*遺跡3*
除草剤の材料を注入するためには、男の子モンスター”お医者さん”の注射器が必要です。ところが、せっかく戦闘に勝ち、注射器を入手する段階になって、またもやヘーゼルとグレートが邪魔に入ります。自分たちでは勝てないと見て、金魚使いに応援を頼む姑息さが実にgoodです。でも、ヘーゼルにはまともな攻撃技はないと、信じ込んでいただけに、初バトルでいきなり雷撃をかまされた時はショックだったなあ(笑)。現段階では苦戦必至だったカナンとセレストを救ったのは、王レベ界に咲く艶やかな大輪の薔薇、別名真性××野郎の白鳳さんでしたv華麗なる鞭さばきで、瞬く間に金魚使いをゲット。野性の男の子モンスターは弱らせないと捕獲できないはずなのに、いきなりとっ捕まえているあたり、さすが一流のハンターです。ここで弱らせなくても、磨き抜かれたえろテクだけで、いくらでも相手の体力を削れるから、ノープロブレムなんでしょう(をい)。
オトコ漁り(違う)が天職の白鳳さんが、きゃんきゃん党の理念に賛同するわけもなく、両者は一触即発状態になりました。しかし、盗賊団と最弱を争う連中に、白鳳さんが出るまでもありません。白鳳さんの後ろから、さり気なく登場する神風。1.5の子分叩きの時も思ったのですが、白鳳さんに同行する男の子モンスターたちは、いったいどこに控えているのでしょう。忍者よろしく闇に潜んでいるのかしらん。オーディンには少し、いや、かなり困難そうだけど(笑)。互いに背を預けるふたりに激萌え〜v白鳳さんの方が長身に見えるのは、間違いなく角度か地面の段差のせいです(いい加減現実を見ろや)。ヘーゼルの説得の後、神風がどう答えるかあれこれ妄想して、マジでどきどきしてました。すぐにクリックする度胸が出ずに、一旦席を離れ、数回深呼吸までしたさ、てへ(あほ)。結局、「・・・・・光の矢」の一言だけでしたが、100の言葉より1の態度で示すのも、神風らしくていいかもしれまてん。いや、本当は「白鳳さまのお心のままに動くのが私の務めです」とか、「私は自らの意思で白鳳さまにお仕えしています」とか、「白鳳さまは私の生きる全てです」とか言って欲しかったんだけどさあ(夢見杉)。
その後の主従との再会のやり取りは、総評でも書いたのでノーコメントですが、唯一おおっと瞠目したのは、カナンさまの「残念ながらそうはならなかったな」に、白鳳さんが「そうですね。坊ちゃん、あなたのおかげでね」と返したところ。あなたの”せい”じゃなくて、”おかげ”なんですね。真に忌々しく感じたのなら、前者の表現を使ったに違いありません。きっと、白鳳さんも今では選択の誤ちを自覚し、最悪のシナリオが回避されたことを、喜ばしく思っているのでしょう。けれども、去り際にちゃっかりお医者さんまでお持ち帰りするあたり、悪びれない&めげないですな〜。
白鳳さんが去ってから、ダンジョン内でしびれ子分を発見します。どうやらくじらの毒に当たった模様。毒を抜くためには、柔らかい土に埋めなければいけまてん。それにしても、食事のメニューがパン、みそ汁、うっぴーバーガー、プリンですか。単にあり合わせの食材を使用した感が拭えず、ほのかに哀れを誘います(;;)。おやびんや他の子分が気掛かりなので、早速カナンたちは盗賊団テントへ向かいました。そこでは、なんとおやびんが白鳳さんに襲われ・・・いやいや、手厚く看護されてました。ちっ、割とフツーでつまらんのう(をい)。初めてこの画像を目にしたとき、白鳳さん自ら毒を盛っておきながら、親切に手当てした風に見せかけ、義理堅いおやびんを騙くらまして、まんまと一発とばかり思ってたのにっ(><)!!せめて、手当てのどさくさに紛れ、服をひっぺがすくらいはして欲しかった〜(鬼)。
カナン主従が散らばった子分を拾い集める間に、白鳳さんはテント内の盗賊団を運び、柔らかい土に埋めてくれました。だけど、××以外の肉体労働を忌み嫌う(自ら言ってたし)白鳳さんが、本当に自力で作業したかどうかは怪しいものです。オーディンに皆を運ばせ、ショタキラーに穴を掘らせ、自分は最後のひと盛りの土をかけただけ。にもかかわらず、頑張って埋めたなどとほざいたのに、スーパーひとしくん(笑)。もっとも、頭の上まで埋めろと大真面目に指示したのは、絶対白鳳さんでしょう。これでは完全に埋葬です。ナタブーム盗賊団の墓を作らないため、必死に奔走するカナンさまやセレストの尽力を、まるっきり無にするあほん振り。いかに偽悪的に振る舞ったところで、こんなおまぬけに国家転覆が出来るわけありまてん(力説)。
