平成16年3月1日(月)第12号発行
発行所:いーずら大町特産館
〒398-0002 長野県大町市大字大町3300-1
TEL0261-23-7511
大町から楽しい話題、素敵な画像、耳寄りなニュースをお届けします!

寒さから着物を更に重ねて着る「衣更着(きさらぎ)」に由来する二月・如月から、草木が「いや生う」時を迎えるという三月・弥生へ時は移り、晴れた朝に聞こえる小鳥のさえずり、庭先の雪柳の芽吹きにも、そっと春の訪れを感じます。
北アルプスの山並みの白さも、日ごとにやさしい表情へ移り変わります。
お酒の仕込みもそろそろ終盤です。

 お酒に因んだお話から・・・

いーずらのロゴ入りのきき猪口
真っ白なお猪口の中をのぞくと、青色の蛇の目模様が見える器をご存知ですか?
これは、きき猪口といって、お猪口の内側の底が右の写真のようになっているものです。
きき酒をする際に、お酒の透明度や色沢(しきたく・・・いろつや)を見るのに最適だそうです。


宇平のきき猪口
国税庁が鑑評会のきき酒用として公式に使用しているのが、宇平印のきき猪口です。
内側の蛇の目は、一つ一つが手書きで描かれていて、その青が明るく美しいのが特徴です。
容量はちょうど一合入ります。
表面は、凛としたお酒にふさわしい透明感のある白色です。

底に印された宇平の銘


クリックするとそれぞれの蔵元の酒造りの様子などご覧になれます
         
厳しい冬を過ぎて、酒蔵で春の息吹にゆっくりとめざめるお酒「あらばしり」。
安曇野契約栽培・美山錦を原料米として、1本の仕込から季節貯蔵の違いにより、四季折々の味わいを楽しめる特別純米酒のみずみずしい春の生酒です。 
そして、夏の生酒「雪中埋蔵」は、今、山麓の雪原深く、静かに眠り熟成の時を重ねています。
2月末、北安醸造大國の蔵ではもろみを入れた酒袋を、槽・「ふね」とよばれる箱(酒槽:さかぶね)の中に積み重ね、自然に清酒を搾り出す、昔ながらの伝統の手法で大吟醸のしぼりが行われました。

もろみ
今年も限定酒「蔵生地」の季節がやってきました。
凛冽な信濃大町の冬。 1月に時を得て仕込み、寒造りをした、杜氏渾身のまさに「旬」の日本酒です。 
蔵:大吟醸
生:純米吟醸
地:特別本醸造
今年は酒の出来も良く、ダイナミックなしぼりたて生原酒をお楽しみいただけます。
北安醸造・大國の昔ながらの吟醸しぼりの様子です。

もろみを布袋に詰めます。

もろみを入れた酒袋をふねの中に積み重ねると、自然に清酒が流れ出てきます

昔ながらの搾りの酒を利き酒・・・
2月には、大町では雪まつり、飴市そして広島市で開催された電気ねふるさとじまん市に出展しました。
また、蔵元三社の協力イベント「地酒と料理で遊ぼう会」も盛況でした。
それぞれのイベントの模様をお楽しみください。
2月7日 2004おおまち雪まつり 雪の祭典

お酒の振る舞い
いーずら汁、甘酒も・・・

雪降る夜の武将姿も楽じゃない・・・

冬の夜空に轟く和太鼓
心に響きが伝わりました
2月11日 おおまち飴市

いーずら汁・甘酒に長い列

大きなかまくらで楽しそう

てるてる坊主も人気者
2月13日 地酒と料理で遊ぼう会

お客様をお出迎えの蔵元

 梅の小枝をあしらい、お料理とお酒の説明が丁寧に書かれた冊子も添えてありました

酒米美山錦がゆと取り廻し鉢
美山錦・・・美しい山の頂の雪のような心白がある長野県産の酒造好適米

大岩魚の活造り
岩魚(イワナ)は渓流の岩の間に住むので岩魚と言うそうです

信州ならではの馬刺し

大町の味を生かした酒肴

きき酒師呼称資格をもつ
金蘭黒部の川原さんとお客様

乾杯は大町出身の鈴木さん
故郷を遠く離れていても、いつも大町を大切にに想う素敵な女性です

心のこもったおもてなし
蔵元の皆さん

ウシュベクの演奏にあわせてフラワーアレンジをする浜さん
ウシュベクとは命の水・・・お酒のこと・・・エスプリを感じる素敵な音楽でした

お酒の話を聞きながら味わう楽しみは格別
会場にそろった金蘭黒部・白馬錦・北安大國蔵元三社の36種類のお酒。 
ここでしか味わえないおいしさもありました。
無濾過生原酒三年貯蔵の大吟醸、試験的に醸造した昔ながらのお酒など
さまざまな味わいを嗜みながら・・・

