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特産館から、国道沿いに山並みを仰ぎながら北に向かって7kmほど車を走らせ、木崎湖トンネルを抜けると、湖水のほとりに大糸線の稲尾駅があります。
その東側に思わず立ち寄りたくなるような佇まい・・・北ヤマト園です。 |
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傘木知子さんが、ブルーベリーの木を育て始めたのは、昭和52年頃。 初めは、栽培した果実を収穫して出荷したり、ブルーベリー摘みのお客様を迎えたりしていました。 そして、昭和60年頃から、実った果実でジャムづくりを始めたそうです。
傘木さんがジャムづくりにかける想いはただひとつ・・・「食の安全を心がけ、一番おいしい時期の果実とお砂糖で丁寧につくる本物の味、摘みたての味」とのことです。
いただいてみると、ほのかな甘みの爽やかな果実の香りが、口の中に広がります。 |
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最初はブルーベリーだけだった傘木さんのジャムづくりでしたが、そのおいしさに惹かれたお客様からも、「他の果物のジャムは・・・」という希望もあって、地場産、県内産のおいしい果実を使ったジャムづくりが始まったとのことでした。
そして、大町産のりんご、あんずの里・更埴の杏、自家栽培のルバーブ、契約栽培のプルーンと、果実たちのささやきが聞こえてきそうな手作りの味が広がってきました。 |
5月下旬 ブルーベリーの花 |
6月下旬 ブルーベリーの実 |
色づきはじめたブルーベリー |
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もともと住んでいた古民家を改装したという家の軒先から、引き戸を開けて中に入ると、何ともいえない風格のある力強さとやさしさがあふれる空間でした。 |
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お店に立つ傘木知子さん |
壁の白と鳶色に輝く太い梁のコントラスト、焼物に生けてある楚楚とした草花、掛けてあるタピストリーは豪快な武者絵でした。
ここでジャムをつくり、お話をしながらお客様を迎える傘木さんの姿があります。
今日、私がいただいたルバーブの砂糖煮は、その香りも酸味も、初めて口にするおいしさでした。 |
何度訪れても
心打たれる
この空間です |
傘木さんの絵手紙でお出迎え |
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今日はジャムづくりはお休みでしたが、拝見した作業をする厨房は、傘木さんの気質が伝わってくるような、手入れの行き届いた清潔感あふれる場所でした。 |
ピカピカのステンレスの大鍋 |
ビンや製品を蒸気で殺菌する機械 |
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それでは、北ヤマト園のジャムをご紹介しましょう |
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果実の新鮮さを大切にする工夫をこらして
つくられている5種類のジャム
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畑にはハスカップ(アイヌ語で枝の上になるものという意味)も栽培されていましたが、こちらははまだ自家用かもしれません・・・ |
ハスカップの実 |
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ブルーベリー
北アメリカ原産のこけもも属の低木で、古くから原住インディアンが採集していたそうです。
北ヤマト園ではハイブッシュ系の実を使っています。 アントシアニン色素が豊富で、さっぱりとした味わいが自慢のジャムは、自家栽培のブーベリーを一粒一粒丁寧に手摘みしてつくりました。 |
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りんご
北ヤマト園のりんごジャムは、なめらかでやさしい食感が特長です。 りんご本来の風味が、、かくし味のハチミツとかさなりあって、やさしい甘さのジャムになりました。 |
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あんず
4月上旬には、枝いっぱいのやわらかなピンク色の花が美しい杏は、中国を起源の地とするバラ科の植物です。 6月下旬から7月上旬に熟した果実は、ビタミンCやクエン酸を多く含みます。 さわやかな芳香がそのままいかされたジャムに仕上がりました。 |
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プルーン
澄んだ空気と清らかな土壌、太陽の陽射しをいっぱいあびた大町育ちのプルーン。
白い花はあまりみる機会がありませんが、 ラグピーボールのような形はおなじみです。セイヨウスモモの一種で、栄養価も高く、繊維やミネラルも多く、ほど良い甘みと酸味の赤紫色のコクのあるジャムです。
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ルバーブ
原産地はシベリヤ南部とされ、紀元前からギリシャ、ローマで薬用、食用として栽培されたと伝えられるタデ科の食用大黄です。
コハク酸を含み、独特の酸味と香気が特長の貴重なジャムです。
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ブルーベリー畑で |
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傘木さん一家の自然に向き合う暮らしぶりの中には、心やすらぐ懐かしい風景がたくさんありました。 |
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北ヤマト園 ブルーベリージャムづくり体験 ご案内 |
北ヤマト園では、「ブルーベリージャムづくり体験」を通年行なっています。
ご希望の方は、事前にお問合せ願います。
ジャムづくりの所要時間は30分程度です。
一家族を目安として、ブルーベリー1kg、砂糖500g、保存ビン(200cc)5本、クラッカー12枚の
材料費を含む費用は5000円です。
衣服を汚してしまう場合がございますので、ご心配な方はエプロンのご用意をお願い致します。
ブルーベリー収穫は含まれておりません。
収穫体験につきましては、お受けできない時期もございますので、別途ご相談くださいませ。
北ヤマト園:0261−22−0625
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