治癒能力を持つ謎の青年(正体バレバレ?)エルダーの力も借り、おやびんと子分たちは無事生還します。ここぞとばかり、セレストに謝礼を要求する白鳳さん。鞭でセレストを捕獲し、誠意を見せろと迫ります。セレスト、どうしておやびんを当てにするですか。すでにおやびんは白鳳さんの慰み者決定ですか。まあ、極めて妥当な判断だけどさあ(ひでえ)。さあ、いよいよ真性××者の真骨頂発揮!と期待したものの、カナンさまがセレストには決まった相手がいると告げた途端、あっさり引き下がってしまいます。ええっ、白鳳さん、キャラ違ってまてんか?恋人がいると聞けば、いっそうムダなやる気を出すはずです。おやびんから借りを返してもらい、なおかつセレストにも謝礼を求めてこそ白鳳さんでしょ〜(>冊<)!!妙に潔い引き際にめっさ違和感。なぜかBLオフのやり取りの方が、らしかったのも不思議です(”そういう人ほど燃えるんですが・・・”とか)。やっぱ、白鳳さんならこれくらいふてぶてしく対応して下さいませv
「実は、僕とセレストはらぶらぶなんだ」
「は・・・!?」
耳に飛び込んだ言葉の意味が、セレストには一瞬理解できなかった。白鳳に身体で謝礼しろと迫られ、苦し紛れにパートナーは助け合うものだと絶叫した。恐らく、従者が蜘蛛の糸に絡め取られる様を見かね、カナンが助け船を出してくれたに相違ない。けれども、その打開策はあまりにも過激、かつ突拍子もないものだった。
「はい?」
軽く小首を傾げた白鳳が、聞き返すごとく声を漏らした。所詮ハッタリなのだ。怯んだら負けだ。カナンは白皙の美貌を真っ正面から見据えると、力強く言い切った。
「セレストは僕とらぶらぶなので、解放してやれ」
「か、カナン様、なんというっ」
なおも××関係を主張する主君に、セレストは度肝を抜かれたが、残念ながら、動揺しているのは彼ひとりだった。肝心の白鳳は薄笑いを浮かべたまま、おもむろに紅唇を開いた。
「それが何か」
「聞こえなかったのか、セレストを解放しろと言ったんだ」
「捕獲した獲物を解き放つ必要はありません」
「きゅるり〜」
白鳳にとって、オトコでさえあれば、人間も男の子モンスターもさして変わらないのかもしれない。
「セレストには僕という決まった相手がいるんだぞ」
「カナン様〜」
困惑と焦燥で、いたたまれない状況ではあるものの、白鳳が諦めるまでは止むなしと、セレストは半ば黙認モードでカナンの嘘を聞き流していた。しかし、筋金入りの真性××者はそう甘くはなかった。
「恋人がいる、配偶者がいる。その程度の理由で、私が手を引くと思ったら、大間違いですよ」
尖った顎を突き出し、堂々と宣言すると、白鳳は艶やかに笑った。
「むっ」
「あああああ。。」
ほのかに予想しないでもなかったが、解放をきっぱり拒否され、セレストは力なく肩を落とした。白鳳がごく常識的な感覚の持ち主なら、最初から苦労はない。
「すぐに尻尾を振るオトコには、何の魅力も感じませんね。嫌がる獲物を手練手管で落とす過程が楽しいんじゃないですか」
「お、落ちませんよ、私は」
「いいえ、必ず落としてみせます」
「うわわっ」
セレストに絡む触手の締め付けが一段ときつくなった。先細りの指が顎の辺りを這い回る。
「諸行無常の喩え通り、永久に不変なものは皆無です。人の心だって時と共に移ろいます。色恋に早い者勝ちなど当てはまりませんよ。結婚した後ですら、離婚や不倫が存在するのがいい証拠でしょう」
「なるほど・・・それもそうだな」
「わ〜〜〜〜っ、カナン様、逆に説得されてどうするんですかっ」
「だが、白鳳の意見も一利あるぞ」
基本的に第三者な要素を差し引いても、カナンは悲しいくらい身贔屓なしで公平だった。王家の人間としては理想的だが、今だけは全面的に従者寄りでいて欲しい。ほんのちょっぴりそう思ってしまった己を、セレストは恥じた。
