点字図書館だより(2006年11月、第217号)


1.「びぶりおネット」を体験してみませんか?

 皆さん、「びぶりおネット」をご存じですか?
 「びぶりおネット」とはインターネットを使って録音図書のデータ(デイジー図書)を配信するサービスです。CDデイジー図書を聴くときと同じ感覚で、専用ソフト(ネットプレクストーク)が入ったパソコンで、図書を聴くことができます。利用者自身が、自宅からインターネットを使って24時間希望の図書を検索し、聴くことができます。すべて聴くことはもとより、必要な部分だけといった利用もできます。
 当館でも9月から閲覧室に設置しているパソコンで、「びぶりおネット」の利用ができるようになりました。興味がある人は、ぜひ当館閲覧室で体験してください。

詳しくは、「びぶりおネット」ホームページをご覧ください。
HP  http://www.nittento.or.jp/ROKUON/haisin.htm


2.今年度の受賞者をご紹介します

 当館の点訳ならびに音訳奉仕員が表彰されました。受賞した賞と表彰された奉仕員の方々は以下の通りです。(敬称略)
@ 財団法人鉄道弘済会 第36回「朗読録音奉仕者感謝の集い」 9月8日受賞
 〈地区表彰〉  ・柿木 敏雄(音訳)
A「第10回ふくしま、ふくしボランティアフェスティバル」 9月30日受賞
〈知事表彰〉  ・池上 アキ (音訳)
・稲川 ミドリ(点訳)   ・鈴木 常三 (点訳)
〈知事感謝状〉 ・松本 美代子(点訳)   ・遠藤 美代子(点訳)
〈福島県社会福祉協議会長表彰〉
 ・鈴木 恵子 (点訳)   ・大内 和子 (点訳)
B ボランティア功労者に対する厚生労働大臣表彰 11月3日受賞
・熊田 キヨ (点訳)


3.アンケートへのご協力ありがとうございました

 利用者のみなさんを対象に実施した『「点字広報ふくしま」に関するアンケート』にご協力いただきましてありがとうございました。
お寄せいただいた内容などにつきましては、可能な限り次号(2007/1 第218号)の広報に掲載したいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。


4.点字・録音図書紹介

○ 自分を棚にあげて平気でものを言う人
     全3巻(点字)    斉藤 勇 著
責任を人になすりつける人。成功は自分のもの、失敗は他人のものにする人。自分に甘く、人に厳しい人。いますよね、こんな人たち。
謙虚で、控え目、他人を思いやり、非があればすぐに謝り、進んで責任を取ろうとする―かつて、日本人に対する国際的な評価であっ た。言わなくても分かりあえた時代は、終わり、控え目にしていたら、踏み台にされかねない時代、謝っていたら逆にやられてしまう時代になってきている。そんな人間関係の中では「自己主張するしかない」と考える日本人が増えている。
本書は、自分のことを棚にあげ、平気でものを言う人に閉口し、人間関係に悩む人を救う一冊である。

○ 玉響荘のユーウツ
 全4巻(点字)   福田 栄一 著
売上金を持ち逃げされたため、メイド喫茶を潰してしまった志郎は、「4日後の正午までに500万円を返さないと、20万円の不足につき指一本を切り落とす」と債権回収屋に脅された。しかし、捨てる神あれば拾う神ありで、亡くなった祖母のアパートを突然相続することに。「アパートを手放して借金返済!」と、断トツ人気の元メイド・美保と小躍りしたのはいいけれど、売却するには住人全員が退室届にハンコを押さなければならないという…。
一風変わった玉響荘の住人たちを相手取り、志郎が奔り回る。

○ 霧に消えた約束
 全8巻(テープ)全1巻(デイジー)   ジュゼッペ・ペデリアーリ 著
イタリア北部の小都市モデナ。世界的なオペラ歌手パヴァロッティのコンサート前夜、会場となる公園で娼婦の惨殺死体が発見された。第一発見者は市警の美人警部カミッラ。捜査を進めるうちに娼婦と思われた女性は、市の有力企業の社長令嬢だったことが判明。混乱するカミッラの前に資産家の中年男マルコが現われ…。
イタリアで話題をさらったロマンティック・サスペンス。


  なお、今号の「新刊図書案内」の最後に、点字・録音雑誌のリストも掲載いたしました。さまざまなジャンルの雑誌がございますので、どうぞご利用下さい。
  また、当館で現在製作中の図書(抜粋)も『着手図書』としてご紹介しております。




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