*DEATH夫×白鳳*




他キャラに増して、うちのDEATH夫たんの設定は特殊なので、ここに記す内容もまるっきり一般性がないことをお断りしておきます(今更)。さて、当サイトのSSでは、白鳳さんとDEATH夫はようやく心が通い合って来たものの、まだまだ色恋云々には遠い関係です。もっとも、悪魔界で何代もマスターに仕え、己の役目以外に興味がなかった彼を、曲がりなりにもパーティーの一員と呼べる存在に仕立てたのは、白鳳さんやフローズンたちの尽力あればこそ。悪魔界の過酷な生活に慣れたDEATH夫にとって、仲間の損得抜きの優しさは、カルチャーショックだったに違いありません。現状は萌芽した感情を持て余している節がありますが、この先の白鳳さんの接し方次第で、ふたりの仲が進展する余地は十分です。


白鳳さんからすれば、本来、DEATH夫はストライクゾーン真っ直中とは言い難いです(ノン気で生真面目とはズレ加減)。が、その難攻不落さゆえに、白鳳さんはムダなやる気を燃やしています。DEATH夫自身の外見や、天才的な戦闘力も魅力だけど、悪魔の使徒を略奪するという、過激なシチュエーションに酔っているのかもしれません。神風の指摘通り、冷静に考えると、DEATH夫を伴侶にした場合、非常に旨味は少ないです。白鳳さんのワガママは許さないだろうし、生活能力皆無だから、単なるヒモになりかねません。いくら舞い上がっていても、さすがにその辺は理解しています。しかし、全て分かっていてなお、ザイルも持たず、一番高い山に突進してしまうのが、腐れ××者の性なのでしょう(;^^)ヘ..


日頃は無表情でぶっきらぼうなDEATH夫ですが、決して情緒が欠落しているわけではありません。感情の一切を封印することは、生き馬の目を抜く悪魔界で、己を守る術のひとつでした。何代にも渡り、当然のごとく上級悪魔に従い、別の世界を知らなかった彼が、図らずも人間界で暮らす羽目になり、当初はさぞ不本意だったはずです。けれども、これまで魂の器でしかなかった人間や同胞の情に触れ、下界での生活を経験し、DEATH夫の内面にも確かな変化が表れています。誇り高いのみならず、他者とのコミュニケーションが苦手なだけに、未だ素直になれませんが、万が一、生涯を白鳳パーティーで過ごしても構わないとまで考えているようです。白鳳さん自ら申し出た魂の提供をすげなく断ったように、彼にとって、同行者はすでに魂を狩る対象ではなくなりました。


明示はされないけれど、仲間に対するのと同様、DEATH夫の白鳳さんへの気持ちは好意的なものに変わっており、特に戦闘力の著しい向上は認めています。いつもは××野心丸出しながら、いざという場面での真心や行動力もポイント高く、怖めず臆せず意見することで、いっそう評価を上げています。DEATH夫はマスターの使徒の一員ですが、唯一無二の存在ではありません。マスターには腹心の部下も愛人も複数おり、クールな彼はその事実を苦にしていないものの、決して嬉しい状態とは言えないでしょう。白鳳さんが他のオトコには目もくれず、真摯にDEATH夫一筋に尽くせば、ひょっとしたら彼のハートを射止めることも可能かもしれません。ですが、ハーレムの夢を捨てるなんて、真性××野郎には所詮無理な注文。私的にはこのあたりがDEATH白らぶらぶEDへのネックとなっています。


そして、ワタシは筋金入りのラクDEATH信奉者(死)。DEATH夫×白鳳を妄想した場合、フツーのハッピーエンドではなく、愛人やら浮気やらの享楽的なキーワードが浮かぶのは否めません。他のお相手と異なり、DEATH夫の貞操観念は白鳳さんと大差なく、マスターもDEATH夫が他者と寝たところで、機嫌を損ねたりしないはず。つまり、白鳳さんが浮気するには、最適な環境なのです。DEATH夫を口説き落として、その気にさせるのは白鳳さんの腕次第。頑張って、更に好感度をアップさせれば、彼の首を縦に振らせることも夢ではありません。初っ端の恐怖心さえ克服すれば、DEATH夫は世慣れていないから、やり方次第ではあっけなく騙くらかせます。DEATH夫とて、マスターにあしらわれるより、白鳳さん相手に主導権を取る方がある意味、本望でしょう。ただし、本命のオトコによっては、たちまち破局を迎えかねない諸刃の剣。セレスト〜白鳳さんにはぐらかされそう。おやびん〜白鳳さんに言い負かされそう。神風〜白鳳さんにゴネられて負けそう。・・・・あれ、結局、皆、収まっちゃうのか(笑)。


DEATH夫本人は独占欲が薄いので、仮におやびんたちに怒鳴り込まれても、相手がなぜ怒っているか分からないと思います。けれども、白鳳さんが正式なパートナーになったら、他者との遊びは絶対許しません。いわゆるやきもちではなく、プライドの高さゆえの縛りです。また、ワガママで包容力の欠片もないので、白鳳さんの甘えをこれっぽちも受け容れてくれません。もし、彼を伴侶に選ぶとしたら、白鳳さんの方がいろいろ我慢を強いられることになりそうです。これらの要素を考え合わせると、やはりDEATH夫は愛人向きと言わざるを得ませんね〜。マスターにたっぷり仕込まれているので、閨でもきっと満足すること請け合い。他カプみたいな堅実で平穏な(と言い切れない部分もありますが)日常ではなく、ちょっと危うい雰囲気を味わうには持ってこいの相手でしょう。


↑では愛人向きと結論付けましたが、実のところ、白鳳さんとDEATH夫が共暮らしをしたら、大小の諍いはあっても、それなりに上手くやって行く気がします(をい)。当然、白鳳さんの方が大人になり、忍耐や譲歩をせねばなりません。でも、彼を大切に感じていれば、多少の妥協は苦にならないし、白鳳さんの我慢に免じて、DEATH夫もたまには折れてくれるでしょう。この組み合わせだけは、白鳳さんの世話焼きが必須ですけど、案外、面倒見の良いところもあるし、お調子者の成長のためにはかえってプラスに作用しそうです。DEATH夫は後に悪魔界へ帰還しますが、白鳳さんや仲間との縁は切れないので、ふたりの関係がどう展開するか、先々予断を許しません。しかし、いかに収束しようと、DEATH夫は白鳳さんを一生見守り、天寿を全うした暁には、他の悪魔連中から魂を護って、地獄まで送り届けてくれます。人間界での様々な出来事は、たとえ代替わりしてもDEATH夫の脳裏に深く刻み込まれ、いずれ白鳳さんが転生した時は、必ず巡り逢うに相違ありません。

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