「ふふ、坊ちゃん、しばらく会わないうちに成長しましたねえ。では、セレストをいただいてまいります」
「きゅるり〜」
「ちょっ、ちょっと・・・そんなっ、白鳳さんっ」
いつの間にお持ち帰りされることになったのだろう。無論、セレストは拘束されつつも、全身で抵抗の意を示した。従者兼パートナーの危機を見過ごすカナンではない。間髪を容れず、紅いチャイナ服の眼前に、ずいと歩み出た。
「セレストは僕の大事なパートナーだ。勝手に連れて行かれては困る」
障害をやり甲斐に変換し、かえって執心を募らせる白鳳だ。下手な刺激を与えると、逆効果になりかねないと悟り、どうやら恋人作戦は断念したらしい。もっとも、白鳳からすれば、恋人だろうがパートナーだろうが、大勢に影響はない。ただ、狙ったターゲットを速やかに奪い取るだけだ。
「貴重な探索の時間を費やしたんですよ。感謝の気持ちを形にしろと求めるのは、当然の権利です」
「きゅるり〜」
「正直、お前の協力はありがたかったが、元はと言えば、ナタブームたちを解毒するためにしたことだ。ここはナタブームから礼を貰うのが、筋なんじゃないか」
「もちろん、後ほど親分さんにも身体で返礼して貰います」
「で、でしたら、ナタブームさんを追い掛けた方が」
未だに拘束された状態のセレストが、傍らの白鳳に恐る恐る言いかけた。けれども、真紅の双眸は悪戯っぽい眼差しを流すのみで、騎士に巻き付いた触手を緩める気配は微塵もなかった。
「私は自分の欲望に正直に生きる主義なんです。セレストからも親分さんからも、いただくものはきっちりいただかないと」
「う〜ん、金魚使いにとどまらず、お医者さんまで手に入れただけだけのことはある」
きゃんきゃん党も交えてのどさくさに紛れ、カナンたちが捕らえた男の子モンスターまで連れ去った手腕&図々しさにはあっけに取られたものだ。だが、呆れている暇はない。この攻防に被れたら最後、お持ち帰り必至ではないか。セレストは気力を奮い立たせ、腹の底から声を絞り出した。
「に、二兎を追う者は、一兎をも得ずとの格言をご存じですか」
「それは追う者の腕が悪いだけですよ。二兎を追って、両方捕らえてこそ一流のハンターです」
「きゅるり〜。。」
言うと思った。スイの掠れ加減の鳴き声がそう告げていた。
「あー、ますます調子が出てきたな」
「そうみたいですね。。」
もはや矢折れ刀尽き、萎れるセレストをちらちら見遣りつつ、白鳳は勝ち誇った表情で先を続けた。
「そもそも、セレストがメインディッシュだとすれば、親分さんなんてグ○コのおまけですから」
さんざん蹂躙されたあげく、お菓子のおまけ扱いとは、アックスも随分な言われようである。
「良かったな、セレスト、おまけの方じゃなくて」
「全然良くないですっ」
カナンに屈託なく破顔され、青ざめた顔で絶叫するセレスト。情けない従者の姿を一瞥すると、カナンは力まず退かず、真っ直ぐに白鳳へ立ち向かった。
「お前の言い分も分かるが、命を救ったナタブームとまるっきり同じ謝礼を、セレストに要求するのは、いくら何でも欲張りすぎだぞ」
「まあ、確かに」
「きゅるり〜」
さすがに白鳳もあわよくば・・・を狙った自覚はあるようだ。この機を逃さず、カナンは取っておきの折衷案を持ちかけた。
「取りあえず、今日のところは唇だけで妥協しろ」
「キスひとつですかあ」
「うわあああっ、カナン様っ、何をおっしゃるんですか〜っ!!」
カナンが提示した条件に、セレストは驚愕した。が、従者の衝撃も嘆きも無視して、交渉は淡々と続けられた。
「これから、僕たちもナタブームのように、遺跡内で命の危険に晒されるかもしれない。万が一、そこでお前の力を借りる羽目になったら、セレストのひとりやふたり、いつでもくれてやる」
言葉とは裏腹に、パートナー同士、力を合わせ、意地でもそんな事態には陥るものかと、少年の青い瞳が訴えている。背格好や性格は違っても、スイが無事だったら、ちょうど彼くらいの年頃だ。ふと思い当たると、白鳳はこれ以上無理難題を吹っかける気になれなかった。
