点字図書館だより (2021年7月、第299号)
1.館長あいさつ
点字図書館館長 金子 久雄(かねこ ひさお)
令和3年4月1日から、阿曽幸夫 前館長の後任として着任しました金子久雄と申します。よろしくお願いします。
私は群馬県の出身です。先天性の弱視で中学校から高等部専攻科理療科まで盲学校で学びました。その後、大学に進学し理療科教員として群馬県立盲学校、福島県立盲学校(現 視覚支援学校)で、定年まで勤務させていただきました。その間、数多くの視覚に障がいのある生徒たちや、社会の第一線で活躍している卒業生の皆さまとの関わりの中で、本当に多くの事を学ばせていただきました。これからは館長という立場ではありますが、少しでも皆さまに恩返しができればと考えています。
さて、今年度の点字図書館は、未曽有の新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)されながらも、感染症対策を十分行いながら、少しずつ通常の業務を再開しています。昨年度は実施できなかった「見えにくい、見えない人のための生活・福祉機器展」、「音訳奉仕員養成講座」、「親子点字体験教室」など実施に向け準備を進めています。参加希望者を事前登録制にしたり、参加人数を制限したりなど、以前とは少し異なりますが、皆さまのご理解とご協力をお願いします。
まだまだコロナに振り回される日が続きますが、点字図書館の利用者の皆さまに喜んでいただけるような、そんな点字図書館にしていきたいと考えています。今年度も点字図書館をよろしくお願いします。
2.点字雑誌の紹介
当館で貸し出している点字雑誌の一部を紹介します。予約が入っている方から順番で発送しています。新たに貸し出しを希望する方や、掲載外の雑誌の詳細などについては点字図書館までお問い合わせください。
・点字日本(月刊)
日視連の活動状況や文化・スポーツ行事のご案内、その他福祉関係情報を幅広く掲載。
・経絡鍼療(隔月刊)
症例研究・臨床講義・経営指南等々、臨床の現場に活用できる記事が満載。墨字版とほぼ同一内容ですが、ページ数に限りがあるため、一部の記事は墨字版と異なることがあります。
・旅(月刊)
1988年創刊のロングセラー。旅行・温泉・グルメ情報満載。読者からの旅行記も。なかなか旅にはでかけられないけれど、読むだけで旅気分になれるとの声も。さあご一緒に旅してみませんか?
・点字ジャーナル(月刊)
視覚障がい者にとっての課題や話題、あるいは問題点をえぐり、追求する、をコンセプトに、視覚障がい者の世界の新しい点字メディアを目指した、点字媒体による総合月刊誌。
・Newsがわかる(月刊)
ニュースが好きになる・受験に強くなる。おもに小中学生向けにニュースをわかりやすく解説する月刊誌です。やさしいことばで説明し、事件やできごとの核心をズバリと伝えます。大人の方からも好評。
・ライト&ライフ(隔週刊)
視覚障がい者に身近な生活情報を提供することにより、日常生活を向上させる目的で創刊された生活情報誌。
◆県点字図書館 電話 024(531)4950