2000/06/18 Endless Talk Session〜10番勝負〜第10回戦 ゲスト:石橋 凌

(福)・・・本日は、いよいよ第10回戦。節目でございますね。人生の大先輩であると同時に、男としての大先輩でもあるこの方です。お待たせしました。
(石)石橋凌です。
(福)お待たせしました。長いんですよ、口上がね。
(石)長いね。(笑)
(福)すいませんねー、ほんとに。今日は本当によろしくお願いします。
(石)あっ、どうもお久し振りです。
(福)お久し振りですよね。ちゃんとお話するのは。
(石)そうだね。
(福)お仕事と言うか、あのー、ドラマで共演したのが91年とか2年ですよ。多分。
(石)そうだっけ?
(福)そうです。そうです。あの、「明日があるから」という・・・。
(石)じゃあ、もう10年前。
(福)近くになりますね。時は流れましたぁー。
(石)ところでさぁ、おばあさん元気?
(福)えっ、誰ですか?
(石)おばあちゃん。
(福)おばあちゃんですか?元気ですよ。
(石)あの時スタジオで、「実はうちのおばあちゃんがファンなんですよ」って言ってくれて。
(福)はい。あのー。
(石)ずっとそれが気にかかってた。
(福)あのー、そうですか。大丈夫です。まだ畑出てると思います。
(石)ねぇ、あのミカンを作ってらっしゃると・・・。
(福)そうです、そうです。よく覚えていらっしゃる。
(石)今度いつか長崎でデートしようかなって思ってて。
(福)あらっ!
(石)おばあちゃんと。
(福)かなり大きな声で喋らないと、会話が・・だんだん難しくなって来たんですよ。
(石)(笑)あっそう。
(福)ええ、じゃあぜひミカン畑なんかでもですね。収穫の時期なんか一緒にチョッキンとか。
(石)分かりました。いいですよ。
(福)分かりました。伝えときますよ
(石)はい、お願いします。
(福)ありがとうございます。本当に。ささっ、今日はですね、ARB石橋凌さんとクールで硬派なエンドレストークをして行きたいと思っておりますけど。ARB、一時期活動を停止していた時期がありましたけど、活動を再開してライブを精力的にやったり、アルバムをリリースしたりという感じなんですけど。20年超えましたね。
(石)超えましたね。えー、僕は19の時に参加して。ARBに。で、デビューがその2年後かな?ですからもう20年・・・。
(福)20年やると思ってました?(笑)
(石)(笑)思ってないね。そん時はね。
(福)思ってないですよね。10周年の時に、初めて武道館じゃなかったでしたっけ?
(石)そうですね。
(福)そうですよね。
(石)えーと、うん。デビューして10年目で武道館をソロでやったっていう。
(福)ですよね。行きましたよ、僕。
(石)あっ、ほんとに?
(福)行ったんですよ。
(石)えっ、デビューしてたの?そん時。
(福)いやっ。東京にはいたんですよね。
(石)あーあー。
(福)それで事務所には入ってたかなっていう時代だったと思いますよ。年間3万円の給料で、ですね。
(石)(笑)年間3万??
(福)年間3万ですよ。
(石)ほんと?(笑)
(福)デビューしたころって、ちなみにいくらでした?
(石)いや、俺はね、デビューした当時は恵まれてたのよ。
(福)そうなんすか?
(石)うん。当時で20何万あったんじゃないかな。
(福)うわっ!1970年代後半に、バンドの初任給が20万を超えてた。
(石)あったような気がするな。(笑)
(福)(笑)で、あの、家は?
(石)でっかいマンションがあったんですよ。
(福)それは、家賃とか払ってたんですか?
(石)それは、家賃払ってなかったんじゃないかな。
(福)いい暮らし・・・。
(石)でっかいマンション与えられて、楽器、楽器車、で専用のスタジオ?練習スタジオ。
(福)ハリウッドスターみたいじゃないですか。
(石)(笑)ハリウッドスターは、焼き鳥屋には行かないですけど。「東京っていうのは、こんなにいいんだ」っていう思いでしたね。
(福)いやーね、稀だと思いますけどね。
(石)(笑)ただ、あのーそういう環境を与えられたんですけど、会社側としては、これ知ってましたっけ?話は?
(福)あのー、うっすら。
(石)「日本のベイシティローラーズ」を作ろうっていう事だったんですね。
(福)まー、ARBはそういうふうに、その最初いろんなセッティングをしてもらって、「こういうふうになってもらいますよ」的な始まりだったんですよね。
(石)そうですね。
(福)で、それがイヤでキースさんと凌さんとでかなり反対と言うか、反抗をしてたんですよね。その時期に。
(石)そうですね。ただ、やっぱそこでデビューできた訳ですから、感謝してますけど。ただその会社側が要求して来る、音楽性だとかそういう。例えば、歌詞にしても内容が、やっぱ僕らがやりたい事とは違って来ましたからね。
(福)凌さんがデビュー当時、「僕らはこうなりたいんだ」っていうふうに思い描いたARBになった時期っていうのは、どれくらいの時期だったんですか?
(石)「こういうもんになりたい」とかっていうのはあんまりなくて、ただ早く自分が本当に歌いたいものを作りたいというだけで、ライブハウスを再スタートの現場にしたんですけど。
(福)はいはい。
(石)とりあえずやりながら、自分達のオリジナルを作って行こうという事で。
(福)あの、活動停止をしたじゃないですか。日比谷で最後のライブ。あれって凌さん、おいくつの時だったんですか?
(石)33、4かな。
(福)30を超えてからって、なんか変わりました?
(石)あのー、福山君も30代に突入したんだよね?
(福)はい。
(石)やった!
(福)(笑)
(石)(笑)
(福)僕、変わりましたね。かなり。
(石)まだだから、31だからそういう悠長な事言ってられるけどね。俺いろんな人から、「30代は早いよ」っていうのを散々聞かされてたのね。
(福)ええ。言いますよね。
(石)ほんとに早いですよ。
(福)忙しかったんじゃないですか?ある意味。
(石)そうですね。そういう意味では、俳優の事をやっていたから、そういうふうに感じたのかもしれないですけど。ただ、やっぱり30代というのは今から振り返っても「早かったなぁ」っていうのが実感ですね。今、思うと。
(福)なるほどね。でもあのー30代って、なってみると、僕は30代になったばかりですけど。多分、40代になっても同じ事を考えるかもしれないけど、「まだまだ若いな」って思いますね。
(石)今30代?あー、だからそれは31だから(笑)。
(福)(笑)分かりました。
(石)もうすぐだって。(笑)
(福)分かりました。
(石)それがもう、嬉しくってさー。(笑)
(福)あれーっ!?(笑)そのへん、ちょっとね。踏み込んだところは、この後ゆっくり聞かせていただくとしてですね、ここで1曲。5月17日にリリースされた2枚組のライブアルバム。「武道館ライブ '99」。まっ、「99年4月24日 Days of ARB」でございますね。・・・から1曲、凌さんから曲紹介をお願いします。
(石)はい。「東京アウトサイダー」

♪♪ ARB 「東京アウトサイダー」♪♪

(福)さー、お送りしているのはARBで「武道館ライブ 99年4月24日 Days of ARB」からですねライブバージョンですね。ARBで「東京アウトサイダー」お送りしておりますけど、CMの後も、30代から40代にかけてのですね、まだ凌さんが隠してる真実をですね「こんな事があるんだよ」、お聞かせ頂きたいと思います。よろしくお願いします。
(石)よろしく。

<< >>


BACK