あの事件(^^;;)の後、司令は即刻カヲルちゃんを料理教室に入学させました。掃除、洗濯はまだしも、食べることは生きていく上での基本。いつまでもカヲルちゃんを無能のまま放っておくわけにはいきません。カヲルちゃんもさすがに反省しているようで、素直に司令の言うことに従いました。
カヲルちゃんが通うのは1年コースの基本科。和風料理中心に基礎からみっちり家庭の味を教えてくれるコースです。第一回目はお米の研ぎ方やお釜でのご飯の炊き方に加えて、煮干でのだしの取り方まで習いました。元々好奇心の強いカヲルちゃんは、初めてのことに対する不安よりも未知のいろいろを楽しむ気持ちの方が強く、多少失敗しながらも楽しく時間を過ごしました。
さあ、さっそく復習を兼ねて夕食作りです。火加減も蒸らし時間もカンペキ。ふっくらと美味しそうにご飯が炊きあがりました。カヲルちゃんはすっかり有頂天。帰宅した司令の前に山盛りのご飯をよそったどんぶりをでんと置きました。早くも効果てきめんとほくそえむ司令でしたが、いつまでたってもおかずが運ばれてくる様子がありません。イヤな予感に襲われながらも、司令は勇気を振り絞って「今日の献立は何だ?」と尋ねてみました。
「あ〜っ、ご飯のことで頭が一杯で、おかず作るの忘れちゃったあ〜(><)。」素っ頓狂なカヲルちゃんの叫び声に、身体中の力が抜けて行く司令。それでも、この前の悪夢を思えば、ご飯だけでもきちんと炊けたのは大進歩です。司令は苦笑いしながら、カヲルちゃんと一緒に残りの料理をこしらえました。カヲルちゃんの一人前の主婦への道はまだまだ遥か彼方・・・・・・・・・(^^;;)。
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