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八重花のシラネアオイ
(エゾアオイとも呼ばれる) |
山懐にまだ残雪の見られる5月末頃、自然の恵みを少しだけいただこうと、山菜採りに分け入った山道で、薄い花びらを風にそよがせているシラネアオイを見つけたことがありました。
冷ややかな澄んだ空気と優しい陽射しの中で、大切な人に出会ったような、幸せな気持になりました。 |
よく出合う一重咲き |
白咲きのシラネアオイ |
その名は、日光の白根山に多く見られることに由来しているとのこと。美しい花びらのように見えるのは、がくの変わったもで花弁はないそうです。
紅紫色の一重、八重、白咲きのもの、いずれも気高い山の花という感じがします。
トップページの写真館から素敵なシラネアオイの大きな画像をご覧いただけます。 |
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雪渓から望む針の木岳ピーク |
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大町市と富山県立山市の県境の山「針の木岳」。佐々成政のざら越え(針の木越え)に語られる歴史をもつ山です。山の名は明治後期に登山家としてこの山に登った人たちによって名付けられたとのこと。針の木とはこの谷に繁茂するヤマハンノキ(白樺の仲間)のことだそうです。 |
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「慎太郎祭」と呼ばれ親しまれるこの山の開山祭は、毎年6月初めの日曜日に開催されます。大正15年に大沢小屋、昭和5年に針の木小屋を建てた慎太郎。かつて大町の旅館対山館に生まれ、登山家そして若山牧水門下の歌人でもあった百瀬慎太郎を想い、この山を愛する多くの人々が開山祭に訪れます。 |
爺が岳を仰ぎながら針の木雪渓マヤクボ(厩窪)沢を滑る! |
北アルプス開拓の先駆者・百瀬慎太郎の生涯 |
「山を想えば人恋し」石原きくよ著 |
いーずら大町特産館で発売中
石原さんは大町在住、信州児童文学会などに所属 |
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「板屋の春」 齋藤 清 |
大町の中心街の地割りは、通りに面した間口がとても狭くて奥に長い短冊のような形が普通です。中世に当地を支配した仁科氏はみやこの文化にあこがれ、京を模してこの町を作ったといわれています。これもそのなごりでしょうか。
そんな土地に建てられた、こんな大きくて細長い切妻屋根の家も少なくなりました。今はトタンぶきですけれど、もとはナラやクリの小板でふいて、風で飛ばされないように大きな河原の丸石を置いた屋根だったはずです。
大町在住の画家齋藤清さんの「板屋の春」の世界は、もう生で見ることはできません。 |
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板壁のある風景 |
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立山黒部アルペンルートのこの頃 |
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下の写真をクリックすると、今年の慎太郎祭の様子をご覧になれます。 |
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毎年、「慎太郎祭」に参加している横川仁さんの写真とお話いっぱいの山日記をお楽しみください。 |
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