蔵元提供のプレゼント抽選会

ビュッフェには黒部観光ホテル料理長の丹精込めたお料理

浜さんがアレンジした花束を射止めた伝刀さん

おいしいお酒で幸せそう
黒部観光ホテルで開かれた、昨年に続いて2回目の「地酒と料理で遊ぼう会」。
普段はあまりお話をする機会のない蔵の中の方々にお酒造りのお話、味わい方など伺いながら、とても楽しい夜でした。
お料理に舌鼓を打ち、お酒の味の深さにときめき、フラワーアレンジメントの巧みさに惹かれ、ウシュベクの音楽に心和ませ、いろいろな方々とのお話を楽しみながら・・・
和服やドレスもちょっとだけおしゃれをして出かけた遊ぼう会・・・来年もよろしく!

きき酒師とソムリエの二つの資格を持つゲストの石田さんを囲んで・・・お酒の飲み方いろいろ教えていただきました
2月19日〜23日 電気のふるさとじまん市 広島
北海道から沖縄までじまんの名産・特産品を集めて、福屋広島駅前店で5日間にわたって開催された「電気のふるさとじまん市・広島」。 長野県からは、長野市、大桑村そして大町市が参加しました。
大町ブースの人気はやはりこの時季ならではの、しぼりたての新酒をはじめとする生酒。 みずみずしい味わいは、酒どころ広島でも好評でした。 山のふきみそ無添加味噌紅花いんげん蒸し羊羹リンゴジュースなども好評でした。
お客様とのお話や、出展されているさまざまな地域のおいしいもの、工夫を凝らしら食材などにふれて、またひとつ元気と考える材料をいただいた5日間でした。
 「じまん市」の会場にいらした長野市出身のお客様から「ひとつ隣の横川(よこがわ)という街で、中野市出身の方が玉寿司というお寿司屋さんをやっていて、長野県の人が訪れるとたいへん喜んで迎えてくれる」というお話を伺いました。 3日目の仕事を終えて訪れたそのお店は、こじんまりとした、とても温かい雰囲気のお寿司屋さんでした。 太刀魚くらげなど地場のお魚のおいしかったこと・・・お酒は蛇の目のきき猪口で・・・何よりもご主人の玉木さんと奥様のお料理とお人柄・・・食の合間を見てカウンター越しに出てきたのは、長野仕込の野沢菜いなご、醤油だれをそえたやしょうまなど、信州を遠く離れても育った郷土の味を生かしながらのお仕事振りに熱い心を感じました。 お店で出会った諏訪出身の広島交響楽団のチェリストの伊藤哲次さんも加わって、広島で信州をひととき語り合った心和む夜でした。
おみやげにいただいた湯呑
 ポケットパークの向こうに瀟洒な展望ドームが・・・。
 これはナント、老舗旅館のシンボルなのです。 大正12(1918)年の大町地震のあと再建されたと聞きますので、80年以上の歴史を刻んでいます。 
 おおまち散歩AやFでもふれましたけれど、大町の伝統的な町屋は切妻屋根に小板ぶきで背が低かったので、きっとこのドームはその高さと風情から、おそろしく目立っていたことでしょう。
 今は「ビルに埋もれて・・・」はちょっと大げさながら、町並みと北アルプスを殿様気分で見渡すにはツライ状況におかれています。
1月から3月は市内学校展の開催です

市内学校展
は今年で4年目を迎えます。
市内の小・中・高等学校の児童・生徒たちの絵画・書道・技術家庭科などの作品展です。日頃の活動から生まれる個性豊かな作品の数々を是非ご覧ください。
1月15日(木)〜20日(火):大町北高校
・・・書道優秀作、点描、切り絵
1月22日(木)〜27日(火):大町東小学校
・・・全校児童の絵画、立体作品など
1月29日(木)〜2月3日(火):第一中学校
・・・全校生徒の美術作品
2月5日(木)〜10日(火):大町北小学校
・・・2・4・6学年の絵画
2月13日(金)〜19日(木):大町南小学校
・・・全校児童の図工、書道など
2月21日(土)〜27日(金):仁科台中学校
・・・全校生徒の美術、技術、家庭科の作品
3月2日(火)〜8日(月):大町西小学校
・・・図工作品、総合的学習、習字
3月13日(金)〜18日(木):大町高校
・・・油彩、水彩、陶芸、書道など
[ 開館時間10時〜17時45分(最終日は16時まで)入場無料 ]
かわら版バックナンバー
トップページへもどる