2000/03/25 Endless Talk Session〜10番勝負〜第5回戦 ゲスト:泉谷 しげる


(福)東京FMをキーステーションに全国のラバーズ達を結んでお届け中。「福山雅治 SUZUKI TALKING FM」。ということで、この時間はですね、・・・福山雅治の10th Anniversary Special Talk Session 〜10番勝負の第5回戦をやっております。で、今日のお相手は・・・と言う訳で、わたくしの大兄さんのですね、泉谷しげるさんでございますけどね。引き続き、福山に宿る泉谷しげる。(笑)
(泉)宿るんですか?
(福)生霊。(笑)
(泉)私は「うずまき」かっ!
(福)「うずまき」か俺は。(笑)「うずまきしげるさん」からですね、音楽を通じて授かった、チャネリングした事を話して行きたいと思います。いろいろやってんですから。僕と泉谷さんは。
(泉)ほんと。
(福)二人して、雲仙普賢岳の方にも行きましたしね。
(泉)それもそうだし、坂崎と組んだ・・・ね。
(福)何でしたっけ?
(泉)アルファアルファ。
(福)アルファアルファでしたっけ?
(泉)一時、制覇しましたね。結婚式とか。
(福)で、まぁいろいろとお世話になって来た訳なんですけど、デビューする前ぐらいの頃ですかね。18歳、19歳ぐらいの頃、東京に18で出て来んですね。出て来たはいいけど、勢いだけ出て来ちゃったもんだからすごいね。「失敗したな」って思った気持ちもあったんですよ。
(泉)分かるなそれも。よく分かる。
(福)東京に行けばデビューできると。
(泉)勝手に思っちゃうんだな。みんな思うはな。
(福)もう、豪邸だと。(笑)
(泉)(笑)武道館やりゃ借金なるんだぞ、お前。
(福)知らずに。(笑) 延べ棒に囲まれて暮らすと思って、もう。ところが楽器屋さんの兄ちゃんの方が俺よりもギターは上手いし、バンド、ライブハウス見に行ったら、かっこいい奴いっぱいいるし、「あー困っちゃった」と思って。
(泉)うーん。
(福)しかも、自分はオリジナルソングが無いっていうことに、そん時始めて気付いた。曲作ったこともなかったんですよ。
(泉)あーなるほど。
(福)でもデビューできると思ってた・・・みたいな。(笑)
(泉)すごい、お前無神経な奴だね。
(福)無神経なんですよ!今の若い奴に言いたい!「もっと無神経になれっ!」
(泉)「無神経になれ!!」そうだね。
(福)もっと勘違いしろっ!!
(泉)その通り、その通り。
(福)妄想しろと。
(泉)そうだね。
(福)だから、いいように自分を誇大妄想した方がいいと。
(泉)なるほど。
(福)行き過ぎるとね、そりゃ人に迷惑かけちゃいかんけど、「自分はなれる」と、っていうか「なるもんだ」と思ってましたからね。
(泉)そりゃーたいしたもんだ。
(福)東京に出て来て、あまりにも自分の中身がない事に気付いて、急いで曲を書き始めたんですよ。
(泉)それで出来ちゃったら、すごいじゃないかよ。
(福)いや、でもねなかなか出来なかったっすよ。最初。
(泉)そう?
(福)何書いてんだと・・・。しかもノートに書かずにお袋が送って来た、日用生活品? あの、せんべいとか米とか醤油とか入ってる段ボール破いて、その裏に書いてたんですよね。(笑)
(泉)分かる、分かる、みんなそう。俺らも、服に書いたことあるもんね。めんどくせぇから。
(福)かっこいいな。服に歌詞が!
(泉)歌詞があんの。
(福)忘れても服見りゃ。
(泉)もう服見りゃ。
(福)服見りゃ歌える・・・みたいな。カンペみたいな。
(泉)ここの袖に書いてんだもん。すごいだろーっ!(笑)本当の話。
(福)いいっすね。
(泉)分かるよ、それ。で、どこまでやれたの?
(福)で、オリジナルソング何曲か作って、でも、これがね、いかにも自分っぽいなと思うんですけど、オーディションを受けようと思ったんですよ。でも、オリジナルソングを歌うのが恥ずかしかったんですよ、すごく。自信がなかったっていう。
(泉)あー、分かるなそれ。
(福)すごい恥ずかしくて。
(泉)最初のオリジナルソングってね、俺だってひどいよ。
(福)どんなやつですか?
(泉)「海へ行こう」ですもん。
(福)いいっ!!
(泉)もう、しょうがないよ。「海へ行こう」ですもん。
(福)行きたい。行きたいなぁ。
(泉)一番最初に作った曲だぁ。「海へ行こう」!!(笑)ふざけんな、コノヤロー!!
(福)いいなぁ。
(泉)なんぴょう洋のかけらを拾おう・・・とか。
(福)ロマンチック。
(泉)しょうがねぇだろ
(福)さっき、オーディションの時に歌えなかったって話したでしょ。でも、俺オーディションの時に歌、歌いたかったから、俺のオリジナルのような顔をして「春夏秋冬」を歌ったんですよ。(大笑)
(泉)おいっ!!(怒)ちょっちょっちょっちょちょっと待て!!!それ、オリジ・・・。こらぁーっ!!!!
(福)ちゃんとね(笑)言いましたって。みんなひょっとしたら知らなかったらいいなと思ったんだけど、みんな知ってたんで「あっ、そうです。カバーです」って。(笑)
(泉)(笑)てめぇー!俺の曲で演ってたんだろっ!!コノヤローッ!!!
(福)いや、まぁね。とにかくそれでねこの世界入ったようなもんなんっすよ。そのメモリーな「春夏秋冬」という曲があるんですけど。
(泉)ありましたね。
(福)わたくし、今回10周年を記にカバーリーグさせて頂きました。(笑)
(泉)カバーしたのかっ!!
(福)えっ、ちょっと聴いて下さい。お聴かせするのはアレなんですけど、福山雅治の「オリジナルソング」で・・・。(笑)
(泉)こらぁー!!ちょっと待てっ!!!
(福)(笑)カバーさせて頂きました。「春夏秋冬」!!

