点字図書館だより (2010年2月、第235号)


1.「視覚障害者情報総合ネットワーク」が稼働


 4月から新しい「視覚障害者情報総合ネットワーク」が稼働する予定です。
これまで別々に運用されていた、「ないーぶネット」と「びぶりおネット」が1つに統合されるほか、将来的には各地域の生活情報や点字・録音図書の製作支援なども行う、総合的なネットワークシステムとなります。
このシステムが稼動することによって、利用者の利便性が高まることはもちろん、点字・録音図書の製作に携わる奉仕員の皆さんにとっても活動に関する各種情報を得ることができる利点があります。
なお、システムの詳しい内容などは、追ってお知らせします。
◆県点字図書館 電話024(531)4950


2.「アブラクサスの祭」

三春町出身・在住の芥川賞受賞作家・玄侑宗久(げんゆう・そうきゅう)氏が2001年に発表した「アブラクサスの祭」。この作品が映画化されることになり、国見町と三春町を舞台に撮影が行われました。今夏の公開予定を機会に、みなさんも原作に親しんでみませんか(点字・デイジー・テープともあり)。

■あらすじ
物語の主人公は、東北の小さな町にある寺の僧・浄念(じょうねん)。そううつ病に苦しみ、薬と酒の力を借りて法要をこなす毎日。   
だが、ある日学生時代に熱中したロックへの情熱がよみがえり、ライブをやると言い出す!
「坊主に音楽なんて必要ない!」という町のうるさ型。「お坊さんって、暇なんだね…」とつぶやく女子高生。「へえ、いいですねえ…」と面白がる人など、反応はさまざま。はたしてライブは
実現するのか?
精神を病みロックに没入する僧が、祝祭の最中で感じた歓喜と安
らぎ、心のひそやかな成長を描く芥川賞受賞後第一作。


3.受賞おめでとうございます

当館の図書製作に尽力され、平成21年度に表彰を受けられた奉仕員の皆さんをご紹介します。 
(敬称略・五十音順)

◇第57回全国盲人福祉施設大会 (平成21年6月26日)
[ボランティア表彰] 松本美代子、吉岡聯子(点訳)

◇ 第39回朗読録音奉仕者感謝の集い(平成21年9月16日)
[地区表彰] 横山美智子(音訳)
[奨励賞] 馬場二三子(音訳) 

◇ ボランティア功労者に対する知事感謝状(平成21年11月14日)
長林かよ子(音訳)

◇ 福島県点字図書館長感謝状(平成21年7月5日)
[点訳]   斎藤悦子、佐藤玲子
[デイジー] 佐藤トキ


4.「つどい」の日程について

「第45回福島県点字図書館のつどい」を7月25日(日)にコラッセふくしま(福島市三河南町)で行います。
詳しい内容は次号(第236号・5月発行)でお知らせします。


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