいつでしたっけ?
(宇)去年、・・一昨年ですね。年末のカウントダウンライブで。
(福)あーあ99年から2000年になる年のライブ!
(宇)そうそう!「停電になるんじゃない」って言ってて!!2000年問題対応グッズも作ってた(笑)。
(福)拡声器と頭に付けるライト!!
(宇)でも何もなかったんですよね。
(福)その後のアリーナツアーの時にも来て頂いたんですよね。
(宇)はい。3回か4回くらい行きました。
(福)来てもらった!それでですね、拳を合わせた後、というかリングを降りた後仲良くなったりするもんなんですか?
(宇)そうですね、自分なんかは眼飛ばしたりとかはないんで。結構フレンドリーな感じです。試合は試合で、終わったらもうノーサイドじゃないですけど、この間戦った選手なんかは一緒に写真取ったりして。普通に話したりしてますけどね。
(福)よく判定なんかで負けたとき相手を攻めるより、自分の至らなさを攻めるタイプ?
(宇)そうですね。もちろん。
(福)これからそういう形で格闘技続けて行こうと思っていますか?やっぱりもっと格闘技が盛り上がって欲しいっていう気持ちはあるでしょ?
(宇)もっと盛り上がって、みんなにこういう競技があるんだよって知ってもらいたいですね。一回会場に行って見てもらいたいですね。


(福)ここで来ていただいた記念に、私にメッセージと曲をリクエストして欲しいんですよね。
(宇)まず・・曲は福山さんの「Melody」を。なんで選んだのかと言うと、うちの亡くなった父が車のラジオで聴いてまして、「この曲いいぞ」って何気なく教えてくれたんですよね。
(福)へぇー。
(宇)それで聴いたら凄く良くて。そこからのファンなんですよ。亡くなった父が教えてくれたってところから。
(福)そうだったんだ。それは僕も初耳でした
(宇)今年七回忌だから・・・。この曲を父が「知ってるか?」って紙切れに曲名を書いて渡してくれたんですよ。それで思い入れのある曲です。
(福)僕らがやってる音楽の仕事って知らない所で色んな事があるんですよ。また改めてそういうストーリーを知ることが出来ました。じゃぁ、曲紹介お願いします。
(宇)えっ!?・・・じゃぁ福山雅治さんで「Melody」です。

♪♪ 福山雅治「Melody」♪♪

(福)曲の間に一筆お言葉を頂いたんですが・・・これは?
(宇)「プラス志向」です。自分は考えすぎる方だったんですけど、こう考えてから気持ちが楽になったというか、良くなったんで。
(福)何かまずいことがあっても、それは次に行くための勉強だったり、ステップだったりとね。
(宇)例えば練習だったりとかね。ちょっと突き指しても折れなくて良かったな、とかね。
(福)考え込む方だったの?
(宇)大きい怪我とかすると下降気味じゃないけど、考えてしまう方だったんですよ。
(福)僕は全く逆で、考え込まないタイプ。天才だと思ってたもん。(笑)全然違う事に気が付いて(笑)本日は本当にありがとうございました。ゲストは和術慧舟會の宇野薫さんでした!
(宇)ありがとうございました。

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