点字を学んでみよう |
1 はじめに |
点字は、縦3点、横2点からなる6つの点の組み合わせで表される文字で、 |
かな50音、数字、アルファベットなどを、左から右への横書きで表記します。 |
@ | C | 左列上から1の点、2の点、3の点 | |||
A | D | 右列上から4の点、5の点、6の点と呼ばれます。 | |||
B | E |
点字は、読むときは表側の左から右に読みますが、打つ(書く)ときは裏側の右から |
左の方向に打ちます。 |
◎点字を読む方向(凸面)→ |
あ い う え お |
〈表面〉 | ● | − | ● | − | ● | ● | ● | ● | − | ● | ||||
− | − | ● | − | − | − | ● | − | ● | − | |||||
− | − | − | − | − | − | − | − | − | − |
◎←点字を打つ方向(凹面) |
お え う い あ |
〈裏面〉 | ● | − | ● | ● | ● | ● | − | ● | − | ● | ||||
− | ● | − | ● | − | − | − | ● | − | − | |||||
− | − | − | − | − | − | − | − | − | − |
点字は、点字器(点筆を使って紙にくぼんだ穴をつける)や点字タイプライターを |
使って用紙の両面に打ちます。携帯用の点字器もあります。最近では、パソコンで |
点訳ができるようになり、比較的容易に点字を打つことができるようになりました。 |
2 点字の基本T |
点字の構成はローマ字によく似ています。アイウエオの母音が基本で、下記のとおり |
@の点、Aの点、Cの点を使います。カ行からワ行の子音は、Bの点、Dの点、 |
Eの点を使います。ただし、ヤ行などの例外もありますが。 |
あ い う え お |
ア行 | @ | − | @ | − | @ | C | @ | C | − | C | |||||||
− | − | A | − | − | − | A | − | A | − | ||||||||
− | − | − | − | − | − | − | − | − | − |
か さ た な は ま や ら わ |
@ | − | @ | − | @ | − | @ | − | @ | − | @ | − | − | C | @ | − | − | − | |||||||||||
カ〜ワ行 | − | − | − | D | − | D | − | − | − | − | − | D | − | − | − | D | − | − | ||||||||||
− | E | − | E | B | − | B | − | B | E | B | E | B | − | − | − | B | − |
五十音表はこちら |
3 点字の基本U |
点字は、かなだけですから、ことばを区切って書かないと正しく読みとれません。 |
このことばを区切ることを分かち書き(マスあけ)といいます。基本的には、「ね」や |
「さ」を入れて自然な文章になるようにします。その「ね」や「さ」の箇所にスペース |
(1マス)を入れます。 |
【例】 |
今度の(ね)日曜日に(ね)お父さんと(ね)映画を(ね)見ます。 |
点字表記では |
コンドノ□ニチヨービニ□オトーサント□エイガヲ□ミマス。 |
4 点字の主なきまり |
(1) 助詞の「は」「へ」は発音どおりに「ワ」「エ」と書く。 |
僕は→ボクワ 学校へ→ガッコーエ |
(2) ウ列、オ列の長音は長音記号「ー」を使う。 |
廊下(ろうか)→ローカ お父さん(おとうさん)→オトーサン |
(3) 人名は姓と名の間を1マスあける。 |
福島太郎→フクシマ□タロー |
(4) 句点(「。」)の後は2マス、読点(「、」)の後は1マスあける。 |