時間が経つのは早いもので、もう年の瀬。司令とカヲルちゃんの結婚から、すでに半年余りの日々が流れています。司令は相変わらず新婚ボケを引き摺っており、冬のボーナスも一銭残らずカヲルちゃんに搾取されました。カヲルちゃんはお料理教室に通った甲斐あって、ちょっとはまともな食事が作れるようになりましたが、まだまだ一人前の主婦には程遠い有り様です。


穏やかな日曜の昼下がりに、今年一年の出来事を振り返ってみる司令とカヲルちゃん。出会い、バレンタインデー、婚前旅行、結婚式、初めての夫婦ゲンカ・・・・・etc。何もかも昨日のことのように鮮明に覚えています。本当に短い間にいろいろなことがありました。でも、今こうして一緒にいられるだけで二人はシアワセです。好きなひとと同じ空気を吸い、同じものを食べ、夜はひとつ寝所で眠り、ただ穏やかに過ぎていく毎日。平凡ですが、こんな確かなシアワセがあるでしょうか。特殊な出生、特殊な立場の彼らだからこそ、”普通”ということの大切さは誰よりも身にしみて分かっているのです。


あまりにシアワセなので、能天気なカヲルちゃんでもときどき不安になってしまうこともあります。だけど、そんなときには必ず司令がさりげなく支えてくれます。そして、司令がブルーな日には、カヲルちゃんが明るく励ましてその沈んだ心を和ませるのです。ずっと一人きりで生きてきた彼らが、初めて見つけた自分だけの気の置けない居場所。いつまでもお互いを失うことなく、今の小さなシアワセをずっと守って行きたい。ささやかだけど、それこそがふたりの一番の願いです(#^.^#)。

今年は今までで一番シアワセな年だったよ。来年ももっとシアワセになろうね(#^.^#)。

+カヲルちゃんの独白+

今年は僕にとって大きな転機になる年だった。まさか、十五でお嫁に行くことになるなんて夢にも思わなかったよ。ふふ、だけど念願のウェディングドレスも着れたし、ゴンドラにも乗れたし、今、思い出しても結婚式は楽しかったな。まだまだ主婦の仕事には慣れないけれど、僕が一所懸命やったのに失敗しちゃったときは司令は決して怒らないんだ。さすがにリリンが出来てるよね。まあ、それだけ僕にベタ惚れだってことなんだけどさ( ̄^ ̄)。


それにしても、司令とは本当に運命の出会いだったなあ。よくよく考えてみれば、アダムの心を持つ僕と、アダムの身体を持つ司令が惹かれ合わないはずがないよね。初めてゼーレのジジイたちに感謝する気になったよ。だって、あいつらが僕をネルフに派遣してくれなかったら、司令とは永久に会えないままだったんだから。まだ幼い頃からあれこれ仕込まれたことも、全ては司令との間で役立てるためのものだったと思えば、全く腹も立たないね。

+碇司令の独白+

第二の青春か・・・・・・・・・・(/////)。

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