結婚前も結婚後もあらゆる面でぐうたら振りばかりが目立っていたカヲルちゃんですが、知り合ってから2度目の司令の誕生日を前に、とうとう心を入れ替えて本格的な手作りプレゼントの作成に乗り出しました。もともと器用なカヲルちゃんはやる気になりさえすれば、かなりの底力を発揮します。これまでは惨憺たる腕前だったお裁縫も、料理教室の友達のヒカリちゃんやマナちゃんの教えを受けてめきめき上達。なんと手縫いで洋服が作れるほどの技術を身につけました。そんなカヲルちゃんが少しだけ寝る間も食べる間も惜しんで制作しているのは、現在のお昼寝シアターのヒーロー、イカリマンのコスチューム。それは見る者に別の意味での衝撃を与えずにはいられないショッキングピンクのもっこりタイツという出で立ちで、はっきり言ってイロモノ一直線の衣装です。けれども、カヲルちゃんのリリンばなれしたおセンスでは、この服を颯爽と着こなした司令の姿こそ至上の美、究極のカッコ良さの象徴だと確信しているのです。


原型がほとんど出来あがった段階で、カヲルちゃんはサイズ合わせのために司令に声をかけ、衣装の一部を合わせてみました。もちろん当日に司令をびっくりさせて喜んでもらうのが目的なので、核心に迫る部分は披露しません。しかし、その破壊的とも言えるド派手な色合いに、司令の胸の中では不安がむくむくと膨らんでいきました。愛妻の手作りの贈り物が待つ誕生日・・・・・本当だったら嬉しさ一杯で心待ちにする日のはずなのに、なぜかその時を迎えるのが躊躇われる司令です(^^;;)。

仮縫いの段階でマントの長さを合わせてみるカヲルちゃん。期待半分不安十ニ分のゲンドウさん(^^;;)。

+カヲルちゃんの独白+

ついに今月は司令のお誕生日がやって来る。僕も一念発起して自力でプレゼントを作成しようと考えた。美味しいご馳走っていうセンも捨て難かったんだけど、しょせん食料は食べちゃえば終わり。それじゃちょっと寂しいよね。どうせならいつまでも形として残るものがいいなあ。そこで、ぼくは司令のために、最近の夢の中でのお気に入り、正義のヒーローイカリマンのコスチュームをこしらえることに決めたんだ。ピンクを基調にした華やいだ雰囲気はまさに誂えたように司令にピッタリだよねえ(><)!!


今年の誕生日の贈り物は初挑戦の手縫いの服だって教えてあげたら、司令はすご〜く喜んでくれた。いつもは僕に必要最低限のことだけすればいいと言ってくれているけど、本音はやっぱり心のこもった手作りのものが欲しいんだね。しかも、普通では決してお目に掛かれないイカしたデザインの衣装だもん。今日、サイズ合わせのために少しだけ縫いかけの服を披露したら、司令はあまりの感激のため、言葉もでなかったみたいだ。ああ〜、このコスチュームを身に纏った司令の勇姿が目に浮かぶようだよ。早く当日にならないかなあ。もちろんネルフ中の皆に見せびらかさなくっちゃね(^o^)。ふふふふふ。

+碇司令の独白+

いったいあのピンク尽くしの布は何なんだ・・・・・・・・・(ーー;;)?

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