福島県では、放射線理解に関するリーフレット 「放射線を正しく理解して行動するために 〜 皆様の疑問にお答えします 〜」を作成し、配布しています。
ここでは、福島県災害対策本部の協力により、イラスト部分の説明を加えた点字およびテキストデータを掲載しています。
点字版は ここから ダウンロード できます。
点字のリーフレットをご希望の方は、当館または各市町村、地方振興局までご連絡ください。
(福島県点字図書館 電話 024-531-4950)
テキスト文は、以下に掲載しています。
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放射線を正しく理解して行動するために 〜 皆様の疑問にお答えします 〜
平成23年9月
福島県
除染の進め方は?
国が示した基本方針により、今後、市町村が策定する計画に基づき、原則として道路等の公共施設は国・自治体が、住宅等は市町村が、道路側溝や雨どいなどの局所的に線量が高い場所については、地域の方々のご協力を得ながら、除染を進めていくことになります。
除染に関して疑問がある場合には、お気軽にご相談下さい。
連絡先:放射線に関する問い合わせ窓口(ワンストップ窓口) 0120-988-359
◇県内全域の放射線量を簡単に調べることができます。
○福島県ホームページ
福島県放射能測定マップ で検索してください。
○福島県公式携帯サイト
最新情報を公開中
http://mobile.pref.fukushima.jp/mobile/
◇除染によりどのくらい線量が下がりますか?
除染による効果が期待できます。
除染の効果
○道路側溝の除染
(除染前) 13 マイクロ シーベルト/時
(除染後)1.6 マイクロシーベルト/時
○雨どいのたたきの除染
(除染前)40 マイクロシーベルト/時
(除染後)3.7〜4,2マイクロシーベルト/時
(学校及び通学路における放射線量低減化対策モデル事業結果より)
◇除染によって生じた土砂の一時保管の方法について教えてください。
距離をとったり、遮へいすることなどにより、安全に一時保管します。
○距離による効果
廃棄土砂をブルーシートで覆って保管した場合
<土砂の集積地点を0mとし、そこから移動した距離の地表面の線量を記載。>
0m;50マイクロシーベルト
1m;6.4〜7.4マイクロシーベルト
5m;2.4〜2.8マイクロシーベルト
10m;2.1〜2.6マイクロシーベルト
20m;1.5〜2.3マイクロシーベルト
○遮へいによる効果
穴を掘り、廃棄土砂等を入れ、表土を厚さ20cmのきれいな土で覆った場合
覆土前の地表面;13.8マイクロシーベルト
覆土後の地表面;1.04マイクロシーベルト
覆土後の地表面から高さ1mの空間;0.48マイクロシーベルト
(学校及び通学路における放射線量低減化対策モデル事業結果より)
身近な食品の安全性は?
わたしたちが日々口にする野菜などの食品は、モニタリング検査を実施し、暫定規制値を超える場合には、
市場に出回らないようにしています。
身近な食品に関して疑問がある場合には、お気軽にご相談ください。
連絡先:放射線に関する問い合わせ窓口(ワンストップ窓口) 0120-988-359
◇県内の野菜などのモニタリング検査結果について、簡単に確認することがでます。
○福島県ホームページ
ふくしま新発売。 で検索してください。
◇ 食品に含まれる放射性物質に関する規制はどのようなものですか?
国が示した暫定規制値を上回る食品は、食用にすることはできません。
この暫定規制値は、以下のとおり定められていますが、仮に暫定規制値を超える食品を一時的に飲食していたとしても健康への影響は心配ないものとされています。
○暫定規制値
放射性セシウム
200ベクレル/kg; 飲料水、牛乳
500ベクレル/kg; 野菜類、魚介類穀類、肉・卵
○放射線の単位
ベクレル(Bq)は、放射性物質の放射能の強さを表す単位です。
シーベルト(Sv)は、放射線による人体への影響の度合いを表す単位です。
「放射線の規制基準値など」 (1ミリシーベルト=1000マイクロシーベルト)
20ミリシーベルト;事故収束後の年間線量限度
10ミリシーベルト;ブラジル(ガラパリ)の年間自然放射線量
1.0ミリシーベルト;一般公衆の年間線量限度
0.6ミリシーベルト;胃のX線精密検査を1回受けた場合
0.19ミリシーベルト;200ベクレル/kgの放射性セシウム137を含む牛乳を毎日1本(200g)1年間飲み続けた場合
1.119ミリシーベルト;500ベクレル/kgの放射性セシウム137を含む卵を毎日1個(50g)1年間食べ続けた場合
Q&A
Q 県民健康管理調査について教えてください。
A 県では、長期にわたり県民の健康を見守り、将来にわたる健康増進につなげていくことを目的として県民健康管理調査(基本調査)を実施しています。
◇対象
全県民(3月11日の時点で県内に居住されていた方)
◇調査内容
3月11日〜25日の行動記録を中心に、放射線による被ばく線量の推計評価等をさせていただきます。
外部被ばく線量は、「いつ」「どこに」「どのくらいいたか」などの行動記録を皆様に配付する問診票に記載していただき、その情報に基づいて推計します。
◇調査結果
調査結果は一人一人にお知らせします。
◇お問い合わせ先
調査全般:福島県保健福祉部 健康管理調査室
024−521−8028
問診票への記載方法等:福島県立医科大学
県民健康管理調査事務局
024−549−5130
Q 除染活動を行う際には、どのような支援がありますか?
A 除染作業の方法、廃棄物の処理方法等を記載した手引きをご活用ください。
また、町内会等の地域ぐるみでの除染活動を支援する「線量低減化活動支援事業」を実施しています。
なお、除染活動に際して、アドバイザー等の専門家を派遣することもできます。
◇生活空間における除染活動を行う際の手引き
お問い合わせ先 :福島県災害対策本部原子力班
024−521−1917
県のホームページ: 生活空間における線量低減対策の手引き で検索してください。(PDF)
◇線量低減化活動支援事業 アドバイザー等の派遣
お問い合わせ先 :一般廃棄物課
024−521−7249
又は、各地方振興局県民環境部へ
Q 放射線に関する相談窓口にはどのようなものがありますか?
A 代表的なものとして、次のような窓口があり、皆様の疑問にお答えしています。
(お問い合わせ内容、お問い合わせ機関、電話受付時間、電話番号)
◇放射線に関する問い合わせ窓口(ワンストップ相談窓口)
8時〜22時(土日・祝日を含む) 0120-988-359
◇健康相談ホットライン(放射線に関する健康相談)
日本原子力研究開発機構原子力緊急時支援・研修センター 等
9時〜18時(土日・祝日を含む) 0120−755−199
◇被ばく医療健康相談ホットライン(放射線被ばく医療に関する相談)
放射線医学総合研究所
9時〜17時(平日のみ) 043−290−4003
◇農林水産業に関する相談窓口(営農、資金、流通などの相談)
8時30分〜21時(土日・祝日を含む) 024−521−7319
◇工業製品の残留放射能に関する相談
福島県ハイテクプラザ
8時30分〜17時15分(土日・祝日を除く)
024−959−1739
福島県災害対策本部
〒960−8681 福島県福島市中町8番2号
お問い合わせは、原子力班 024−521−1917
編集協力:福島県放射線健康リスク管理アドバイザー・除染アドバイザー
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