♪♪ 福山雅治「春夏秋冬」♪♪

(福)こんな感じなんですよ、大将。俺が今回弾き語りっぽい感じで、吉川中英さんっていうアコギの、大将も知ってると思いますけど・・・。
(泉)吉川、な。
(福)俺とで、基本的には一発録りのテイクをベーシックにこう、ちょっとだけ足したっていうやつなんですよ。
(泉)ちょっと歌上手くなったな。お前な。まずいな。
(福)あらっ!?
(泉)いい意味で上手いって・・・。
(福)上手いってあれですよね。いわゆる「上手(じょうず)」ってことじゃないですよね?
(泉)上手じゃないな。前より出るようになったって言うかな。
(福)出る!嬉しい。
(泉)あのさー、お前下手だったもんな。
(福)下手でした。はいっ。(笑)
(泉)始めて聴いた時、「おいっ、大丈夫かよ」って。でも、下手だったから好きだったんだよ。
(福)ありがとうございます。
(泉)本当に。で、リハ初めてやった時よ、うるせー奴だと思ったな。しつこい。テンポがどうだのなんだのかんだのってさ。「人なんか、テンポがどうだなんて聴いて分かんねぇよって」言ってんのにさ。あのー、なんての?思い切りが出たと言う点ではようやく、お前自分になれたんじゃない?
(福)そうですねー。ありがとうございます。
(泉)もしかしたらな。
(福)うれしい。もう、ほめられちゃった。
(泉)俺はな、なんだかんだ言っても聴いてんだよ。だからさ、ついこないだもやってた「アウト」の主題歌。
(福)「HEAVEN」ですね。
(泉)「HEAVEN」。エンディング。あの恐ろしいドラマの後に、こういう所もやれるようになったんかい・・・っていう事でね、やっぱりね。近くに有りで遠い存在って感じね。
(福)あらっ、やだわぁー。やだわぁー。ほんとに、もぅ。
(泉)そういう意味ではね、お前の動向ってのは気になるからな。やっぱりベタベタはしないけど、俺はしょっちゅう会ったりは・・・。男同士だからな。
(福)しないですね。僕ら。
(泉)それはだって、嫌じゃん。
(福)嫌ですね。
(泉)はっきり言って。だから野郎同士はさ、やっぱりいくら仲良くたってライバルだから。やっぱり俺だってちゃんと嫉妬するからさ。「てめぇー、コノヤロー!!」っていう。
(福)あっ、嫉妬!嫉妬がなくなったら終わりですからね。
(泉)終わりですよ。終わりですよ。この世界はね。「夜のシットスタジオ」っていうのが昔あったけどな。
(福)ないっす!!(笑)今日のお言葉出ました。
(泉)はいっ。(笑)
(福)じゃ、色紙に一筆お願いします。「夜のシットスタジオ」。(笑)まっ、今日のお言葉も今ちょっと、大将に書いて頂いておりますけど。同時に写真もデジカメで・・・俺も入る?
・・・あっ、入った。じゃあ、泉谷さんこのお言葉、僕に最後に捧げて下さい!
(泉)「とうとう自分になったぞ」ということで。
(福)ありがとうございます。もうね、自分になる。自分であって自分じゃないんだから、みんな。
(泉)ほんと。
(福)ちょっと、今日ねニーチェだったな!
(泉)ニーチェ。(笑)「ソーツーソー(?)は、かく語りけり」。あれ言えないんだな。あれっ。
(福)そう、言えない。(笑)今日はですね、Endless Talk Session 10番勝負 第5回戦。泉谷しげるさんをお迎えしました。 どうもありがとうございました。
(泉)どうもどうも。

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