「・・・・・分かりました。坊ちゃんの意気に免じて、今回はキスで我慢しておきましょう」
「おお、そうか」
「遺跡探索を続行する限り、いくらでも機会はあるし、最大の望みがすぐ叶うのも面白みに欠けますから」
「きゅるり〜っ」
兄自らの悪巧みで、セレストを窮地に追い込むことだけはやめてくれと、スイは心の底から願った。
「お待ちください、カナン様っ。これじゃあ、全然解決してないじゃないですか」
白鳳とカナンの間では話はまとまったものの、当事者たるセレストの意思はこれっぽちも反映されていない。セレストが慌てふためくのも無理からぬことだ。しかし、カナンは従者の異議にいたく不満げな面持ちで、セレストを見据えた。
「僕のおかげでお持ち帰りを免れたんだ。お婿に行けない身体にされるナタブームに比べれば、遙かにマシじゃないか」
「マシとかそういう問題じゃありませんっ」
「いい年した男がいつまでも往生際が悪いぞ。だいたい、白鳳とのキスは初めてでもないくせに」
「うっ」
酒場の前での出来事を指摘されると、返す言葉もない。セレストの沈黙に乗じて、白鳳が再びしなやかな肢体を寄せてきた。白金の糸がさわさわと頬を掠める。
「うふふふ、久々のキスはどんな味がするか、楽しみですねえv」
「きゅるり〜。。」
「は、白鳳さんっ、か、勘弁して下さ〜〜〜いっ、うわ〜〜〜〜〜っ!!」
「僕の役目は十分果たした。うむ、やはりパートナーはこうでなくてはな」
やるべきことはやった。カナンの顔にはうっすら達成感さえ漂っている。もう二度と白鳳を制止するつもりはなかろう。万事休す。絶望に打ちひしがれたセレストの震える唇に、白鳳の悩ましいそれが容赦なく重ねられた。
おなじみ閑話休題(;^^)ヘ..盗賊団からくじらを入手し、都市長邸へ戻ると、花壇のカブトトリが花を付けたというので、すぐ摘みに行きます。ところが、そこには迷惑オヤジのヘルムトさんが待ち構えていました。遺跡を沈められては研究に支障が出ると、今までもネコ系呪いを悪用して、さんざっぱら妨害してくれたけど、ついに直接対決です。”すごく悪い人というわけでもないが、少々間の抜けたところがあって迷惑”とのヘルムトさん評・・・まんま白鳳さんに当てはまるんですけど。あ、でも、白鳳さんは少々じゃなく、すっご〜くおまぬけだから違うか(笑)。きゃんきゃん党より頭が回る分、厄介なヘルムトさん。むらさき爆発茸で皆を脅す過激な策に出ましたが、植物に詳しいローウェルさんが偽物だと見抜いたおかげで、どうにか事なきを得ました。それにしても、ローウェルさんのオヤジへの叱責、”やっと花開いた植物に、そうまでされなくてはならないどんな理由や罪が”とか、”自分の都合だけで、罪もない植物を踏みにじった”とか、白鳳さんの事情が判明した今(植物ちゃうけど)、結構ぐっさり来るのでしゅが。。
御用になっても、ヘルムトさんにはまるっきり反省の色が見られまてん(この辺も誰かさんに激似^^;;)。それどころか、強引に遺跡調査を認めさせ、ちゃっかりパーティーへ加わることになりました。この先、邪魔され続けるよりはまだマシと、皆も渋々承知します。だけど、せっかく同行するのなら、本物のむらさき爆裂茸や胡散臭い罠を駆使して、一緒に戦ってくれたら良かったのに。もちろん、エリック顔負けのきっつ〜い誤爆つきで(笑)。さて、一方、白鳳さんはおやびんに借りを返してもらうべく、薬を使って身体の自由を奪います。お医者さんって、白鳳さんのオトコ漁りを円滑にするのに、実に重宝する能力の持ち主ですねえ。ついにおやびんも白鳳さん色に染め上げられてしまうのか、と思いきや・・・なんか未遂に終わってるんですけど。真性××者ともあろう者が、あそこまでお膳立てして未遂ですか(ノ`_')ノ
~┻━┻!?野外だろうが、昼間だろうが、誰が見てようが、本能のままヤりまくらなきゃ白鳳さんじゃないよう!!どうも、今作、白鳳さんらしからぬ言動がやたら目について、ワタシはがっかりでしゅ、すんすん(;;)。
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