それでは、どんなときに行うの?
現在、一番利用されているのは、乳房温存手術を受けたあとに、残った乳房に対して放射線をかけ、残ったがん細胞を焼いて残ったお乳に再発するのを抑えるのに使われています。
ですから、乳房温存療法というと、乳房部分切除+腋窩リンパ節郭清+放射線をあわせたものを言う場合がほとんどです。日本では、病理診断の先生が優秀な場合、手術で絶対にとりきれていると保障してくれる場合は放射線を省く施設もあります。
それから、腋窩リンパ節(わきの下のリンパ節)に転移があった場合、リンパ節に放射線をかけると再発が少ないということが分かっていますので、リンパ節にかけることもあります。
そのほか、背骨など手術が難しいけれど、1箇所しか転移が無い場合や、痛みがひどい場合などにも用いられます。
breast IC kit
監修:霞 富士雄
より抜粋