工場全景 |
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@製粉工場は北アルプスを背景にしていて、工場の中は清潔感に溢れていました。
生産者から届いた殻つきのそばの種実は「玄そば」といい、まずこれをふるいにかけて、ゴミ取り、大小の選り分け、石抜きなどをします。精選機で表面をこすり、磨いて、唐箕(とうみ)をかけて、実の重いものだけを選別します。
精選前の玄そばは送風冷蔵で15度で保管されています |
Aきれいになった玄そばは、ふるいにかけて大きさを選別しそれぞれに皮むき機で殻を取ります。 皮むき機は実の大きさによって5種類に分かれています。
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Bシフターというふるいを何行程か通りながら(殻の取れなかった実は選別され、もう一度皮むき機に戻されます)、脱穀され、選別されていきます。
6つの部屋に分かれている、大きなふるいのシフター |
C殻を取り外したそばの実です。
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Dそば殻は枕などに使われています。
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E石臼一回転挽きによる製粉です。 風味豊かで香り高いそば粉に仕上げます。
石臼による製粉 |
現在30台の石臼式製粉機があります |
伝統の技術です |
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F製粉してふるいにかけたそば粉は、最初に粉砕される胚乳部、そして胚芽、種皮の部分の歩留まりによって、風味、色、香りなど、それぞれに特長があります。
左から更科、並粉、挽きぐるみ粉
石臼一回転挽きで製粉したそば粉、7割使用の干そば安曇野
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これはそばの種実の断面図です。外側は繊維質で分離しやすい厚い殻、その内側にたんぱく質、灰分を含む種皮、でんぷんの多い胚乳、そして、たんぱく質を含むがS字状の大きな胚芽があります。
そばはアミノ酸構成が良質で、 特に、高血圧を予防するルチンを多く含み、たんぱく質、ビタミンC・Eなどに富む栄養価の高い食物です。 |
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倉科製粉所では、県内産だけでは不足するため、北海道北部の幌加内町で上質の実入りの良いそばを契約栽培で育てています。
9月に専務の倉科誠さんが訪れた大自然の中のそば畑の風景をご紹介しましょう。
全国の半分を生産する北海道 |
倉科製粉契約栽培の看板の前で |
収穫をむかえたそば畑 |
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倉科製粉のそば粉を使っている手打ち蕎麦屋さんは、北は青森から南は鹿児島そしてニューヨークにもあるそうです。
皆さんも、倉科製粉所の新蕎麦粉で、そば打ちに挑戦してみましょう! |