点字図書館だより (2022年5月、第304号)


1.「見えにくい・見えない人のための生活・福祉機器展2022」について
昨年度、新型コロナウィルス感染症防止のため中止しました「見えにくい・見えない人のための生活・福祉機器展」は、8月7日(日)に最新機器や日常生活に役立つ用品を準備し、さまざまな感染症予防対策を行いながら開催します。
会場の混雑を避けるために、午前の部と午後の部、入れ替え制としますので、参加希望の方は事前予約をお願いします。
また、福島駅周辺から会場までの手引き、会場内での手引きが必要な方は、ボランティアの方をお願いしますので、併せて当館へお申し込みください。人数調整のためにご希望の時間帯に添えない場合があることをご了承ください。
なお、4階会議室には、昼食や休憩のための別会場を設けます。
希望する方にはお弁当を実費で準備します(事前申し込みが必要です)。食事の際は、ソーシャルディスタンスを踏まえたテーブル配置にしますので、ご協力をお願いします。飲み物は各自ご用意ください。
※当日、当館は臨時休館日となります。
 ※県まん延防止等重点措置などにより,内容を変更または中止する場合があります。

■ 開催日  8月7日(日)
@10時30分〜12時  A13時〜14時30分
■会 場  コラッセふくしま 4階 (福島市三河南町)
■参加費  無料
 ※ 詳細については、別刷(デイジー版は最後に収録)をご覧ください。



2. 「iPhone基本操作体験会」を開催します
携帯電話向けのインターネットサービス「iモード」および「FOMA」が2026年3月31日をもって終了することから、「iPhone基本操作体験会」を開催します。
「情報取得」に有効なツールであるスマートフォン(iPhone)の基本的な操作方法を体験しませんか。当日はNTTドコモが準備した機器を使用します。

■日 時 6月23日(木)13:00〜15:30
■会 場 福島県点字図書館 (福島市森合町6-7)
■講 師 NTTドコモ ドコモ・ハーティ講座事務局
■貸出機器 iPhoneSE(ホームボタン付き)
■内 容
 (1)スマートフォンの特徴
(2)音声読み上げ機能を使った実機体験
(基本操作、通話、文字入力など)
(3)スマートフォンの安全な使い方 質疑応答
■参加費  無料
■定 員  14名 
■申込方法 電話で当館にお申し込みください(先着順)
■申込期限 6月14日(火)



3.福島県点字図書館利用者アンケートについて
「点字広報ふくしま」2021年11月号(第301号)でお願いしました「利用者アンケート」に、157名の方からご回答をいただきありがとうございました。(回答率22%)
紙面の都合で概略ですがアンケートの結果についてご報告します。
回答者は、60歳代が一番多く全体の31%、次いで70歳代が23%でした。現在の視力の状況は、ロービジョン(弱視)が52%、全盲が41%でした。見えにくくなった病名は、網膜色素変性症が38%、緑内障が31%で、両者で全体の約7割を占めていました。視覚障がいと診断された直後の不安について複数回答で尋ねたところ、「日常生活が困難になること」を全体の7割、「病気の進行に関すること」を6割の方があげました。手帳取得後に受けることができた支援の内容は、「病気の進行に関すること」と「障がい福祉サービスの紹介」をあげた方が全体の約半数でした。一方「特に支援は受けられなかった」と回答した方が15%いました。現在困っていることについて複数回答で尋ねたところ、「文字を書類などに記入すること」に約7割の方が困っていると回答。次いで「郵便物や新聞などの文字を読むこと」をあげた方は約6割でした。
情報を得るために使うツールは、「テレビ」が一番多く、次いで「ラジオ」「スマートフォン」の順でした。読書に使う媒体は、デイジー図書が一番多く全体の7割の方が利用していました。点字図書は全体の17%でした。利用登録の経緯は、「知人の勧め」が31人で一番多く、次いで「視覚支援学校」「市町村」「相談会」「病院・眼科医から」の順でした。サピエ図書館を利用している人は全体の57%、57名でした。5年前の調査から20ポイント増加しました。しかし、「サピエ図書館とは何ですか」「利用方法が分からない」という回答もありました。「サピエ図書館」の利用の内容としては、7割の方が図書の検索と「デイジー図書・雑誌のダウンロード」をあげました。また、約2割の方が「点字図書」や「テキストデイジー図書」をダウンロードしていました。
新型コロナウイルスの感染拡大により、仕事面や生活で不便や不安を抱えている人は55%で、「同行援護が利用しにくい」「外出ができない」「治療院に来てくれる患者が減少した」などの回答が多く寄せられました。
災害時に困ったこと、支援のあり方については、皆さんそれぞれに工夫されている様子がうかがえました。「避難先での環境への適応について不安」「サポートが欲しい」「非常時には声をかけてもらいたい」などのご意見もたくさんありましたので、回答を取りまとめたものを市町村や社会福祉協議会などに配布したいと考えております。
点字図書館への要望についても、たくさんお寄せいただきました。皆さまからの貴重なご意見は、今後の点字図書館の運営改善などに活用させていただきます。加えて、感謝のお言葉も多数いただき、仕事の「励み」となりました。職員一同より感謝申し上げます。
今後もお気付きの点がございましたら、ご意見をお寄せください。ご協力ありがとうございました。



4.図書館職員の担当紹介
 
福島県点字図書館では、11人の職員が勤務しています。        

●館長             金子 久雄(かねこ ひさお)

●次長兼事務長      大槻 隆一(おおつき りゅういち)

●総務主任         高橋 粛子(たかはし しゅくこ)

●司書・デイジー図書貸出担当  丹治 裕子(たんじ ゆうこ)

●点字図書および雑誌貸出・広報誌担当  霜山 昌美(しもやま よしみ)

●音訳・指導担当        工藤 和子(くどう かずこ)

●音訳・指導担当       加藤 亜祐美(かとう あゆみ)

●点訳・指導担当       安藤 君代(あんどう きみよ)

●デイジー雑誌貸出担当     安田 裕子(やすた ゆうこ)

●庶務・経理担当        小野 恭子(おの きょうこ)

●庶務担当          吉田 いずみ(よしだ いずみ)

 なお、金子久雄、小野恭子の2名は図書館と生活支援センターを兼務しています。
上記のメンバーで今年度も精一杯運営に努めます。皆さま、どうぞよろしくお願いします。


◆県点字図書館  電話 024(531)4950



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