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初夏号
第38号 平成20年5月30日発行


Aの3

大町駅前派出所のはす向かいに、大町ライオンズクラブが昭和61年に贈呈した、こんな碑があります。

山を想へば人恋し  人を想へば山恋し

何も知らない人は、この文言に首をかしげることでしょう。

おおまち散歩 その@の12 (いーずらかわら版第13号)で少し紹介し、第34号の巻頭にもございますように、
百瀬慎太郎は明治のおわりから昭和前期にかけて、
自らも山に登り、旅館「対山館」(現在の塩の道博物館西隣り)のあるじ、
篭川左岸の大沢小屋や針ノ木小屋の経営者として、いわば献身的に登山者の世話をした、
大町の山岳文化の大立役者でございます。

でも、このお方は「山一徹」ではなく、たいへんな教養人、文化人だたそうです。
でもでも、お堅い御仁ではなく、和歌も小唄も酒もたしなむ「通人」、と言うか鄙には稀有な「粋人」だったとの風評を耳にしています。
・・・性格は短気で寂しがり屋だったとも。

それはそうと、7・5・5・7の24文字のこの文言はいったい何なのでしょう。

「山を想へば」ということは、この人は大好きな概念上の総体としての「山」にいない状況、
または、「親しい人と登った特定の山」にいない状況にあり、
「人恋し」ということは、概念上の総体としての「人間」が恋しいということより、
「特定の親しい人」がいない状況にあり寂しい、
ということで、私は大方間違いないと思います。

これが、次のくだりで反転しているということは、無限に底の知れない切なさを伝えたいのか・・・
「切り離せないとくていの山と人」への無限の懐旧を伝えたいのか・・・・
実に哲学でございます。

太平洋戦争が苛烈を極めてゆく昭和18年6月、客足も遠方の親友の往来も絶え絶えとなるなか、
この人は対山館を廃業し、通りを挟んだ目と鼻の先の寓居に引っ越しました。

「山を想へば・・・」は、そんなころによく口ずさんだ言葉だったそうです。

昭和24年に満56歳とちょっとで亡くなっていますので、後の人からみれば「晩年の心境」ということに相違ございません。

まあ、そんな見方をする地元のオヤジもいるということで、読者のご興味の埒内にとどめていただけたなら幸甚でございます。

針ノ木岳開山の第51回「慎太郎祭」は、6月1日(日)です


今、眠りから醒めて・・・6月6日発売開始
しぼりたての新鮮な生酒を
厳寒の1月末から雪原に埋めて眠らせ
5月26日に掘り起こしました。

まろやかでフレッシュな味わいの
人気の高いお酒です。

アルコール度数 14.9
日本酒度 +1
酸度 1.5
アミノ酸度 1.4
酵母 アルプス・9号
精米歩合 55%
安曇野産契約栽培美山錦100%使用

720ml  1680円
300ml   735円


加水・濾過をしていない「無濾過生原酒雪中埋蔵」もございます。
取り扱い本数に限りがございますので、ご希望の方はいーずら大町特産館まで
お早めにお問合せください。
地元大町市内のみでの限定販売: 正に「地産地消」のお酒
 生貯蔵純米酒

  信濃大町


大町市常盤清水在住
「原 信」さんが作る
完全契約栽培:酒造最適米「ひとごこち」
仕込水は居谷里の湧水
北安大国の杜氏が醸した
まさに地産地消の純米酒。

 販売は大町市内のみ
蔵出しは限定220本のみ!

大国らしい旨みが多い重めの仕上がり


アルコール度数 15度
日本酒度 −6
酸度 1.8
精米歩合 59%
大町常盤産ひとごこち100%

720ml 1200円

秋には「ひやおろし信濃大町」も
発売いたします。

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