乳がんと自己検診ポスター
監修:霞 富士雄
より抜粋
まず、上半身を鏡の前にして立ちます。腕をたらして左右の乳房の形、皮膚、乳首の変化、そして左右差を比べます。
ついで、手を腰に当てさらに両手を挙上して乳房のゆがみを強くして同じような変化をみす。皮膚のささいなへこみ、ひきつれ、ふくらみなどないでしょうか?
湯船で体を暖めた後、洗い場で石鹸を体につけて反対側の手で左右の乳房を触ってみましょう。手を広げて指腹で下方より乳房をすくい上げて、異常なシコリの有無を確かめます。
湯上り後、横になって、左の乳房の下に座布団を一枚しいて、右手の人差し指から小指までをそろえて触ってみましょう。触り方のコツはきゅうきゅう強く胸の壁に押しつけるのではなく、ごく軽く移動しながら触ります。乳房に語りかける要領です。腕を体につけておいて次いで上に挙げて触ってみましょう。ある部分だけ他のところより少し硬くなってひっかかり、さらに2本の指ではさめるようでしたら異常なシコリとみてよいでしょう。
最後に、再び腕を体につけて脇の下に4本の指を入れて異常なリンパ節がないかどうか、そして乳輪部分をやや強くつまんでみながら、乳首から異常な分泌物が出ないかそうか、乳頭に湿疹様のびらんがないか、などに注意します。
自己検診を行うのは、乳腺のはれがとれる生理が終わって1週間後くらいが最適ですが、病的なシコリであればいつでも触れるはずです。閉経後の方は、毎月1日、30日などと日を決めて行いましょう。